平沢朋子さんは、前回ご紹介した、離乳食ブランド『bebemeshi』のディレクター。実は『LEE』本誌ほか多くの雑誌でビューティやファッションページの編集やライターとしてもご活躍中!2歳女の子のママでもあります。
私と平沢さんとの出会いは、ベビーマッサージ。私が講師として、ご自宅での出張レッスンをさせていただきました。ご主人もレッスンに参加してくださって「とってもご家族思いの素敵なパパだな」と感じたことを今でもよく覚えています。そのご主人と離乳食ブランドの『bebemeshi』を立ち上げた平沢さん。雑誌のお仕事だけでもお忙しいのに、どのようなきっかけで始めたのかお話をうかがいました。
「世界中を食べ周る家族旅行」のための第一歩が離乳食だった
平沢「主人が飲食業ということもありますが、娘が生まれる前から、『食べることメインの旅行』が大好きな夫婦なんです。両親が食べることが好きなので、娘にも食べることに関してはきちんとしてあげたいと」
上紙「離乳食にはこだわりたいと思っていたんですね」
平沢「そうなんです。娘も食べることが好きになって、家族で世界中のおいしいものを食べて周れるといいなと思っているんです。そのためにはまず、離乳食からですよね。
元々お料理は好きだし、離乳食は量も少ないから簡単だと思っていたんですけど、いざ始まってみたら思いのほか大変で……。できるだけ手づくりで頑張りましたが、離乳食開始と仕事復帰が重なり、シッターさんにお願いすることもあったので、市販のものを用意するように言われて探したのですが……」
上紙「思っているようなものがなかったとか?」
平沢「そう!結構味が濃いと感じるものが多かったり、添加物や農薬が気になったりして。旬の野菜を食べさせたいとかいろいろこだわっていたら、納得できる市販品が見つからなかったんです」
上紙「確かに。無添加という表示はあっても、旬の野菜を意識した離乳食ってこれまで出合ったことがありませんでした」
平沢「それで、主人に相談したら、会社のキッチンで使っている機械で、野菜の色も香りも栄養も保てるおいしい離乳食が作れるかも!と初めは娘のために作ってもらったんです」
上紙「それがbebemeshiの元になったものなんですね」
bebemeshi「7~8ケ月 おうちごはんお試しセット」(6食分)¥3,348
この便利さとおいしさを忙しいママたちと共有したい!
平沢「これが本当においしくて、娘もパクパク食べだして!スチームコンベクションオーブンで蒸すので、野菜の味も濃いし、色もあざやか。急速冷凍してから真空パックにしているので、霜が張りにくいし、長持ちします」
上紙「初めて試食させてもらったとき、おいしさにびっくりしましたよ!かぼちゃのペーストなんて、お砂糖も入っていないのに、まるでスイーツみたいですよね」
平沢「離乳食って量が少ないから、いろいろな食材を食べさせてあげようとすると、結局冷凍庫で霜だらけになって無駄になったりしますよね?」
上紙「はい。私も霜だらけの食材を使って、食べてくれない息子にイライラしたことがあります。息子のせいじゃないのに(笑)」
平 沢「そうそう。食べてくれないとついね。あと、子供のためにと思って長時間キッチンにいて、結局抱っこする時間が減ってしまうことも気になっていて。だか ら、調理が簡単で誰でもできて、こだわり食材のおいしいこの離乳食を忙しいママたちにも活用してもらいたいという思いでいっぱいになったんです」
上紙「私自身がbebemeshiにとっても助けてもらったんですよ。便利でおいしくて!それまではしかめっ面だったお食事タイムに笑顔が増えました(笑) さらに新製品の「おそとごはん」はレトルトパウチとのことで、外出先や非常時にも重宝しそうですね。ちなみにうちの子は1歳3ヶ月になって幼児食にステップアップしたのですが、非常時用と体調を崩した時用にレトルトをストックしておくといいなと思っています。大人が食べてもいいかも!」
平沢「いいかもしれませんね」
6月30日にGLOU GLOU REEFURにて行われたワークショップの様子。ママたちは真剣そのもの。
bebemeshiの試食タイム。早くちょうだいと言わんばかりに、勢いよく食べていたかわいいベビー。
たくさんの子供たちと農家を訪ねるツアーを企画したい
上紙「平沢さんは食育アドバイザーとしての活動もなさっているんですよね」
平沢「はい。今年の6月には代官山のGLOU GLOU REEFURさんで、離乳食をテーマとしたワークショップを開催しました。かわいい赤ちゃんとママ、そして妊婦さんにもお越しいただきました」
上紙「反響はいかがでしたか?」
平沢「みなさん、知らなかったことばかりで、参加できてよかったと言ってくださいました。食育って、4、5歳の子が野菜を育てる……というようなところから始めるのが一般的ですが、やはり離乳食のスタートから親自身が勉強して進めていくものだと思います。赤ちゃんは何でもまっさらな状態からスタートするんですから、親がすることが赤ちゃんの『あたりまえ』になるんですよね。だからこそ親が学んできちんと伝えていく必要があると思うんです。
あと、これはまだ夢なんですが、契約農家さんを巡る、bebemeshiの親子ツアーを企画したいと思っているんです。特に東京に住んでいると泥んこになって遊ぶ機会も少ないと思うし、実際に畑で育っている野菜を触ってほしいなと。娘と一緒に農家さんを訪ねたとき、苦手だったキュウリをバリバリ食べだしたり、とうもろこしを生で食べさせてもらったりと、とても貴重な体験ができました。」
上紙「とうもろこしを生で?私も食べてみたいです」
平沢「ええ。娘は2本も食べちゃって……。」
上紙「よっぽどおいしかったんでしょうね。ぜひそのツアーに親子で参加させてもらいたいです!実現させてくださいね」
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳