先日、7歳4歳の兄妹を連れ、尾瀬のふもと群馬県片品村にある「かたしな高原」に行ってきました!子どもたちと一緒に美しい自然の中で様々なアウトドア体験を楽しむことができ、2泊3日の小旅行とは思えないほど充実した時間を過ごすことができました。
大自然の中でゆったり過ごせることに加え、まだ幼い年齢の子どもを連れての旅行の場合、ひとつの場所で幅広いアクティビティができることもまた、非常に魅力的なポイントだと感じました。
季節は秋の行楽シーズン真っ只中。今回は、そんな親子どちらも大満足だった旅の様子をレポートしたいと思います!
見渡す限りの緑!スキーリゾートだからこその広大な土地にワクワク
昔からスキーリゾートとして有名なかたしな高原ですが、4月下旬から11月上旬はグリーンシーズンと呼ばれ、森や芝生に囲まれた中で様々な自然体験を楽しむことができます。
まず印象的だったのが、見渡す限り広がる柔らかな芝生!子どもたちは歓声を上げ、車から降りるなり走り出しなかなか戻ってこない…。
敷地内にはアスレチックや水辺の探検エリアなどもある他、「CHiLD iNN」というアクティビティセンターではストライダー、バドミントンや子ども用の野球セットなど遊具の貸し出しもありました。
中でも我が家の子どもたちが喜んだのが芝ソリ!
ソリが滑りやすいように工夫されたエリアがあり、子どもたちは飽きずに何度も登っては滑り降りていました。
敷地内の農園で収穫体験、初めての釣りも大満喫!
今回子ども達の心に残ったことのひとつが、自分で野菜を採ったり魚を釣ったりという「収穫体験」でした。
かたしな高原には、サッカーグラウンドより大きい1ヘクタールの広さの農園があり、そこで30種類以上の野菜や果物を栽培、食事にも自社農園の採れたての素材を多く使っているそうです。
専門スタッフの方が付き添い野菜や収穫の仕方を教えてくださり、子どもたちは目を輝かせながらトマト、茄子、ピーマン、インゲン、ブルーベリー、西瓜、紫蘇などなど次々と野菜を採っていました。
川釣りや、湧水のせせらぎでの魚のつかみ採り、敷地内の水辺にある遊歩道の散策などもできるそうですが、親子では初めて釣りをする私たちはエリア内にある釣り堀で「釣り体験」をすることにしました。私自身もほとんど経験がないため、竿やエサなどは全てレンタルできスタッフの方が色々とレクチャーしてくださることは心強く、子どもと一緒に楽しく挑戦することができました。
そして、運よく魚を釣ることができた息子は大喜び!釣れた魚はスタッフの方が手早く処理してくださり、体験後や夕食に炭焼きで食べることもできます。
待ちに待ったBBQ!自分たちでとった野菜や魚は格別の味
朝からBBQを楽しみにしていた兄妹。野菜の収穫、魚釣りを経てBBQが始まる頃にはワクワクは頂点に!新鮮な素材を使ったお料理は本当に美味しく、野菜や果物のほかにもお肉や魚介類、子どもの好きそうな焼きそばやおにぎり、けんちん汁などなど盛りだくさん!
自分たちで一所懸命に収穫したものをみんなで楽しく食べるというのは、何よりのごちそうだと実感したひとときでした。
お天気に恵まれた今回の旅でしたが、山の近くは天気が変わりやすく途中で一度だけ雨が降ってきたことが…。「CHiLD iNN」では様々なアクティビティを楽しむことができ、雨が止むまでのひとときは室内でストーンペイントに挑戦しました。
子どもと一緒に家族で様々なことにチャレンジしたくなる場所
今回私たちが片品を訪れたのは、子どもの頃からの友人家族が住んでいることがきっかけでした。しかも急遽夫が仕事で行けなくなってしまい、思いがけず私1人で兄妹2人を連れていくことに…元気いっぱいの子どもたちなので初めての3人での旅行はかなり不安もありましたが、まさかここまで楽しむことができるとは正直思っていませんでした。
もちろん友人ファミリーのヘルプも大きかったのですが、女親1人で小1と年中の兄妹を連れこれだけ自然体験ができたのは、子どもとその家族が楽しみながら様々なことにチャレンジできるよう配慮されたかたしな高原、そして何より温かなスタッフの皆さんのおかげだったなと感じています。
私たちは現在東京在住ですが、子どもたちにはなるべくたくさん自然と触れ合わせたいと思いつつも、都会に暮らしている今はやはり選択肢が限られてしまいがち。
こちらでは大自然の中で季節に合わせた様々なツアーがあり、例えば味噌作りツアーや尾瀬の散策、レイクカヤックやフライフィッシングの体験など自分たちだけではちょっと難しそうなことも、経験豊かなスタッフの方に見守られながら家族揃って気軽にチャレンジすることができます。子ども達の「やってみたい」という気持ちを大切にしながらレクチャーしてくださる姿が印象的で、親子共にこれまで挑戦したことのないことにも色々と興味が湧いてきました。
もっと「生活そのもの」と楽しく丁寧に向き合いたい…旅を通して考えたこと
最後に、今回の旅で小さな変化があった子どもたちと私の気づきについて。
まず子どもたちは、兄妹それぞれ苦手な野菜があったのですが、それを食べられるようになりました。私自身も「これは食べないから」と知らず知らず諦めていたのですが、やはり自分たちの手で収穫したことが久々に挑戦する後押しに!
そして私は、日々の暮らしを楽しみながら丁寧に送る友人の姿を見たことで、改めて自分は家族と共にどんなふうに毎日を過ごしたいかなど色々と考えるきっかけになりました。
冬は薪を運ばなければならない(!)など大変なこともあるそうですが、それも含めて季節ごと、生活する上で必要なことに試行錯誤しながらも楽しく向き合っている姿を素敵だなと感じました。私の場合、日々の慌ただしさからつい家事はいかに効率よく進めるかに重きを置きがち。もちろんそれも大切なことではあるのですが、もう少し暮らすことそのものを楽しみたい、それは都会に住んでいても心がけることはできるはずと思いました。
周りには想いを持って都会から移住されてきた方も多く、そんな方々の東京とはまた違う良さのある生活を垣間見させていただいたことは、大きな刺激になりました。
子どもたちは帰り道ですでに「次はこれをやってみたい!」と盛り上がっており微笑ましく、楽しい想い出に加え様々な“実体験”を通して親子で好奇心を高めてもらったことも、良かったことのひとつだと感じています。
親子共に楽しく様々な気づきがあったかたしな高原への旅。秋の家族旅行、そしてもちろん冬のスキー旅行にもオススメです!
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。