咲坂先生の作品が大好きで前作の『ストロボエッジ』と並び本作も少女マンガ珠玉の名作！！

主軸はもちろん主人公・双葉の恋ですが双葉のスクールライフの面倒な部分や、洸の抱える闇とかミステリアスなところ、脆いところ、過去のトラウマから立ち直ろうとするところ……読み進めながら「がんばれ～！」とつい応援したくなります。

双葉をとりまく周りの1人1人のキャラが立っていて、洸、悠里、小湊君、修子が発する心に刺さる名セリフも多数！　そしてとにかく洸がカッコイイ……！！

口ではぶっきらぼう装って悪ぶっても実は優しくてしかもイケメンとか、もう最高。
読者から見れば圧倒的に両想いな2人なのに、洸の抱えるトラウマの大きさやすれ違い、当て馬キャラ菊池君やライバル成海さん登場で「あと1ミリ」が上手くいかなくて……。

全体的にハラハラさせられるマンガですが、一番「ドキドキワクワク」が詰まっていると個人的に思うのは、ズバリ最初の1巻！

中学時代の手探りでぎこちないやり取り、お祭りの約束、突然の引っ越し、二度と会えないことを思い知り1人涙する双葉、再会した時の「もしかして……」までが本当に劇的で悶絶モノです。