FOOD

今日も明日も「トマト」があれば大満足!

凍らせる、ひたす…こんな調理法もあった!【重信初江さんの裏技テクを伝授】トマトレシピ4選

2018.08.24 更新日:2020.12.03

この記事をクリップする

ビタミンやリコピンも豊富で、健康と美容効果も期待できる、夏の万能野菜「トマト」。今回は、料理家 重信初江さんの、トマトをさらにおいしく食べる「プロの裏技」と、トマトを冷凍する「凍りトマト」をご紹介。トマトが1個とか2個、余ってしまった時に冷凍しておけば、すりおろして使ったり、凍ったまま切って、煮物や炒め物にも使えるので便利。他にも「ひたす」「煮る」などバラエティー豊富なトマトレシピを是非試してみて!

 

大玉トマトを凍らせる

凍りトマトの作り方

「凍ったまま使えるので便利です。すりおろすとかき氷のようにシャリシャリになり、ひんやりとトマトの爽やかな風味が。今回は大玉トマトでご紹介しましたが、中玉でもミニでもなんでも冷凍できますよ」

凍りトマト

(1)大玉トマトのヘタを、包丁かナイフの先でぐるりと円錐形にくりぬく。このとき、ヘタの下にある白くてかたい芯も一緒に取っておくと、あとですぐに使える。
(2)1個ずつラップに包む。
(3)さらに保存袋に入れて空気を抜き、口を閉じて冷凍庫に入れる。
(4)冷凍庫で一晩以上凍らせた状態。約2カ月保存可。
(5)使うときは凍ったままでOK。皮をむきたい場合は、流水に当てると皮がはがれてくるので、そこからむくと簡単。凍ったまま切ることもできて、炒め物などの加熱調理にすぐ使える。カレーなどにも。

 

凍りトマトをかき氷風にのっけて
おろしトマトのぶっかけそうめん

「おろした凍りトマトは食べるうちに溶けてめんつゆと混じるので、めんつゆの味はちょっと濃いめでも大丈夫。暑い日にぜひ試してみて!」

おろしトマトのぶっかけそうめん

【材料・2人分】
凍りトマト(上記)……1個
そうめん……3束(150g)
きゅうり……1本
塩……小さじ1/4
生ハム……2枚
ホールコーン(缶詰)……60g

冷水……200mL
めんつゆ(3倍濃縮)……65mL
【作り方】
(1)きゅうりは小口切りにし、塩をまぶして10分ほどおき、もんで水気を絞る。
(2)そうめんは表示どおりにゆでて流水でもみ洗いし、水気をきる。
(3)器に(2)を盛り、コーン、(1)、生ハムをのせ、Aを注ぐ。凍りトマトをすりおろしてのせる。

凍りトマトをすりおろす

トマトが冷たいのでキッチンペーパーをはさんで、しっかり力を入れてガリガリおろす

 

トマトが余って、生で食べるには熟れすぎちゃったなんていう場合も。そんなときは迷わず、冷凍するのがおすすめ!

重信初江

重信初江さん

しげのぶ・はつえ●アイデアあふれる家庭料理が人気。近著に『「作らない」作りおき』(主婦の友社)、『作りおきなし! 朝10分! 考えないお弁当』(家の光協会)

大玉トマトを凍らせる

トマトの爽やかさが加わった新しい味
トマト肉じゃが

いつもの味に凍りトマトを加えるだけで、甘味と酸味のある奥深い味わいに。「最後に落としブタを取って味を凝縮させると、よりおいしくなりますよ」

トマト肉じゃが

【材料・2人分】
凍りトマト……1個
豚こま切れ肉……120g
玉ねぎ……1/2個
じゃがいも……2個
サラダ油……小さじ1

水……300mL
めんつゆ(3倍濃縮)……大さじ4

【作り方】
(1)じゃがいもは大きめのひと口大、玉ねぎは1cm幅くらいのくし形に切る。凍りトマトは8等分のくし形に切る(好みで皮をむく場合は、流水に当てて皮をむいてから切る)。
(2)フライパンにサラダ油を熱して肉と玉ねぎを強めの中火で炒め、肉の色が変わってきたらじゃがいもを加えて炒め合わせる。
(3)凍りトマトを加えてAを注ぎ、アクが出たら取り、落としブタをして中火で5〜6分煮る。
(4)じゃがいもに火が通ったらフタを取り、上下を返しながら少し煮汁が煮詰まるまで1〜2分煮る。

凍りトマトを切る
凍りトマトは凍ったまま切れるが、最初かたくて途中からストンと切れるので両手で持って

中玉トマト4個をひたす



野菜のうま味を和風だし味で
トマトと夏野菜の焼きびたし

「冷蔵庫で2〜3日は保存できるのでおすすめ! 食べるとき、トマトをくずしながら汁と混ぜると、さらにおいしくなりますよ」

トマトと夏野菜の焼きびたし

【材料・2人分】
トマト(中玉)……4個
なす……2本
エリンギ……1パック(2本、100g)
ししとう……8本
しょうが……2かけ
サラダ油……大さじ3
A
水……400mL
めんつゆ(3倍濃縮)……150mL
酢……大さじ1

【作り方】
(1)しょうがは千切りにし、大きいボウルにAを混ぜたものの中に入れる。
(2)トマトは芯をくりぬき、エリンギは縦3等分にスライスする。なすはヘタを除いて縦半分に切り、皮に2〜3mm幅で斜めに切り目を入れる。ししとうはヘタの先を少し切り、包丁で1本切り目を入れる。
(3)フライパンにサラダ油を中火で熱し、なすとエリンギを並べ、火が通るまで3〜4分、上下を返しながら焼く。キッチンペーパーに取り出して油をきり、(1)に入れる。
(4)フライパンにトマトとししとうを入れ、強めの中火でししとうは1〜2分炒める。トマトは向きを変えながら2〜3分、皮が弾けるまで焼き、皮がむけるところをざっとむく。合わせて(3)に加える。すぐに食べるより、氷水を当てて20分以上冷やすとおいしい。

トマトを焼く

トマトは転がしながら皮が弾けるまで焼き、弾けたところからざっと皮をむく。皮をむくと、めんつゆの味がよくしみる

大玉トマト2個を煮る

とろみのある甘酸っぱい風味
トマトマーボ

「トマトは煮すぎると全部くずれてしまうので、さっと炒める程度でOK。みそを隠し味に使うと、コクが出て香りもいいですね」

トマトマーボ

【材料・2人分】
トマト(大玉)……2個
豚ひき肉……150g
厚揚げ……1枚(200g)
豆板醤……小さじ1
サラダ油……大さじ1/2
粉山椒……少々
A
にんにくのすりおろし……小さじ1/2
しょうがのすりおろし……小さじ1
B
水……150mL
片栗粉……大さじ1
みそ……大さじ11/2
顆粒鶏ガラスープの素……小さじ1
しょうゆ、砂糖……各小さじ1/2

【作り方】
(1)トマトは1.5〜2cm角に切る。厚揚げはキッチンペーパーで余分な油を押さえ、2cm角に切る。Bは混ぜ合わせておく。
(2)フライパンにサラダ油を熱し、Aを入れて軽く炒め、ひき肉を加えて強めの中火で2分ほどほぐしながら炒める。
(3)厚揚げと豆板醤を加え、香りが立ったらトマトを加えて炒め、Bを加えてとろみがつくまで混ぜながら1〜2分煮る。仕上げに粉山椒を振って火を止める。

トマトは小さめの角切り

トマトは小さめの角切りにすると、食感を残しつつ、トマトの汁をソースに混ぜ込むことができる。煮すぎないよう注意


トマトの凍らせワザ、保存がきいて便利そうですね!
次回は、『こんな調理法もあり!【渡辺麻紀さんの裏技テクを伝授】トマトレシピ』をお届けします。

詳しい内容は2018年8/7発売LEE9月号に掲載中です。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!

撮影/福尾美雪 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子

この記事へのコメント( 0 )

※ コメントにはメンバー登録が必要です。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる