全国8都市9カ所を、素敵なゲストとともに巡るLEE創刊35周年全国ツアーも、おかげさまで最終回を迎えました!
今回は、グランフロント大阪のナレッジシアターにて、総勢245名の読者の方々と素敵な時間を過ごすことができました。
「お話を伺って前向きになれました!」「生活スタイル、考え方、すべてがとても素敵で感銘を受けました」など、感動の嵐を巻き起こした、我らが料理家・栗原はるみさんのお話を中心に、当日の様子を感謝とともに振り返ります。
LEE創刊当時は専業主婦だった栗原さんが、一躍、人気料理家に!
「料理家としての私があるのは、実は『LEE』のおかげなんです。しかも『LEE』は創刊35周年、私の料理家人生は33周年。ともに歩んできたと言っても過言ではないですね。
『LEE』が創刊された当時の私は、ふたりの子供を育てる専業主婦。主人がテレビのキャスターをしていたこともあって、来客が絶えない家庭でした。そのたびに、大好きだった料理をお客様にお出ししていたのですが、それが評判になっていたみたいで。
転機は「『LEE』の料理ページをやってみませんか?」という突然の電話からはじまりました。実はその電話の主は昔、我が家に取材に来た週刊誌のライターのひとり。私の料理を食べて、「自分が料理ページを持つときにはぜひお願いしたい」とずっと思ってくださっていたようなのです。これが料理家生活のスタートでした。
はじめて担当したのは、1985年8月号の「焼肉」をテーマにしたページ。
それまで雑誌の料理ページは、高級レストランのシェフや栄養学を学んだ人によるものが通常だったので、ひとりの主婦が担当するだなんて、とても珍しいことでしたね。その焼肉ページが始まりで、年に数回、『LEE』に出させてもらうようになりました」(以下、「」内はすべて栗原さん)
はじめて通帳に振込が! 「やっと自立できた!」
「はじめての雑誌の仕事は、わけもわからず、ただ「なんとか成功させたい」という思いで試行錯誤しました。発売日がすごく待ち遠しかったのを覚えています。
それからこのとき、はじめて自分の通帳を作ったんです。振り込みされたのを確認したときは「はじめて自立できた!」とウキウキしました。なんと言ってもそれまで、働いたことがなかったので。
当時の娘の作文には「お母さん、お仕事大変そう。けれど仕事の依頼がくるとちょっとうれしそう」と書かれていました」
料理家になる前から、『もし料理家になったら……』と考えをふくらませていました
「思い返すと35年前、創刊されたばかりの『LEE』を見て、なんて素敵な雑誌なのだろうと思いました。それと同時に「こんな雑誌で仕事ができるといいだろうな」とも思っていたんです。
それから「もし料理家になったら、撮影のときはスタッフのみなさんにおやつやお昼ご飯を用意したいな」とも思っていました。それは現在に至るまでずっと続けています。当初は、「スタッフのみなさんに、撮影するものとは別に、あたたかいものを食べていただきたい」「はじめて会った人にも、食べることでみんなと仲良くなって、楽しく仕事したい」という気持ちでやっていました。
そのことが、いろんなお菓子を覚えるチャンスになったり、料理の試作時間になったり、さらには新しいページの企画につながったりと、気づくと大事な機会につながっていました」
自分の道を見つけ、それに向かって進み続けるということ。
「やはり今思い返すと、自分の道を見つけることと、丁寧な仕事をすることが自分の道を切り開くきっかけになったのかもしれません。
家族との時間を大切にして暮らしていくことももちろん大事。けれど「自分が何をしたいか?」「自分自身が何を求めていて、これからどういうことをやっていきたいか?」を考えて、今からできることがあるなら、はじめてみましょう。
挫折してもかまいません。またやりなおせばいいのです。挑戦と失敗を重ねていって、それが形になるまで頑張り続けられれば、将来、素晴らしい人生が待っていると思います。
そしてそれは、仕事だけでなく、生き方においても同じことが言えると思います」
仕事だけでなく、生き方だってきちんと決めて、楽しく、元気に!
(過去のページを振り返りながら)「若いときよりも今の方が心身ともに元気なんです。というのも、年齢には負けたくなくて。自分が楽しみたいことは、いくつになっても続けたいですしね。
そのためにはファッションも大事だと思います。仕事のときは、Tシャツ×パンツスタイルですが、プライベートではスカートとヒールを積極的にはいて女らしさを忘れません。
それから、「素顔で通す」ことに決めているんです。そう決めると、なんだか私自身のすっぴんが、いつ見られてもいいように頑張ってくれる気がします。
それと、毎朝、笑い顔を10回作る、という自分なりのエクササイズをしています。すると、顔が重力にさからって、引き上がる気がするんです。口角が上がると気持ちもポジティブになれますしね」
夫婦円満の秘訣は感謝すること
「……というふうに、私は実は女子力がなかなか高いんですよ(笑)。その一番の理由は「夫に嫌われたくない」から。夫が嫌がることは絶対にしません。
私の夫婦円満の秘訣は、ひとつひとつのことに感謝すること。何かやってくれたときに、「いつもやらないのだから、当たり前よね」などと思わずに、「ありがとう」ときちんと伝えます。大切な家族ですから、やはりいいところを見ないと。子供が独り立ちして、また夫婦2人の生活に戻ったときに、今よりいい関係になっていたいですものね。
それから、家族ひとりにつき10個ずつ、好きな料理を覚えておきます。そしてそれを、いざというときに、さりげなく出すんです。するととても喜んでくれますよ」
いつも笑顔を忘れないで
「夫から嫌われない方法。そのもうひとつは、いつも笑顔でいることです。今の自分を大切にして、笑顔で楽しくやっていると、「うちの妻って楽しそう。元気そうでいいな」と思ってもらえると思うんです。
例えば、料理を嫌々つくるのと、「食べる人を喜ばせよう」「おいしく作ろう」と思ってつくるのでは、全く違いますよね。奥さんが面倒そうに料理しているのを見たら、悲しくなると思いますよ。
そして笑顔でいることは、自分自身にとってもとても大事なこと。
「やらなきゃ」と思うのではなく「どう楽しく過ごすか」を考えながら、ポジティブに生きましょう。何事も、なるべく楽しくがんばるのが一番いいです!」
栗原さんが教えてくださった、女性としての人生の歩み方。感動はもちろん、会場の誰もが背筋が伸びる思いに。
2019年という新しい年に向けて、私たち自身の生き方を振り返り、きちんと考えるきっかけを、いただくことができました。
イベント最後は、豪華賞品があたる抽選会も!
最後に歓声が上がったのは、栗原はるみさんと崎谷編集長による抽選会にて。
賞品は、DHCの美顔器『DHC ダイヤモンドリフト』と専用美容液、発売以来、人気の絶えない『バルミューダ ザ トースター グレー』、日本の家屋に使い勝手のいいシャークのコードレススティッククリーナ『エヴォフレックス』、栗原はるみさんプロデュースによる生活雑貨ブランド『Shere with Kurihara harumi』のセット、この時期に活躍するトラディショナル ウェザーウェアのカシミヤ混ブランケットマフラー。
会場外のロビーも大盛り上がり!
おみやげの一部もご紹介♪
2018年という一年をかけて全国を駆け巡り、読者の方々とお会いした周年イベント。編集部にとっても大切で幸せな時間となりました。本当にありがとうございました。
崎谷編集長がイベント中、何度も発した「読者のみなさんはLEEの宝」という言葉。これを糧にさらに、みなさんに楽しんでもらえて役立つページを作っていきたいと思います。
ではまたいつの日か、お会いしましょう!
当日のレポートはこちら!
12月8日(SAT)
12月7日(FRI)