生舞台観劇。花組公演『悪魔城ドラキュラ／愛，Love Revue！』│ 令和に生きていて良かった“Bad Power”！

宝塚歌劇団の花組公演『悪魔城ドラキュラ／愛，Love Revue！』を東京宝塚劇場にて生舞台を観劇して来ました。観劇チケットは妹が用意してくれました…！（感謝しかない…🙏）我ら姉妹の最推し・永久輝（とわき）せあさん率いる花組公演です！！生観劇は直近でも昨年の12月、永久輝せあさんのトップ就任お披露目公演『エンジェリック ライ／Jubilee』以来。実に9ヵ月ぶりです…！（最推しのお披露目公演…ということで、永久輝さんトップ就任までの、ファンとしての想いの丈を述べた過去記事は以下の通りです↓）

先行画像からして永久輝せあさんのビジュアルが最高過ぎて高まる期待。…と同時に、”完全新作”へのほんのりとした不安感も抱きながら劇場へ。

今回も、何の予備知識も持たずに観劇に臨みました。原作は、コナミのゴシック・ホラー・アクションゲームだそうです。永久輝せあさんが演じるのは、ヴァンパイアと人間のハーフ、アルカード。ヒロインの星空美咲さんが演じるのは、代々ヴァンパイアハンターの一人、マリア。最初は、アルカードの立ち位置がよく解らない…と思いながら探り探り観劇。…からの、これはものすごい難役中の難役だ…！！と感じました。自分の使命に揺れる苦悶の表情や、愁いを帯びた眼差し、少しずつ積み重なって行く親愛の情…、永久輝せあさんの繊細な演技あってこその演目！！ビジュアル最強で、しかし何となく『エリザベート』のトート閣下とカブるなぁ…と思いながら当初は観ていたのですが、後から原作のゲームの作画を見て、再現度の高さに驚きました。これは原作のゲームを知っている方なら感動が何倍にもなっただろうなぁ…。

ヒーロー×ヒロインの恋愛要素がない演目だと、ちょっぴりガッカリしてしまう私でして…、今回も「ヴァンパイア×人間のハーフと、ヴァンパイアハンターか…。そこにロマンスが生まれるのだろうか…。最後まで仲間みたいな感じだったらどうしよう…」と一抹の不安を抱えていましたが、良い感じにこちらの予想を裏切ってもらえた結末に眼福＆胸熱でした。

そして35分の幕間休憩の後は、岡田敬二氏による作・演出の『愛，Love Revue！』です。休憩中に、グッズショップに立ち寄りましたところ…、「ありゃ！？これはあの『ル・ポァゾン』の場面ではないか…！」と歓喜していた私の横で、妹が「…え？(;ﾟロﾟ)　アンタ、それも知らなかったの…？」と冷静な呆れ顔。永久輝せあさんの公演でル・ポァゾンの名場面Bad PowerとGigoloをやってくれるなんて！！それも、大劇場公演で…！！神様、ありがとう、ありがとう…！！とテンションMAXで後半のショー観劇に臨みます。

岡田敬二氏のレビュー、昔から大好きなんです…！！『ジュテーム』、『ラ・ノスタルジー』、『ル・ポァゾン』、『ナルシス・ノアール』、『La Jeunesse！』、『シトラスの風』、『ザ・レビュー’99』…、直近では、柚香光さん主演の『GRAND MIRAGE！』が記憶に新しいですが、これまでの岡田敬二氏のショーのリバイバルが鏤められていて楽しかったです。

今回もリバイバルを存分に堪能しました！まず初っ端から、耳馴染みのある“I love Revue～♩”から始まります。姿月あさとさんの『ザ　レビュー ’99』を思い出しながら、永久輝せあさんの美声を聴き逃すまいとウットリ聴き入ります…。聖乃あすかさん×美羽愛さんの場面は、『ジュテーム』の大浦みずきさんと若葉ひろみさんの場面のリバイバルですね。凧上げはしていなかったですし、初演よりだいぶ主人公が大人な設定だったように思います。

そしてル・ポァゾンの名場面3部作へ…！まずル・ポァゾンのテーマ「愛の誘惑」の“Another Day in Paradise”からやってくれるなんて…！！と、演出に痺れました。初演は涼風真世さんですが、妖しげな魅力は聖乃あすかさんも負けてない…！！この雰囲気出せるのが凄い。『ポーの一族』の新人公演でエドガーを見事に演じ抜かれた時と同じぐらいの衝撃でした。…

そして！！待ちに待った“Bad Power（バッドパワー）”！！『ル・ポァゾン』の再演はこれまでも柚希礼音さん・蘭寿とむさん・彩風咲奈さんが務めて来られましたが、『ル・ポァゾン』の再演じゃなしに大劇場公演でBad PowerとGigoloが観られるなんて…（←言うの2回目）、それも、永久輝せあさん率いる花組で観られるなんて…！！と、歓喜に震えました。正直この場面見たさだけに何度でも通いつめたい…と思うほど。（現実はチケ難で通いつめるのは無理ですが…）

永久輝さんのキレキレのダンス、計算され尽くした視線、三白眼（←）、滴る汗…（書いてて自分がキモい…）、男役の色気を全身で体現されていて、（しかも、「どうだ！！」という感じが全くなく、極めてナチュラルで押しつけがましくない絶妙な塩梅なんです）たぶん完全に「目がハート」って状況になっていたと思います…(￣∇￣)　花組の男役さん達も全身全霊でこの伝統芸能を楽しんで心を込めて、全メンバーがこの場面を愛しみ大切に想っている感じがビシバシ伝わって来て…、永久輝さんの色香×全メンバーの魂こもったダンスに、いつの間にか涙が頬を伝っていました…。

…からの、“Gigolo”の場面。初演当時、幼稚園児だった妹が「Oh～～～Gigolo～～～♩」と外で大声で歌っていた時のチグハグさは今も忘れられません（笑）。当時小学校低学年だった私には、剣幸（つるぎみゆき）さん×こだま愛さんのこの場面が大人過ぎて刺激が強過ぎてドキドキしたのを昨日のことのように憶えています。柚希礼音さん×夢咲ねねさんver.もDVDで観たことがありますが、初演のドキドキとはちょっと違うような、なんだか健全過ぎる雰囲気で「ありゃ？ちえねねコンビは大好きだし本当に素敵なんだけど、この場面に関してはちょっと思っていたのと違う…(°°;)」って思っちゃいまして…。なので、あまり期待し過ぎたらいけない！と、興奮で暴走しそうな心を必死に戒めながらセーブ掛けながら…いざ！！

謎の電話と英語の会話で始まるこの場面。ジゴロの永久輝せあさんを囲む娘役さん達が妖しい魅力を増幅させています…！！星空美咲さんが髪型も衣装も初演のこだま愛さんのビジュアルを踏襲されていて、とってもキュートなんです…♡　大人な雰囲気もありながら可愛さもしっかりあって脱帽！星空美咲さん、少し見ない間にまたさらに痩せられたような…。永久輝せあさん×星空美咲さんのコンビで作られたこの場面は、スタイリッシュさ×艶っぽさの最適な調和の上に成り立っていました…！！アッサリし過ぎても物足りないですし、ネットリし過ぎると酔えないので…、絶妙なさじ加減に思わず唸ってしまうほど。変幻自在な花組の、また新たな魅惑的な世界を見せてもらった気がします。

総じて、永久輝せあさんの魅力の引き出しを、これでもか！！というぐらいどんどん開けてもらったショーでした…！！星空美咲さんは、こだま愛さんの再来か！？と思うほど歌がお上手で。「歌えるトップ娘役」さんの居る組って、本当に強い。ものすごいアドバンテージですよ…！永久輝さんの相手役が星空さんで本当に良かった…、と今作でも改めて思いました。

次作がドイツミュージカルを日本初上演となる『Goethe（ゲーテ）！』。こちらも観る前から既にめちゃくちゃ期待値高し。願わくば、ゲーテ＆剣幸さんつながりで、『ファウスト』も上演して欲しい…！永久輝さんのファウスト博士、星空美咲さんのマルガレーテ、聖乃あすかさんのメフィストフェレスが観たい…です…。

劇場向かいにある商業施設「日比谷シャンテ」内の宝塚歌劇グッズショップ「キャトルレーヴ」で、もちろん買い物をしました！舞台写真集『Le Cinq（ル・サンク）』や、今回の公演のブロマイドあれこれなど♡

今回もネタバレ回避のために劇の感想が薄くなってしまい＆ショーに関しては暑苦しく語ってしまいお見苦しくて失礼しました…。また、いつものことながら、最推しの永久輝さんに偏った感想になってしまい申し訳ないです…。今週末9月28（日）はいよいよ千秋楽。この日はライブ中継とライブ配信もあります！「推しは推せる時に推す」をモットーに、これからもライトなファンとして応援して行きたいと思います…！！

ちなみに現在発売中のLEE2025年10月号のタカラジェンヌさんへのインタビュー連載、今月号のゲストは星組トップスターに就任された、暁千星（あかつき ちせい）さんです…！！雑誌読み放題プランには掲載されていませんので、ぜひ実際に手に取って読んでみてください◎

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 ／ はな