ついに迎えた卒業式

この日
金沢は、北陸にしてはとてもとても珍しく
澄んだ青空に包まれた1日でした。
卒業式が
空から、見えやすいように
神様が特等席を用意してくださったのだと思います。
お父さんも、みんなの成長した姿を見届けたいと
彼女の制服と写真を膝の上に置き、
式に参列してくださいました。
本当は115人だったはず
式の最中に、何度も
「以上、卒業生、114名」
「114人の卒業生の皆さん。。」
というフレーズが聞こえました。
優香ちゃんがここにいたら
115人だったはずだよな、と
何度も思いました。
でも、式は厳格な場なので、
そこは切り離して考えないと
という気持ちもありました。
卒業式が終わり、
在校生も体育館を出た後に
保護者と教職員先生方だけの場になりました。
そのとき、校長先生が、
「114人の卒業生、、、本当は、115人だったんですよね」
と、
改めて震災の事、優香ちゃんのことに、
触れてくださいました。
命の大切さ、尊さというものを
この子達に教えてくれた優香ちゃんに
敬意を表したいと話されました。
保護者全員で黙祷を捧げた後、
参列していたお父さんが呼ばれ、
保護者や先生みんなの前で、
優香ちゃんの卒業証書を授与され、
温かい拍手に包まれて終わりました。
校長先生を始めとする
学校や保護者の温かい図らいに
涙が止まりませんでした。
特別な学年だったと思います。
この学校で、このメンバーで良かったと
心から思えるような1日でした。
繋がっていたいと思える人
この日をこうして迎えられたのは
優香ちゃんが亡くなってからも、
お父さんが、運動会も、音楽会も、
参加出来る行事に顔を出してくださり
学校の生徒の一人として
優香ちゃんのことを思い、
今まで動いてくださっていたからだと思います。
学校に来ることで
葛藤も苦しみも、当然生まれると思います。
本当は、あの輪の中にいたはず
あの席に座っていたはず
みんなと一緒に笑っていたはず
思い出さなくても良いことも、
学校に来ることで、
思い出してしまうきっかけを作るだけになるかもしれない。
でも、それ以上に
同級生のみんなの成長を見届けたいという気持ちがあり
進んで参加してくださる
そんな優しいお父さんだからこそ、
みんなが、助けてあげたくなり
繋がっていたいと思い、
こうして今日の日を迎えられたんだと思います。
証書に番号なんて入ってなくても
この卒業証書は
お父さんが優香ちゃんのことを想い続けて
紡いできた絆の証書だと思いました。
ちなみに
卒業式後の写真撮影タイムは、
皆が優香ちゃんと写真撮りたい!と押し寄せ、
優香のパパは大人気でした笑
その後のパーティーにも出席くださり
声をかけてくれる子一人一人に
丁寧に対応してくれていて
なんて良いお父さんなんだ、、、と
改めて感じました。
母親として
大間家としては、優香ちゃんが主役の卒業式でしたが
母親のはる香さんも、
この日を楽しみにしていただろうな。
天国から見てたかな?
すっごく輝いていたよ、お父さん。
いい笑顔だった。
優香の証書をパパがもらったとき、
はる香さんがパパの隣にいたように見えた。
私は、はる香さんと写真が取りたかったから
みんなの写真を持っているお父さんと一緒に撮ったよ。
みんな、これから中学に上がるけど
小学校卒業までは、
一緒に優香ちゃんも過ごしていたと
そう記憶に刻んでこれからを歩んでいきたいと思います。
また、こうして気持ちを綴ることで
能登の震災に思いを寄せてくれる人が
一人でも増えたら、嬉しいです。
私は久しぶりにワンワン泣いて
花粉症も手伝い、今日は目がお岩さんです!(@_@)

001 - ミミ
主婦 / 石川県 / LEE100人隊
40歳/夫・娘(12歳)・息子(4歳・1歳)/料理部・美容部/旅行、インテリア、ガーデニングなどが好きです。仕事と育児に追われて毎日があっという間ですが、おいしいものや可愛いものなど、暮らしの中のちょっとした幸せをシェアしたり、自分の中の好きを再発見できる場所にしたいです。どこまでやれるか未知ですが、精一杯楽しんで活動していきたいです。
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001 ミミ