漢字で遊べるミュージアムあります!

京都の祇園にある漢字ミュージアムへ行ってきました。
八坂神社の目の前でバス停「祇園」からすぐです。

館内には日本でどのように文字が発展していったのか、順を追って学べます。
展示は子供でも読みやすいような文章で書かれています。また、映像を使った説明もあって飽きずにサクッと学べます。
自分の名前を万葉仮名スタンプで書いてみよう

入館時にもらえる体験シート
館内にあるスタンプを押していくと、自分の名前(万葉仮名バージョン)が出来上がります苗字とのバランスでとてもかっこいいやん!という名前であったり、ちょっと間抜けな名前になったり。漢字のもつ雰囲気が感じられてとても楽しく遊べました。

自由にスタンプを押せる用紙もあり、せっかくなので新年の目標など。
左は「わらうかどにはふくきたる」右は「しつぱいはせいこうのもと」
息子よ、いいこと書くじゃない!
漢字5万字タワー!?

漢和辞典の最高峰である大漢和辞典に収録されている5万字の漢字が柱にズラーっと並びます。ここでも自分の名前の漢字はどこだ、と夢中に。
漢字は世界で一番種類が多い文字だそうです。
その上、ひらがなもカタカナも絵文字や顔文字までさまざまに組み合わせて表現する日本語は些細な感情を伝えることができたり、空白でさえも趣を感じたりと
とても美しい言語だと思いました。
一見回りくどく、他の外国語に比べて非効率に見えるかもしれませんが、
かねてより相手を思いやる心を大切にしてきた日本人の文化の結晶だと思います。
子育てに関してはとにかく英語教育を早期から!と意識していましたが(全然できてませんがw)
それよりも母国語である日本語を正しく理解し使えるようになること
自分の思いを言葉で表現する楽しさを知ってほしいと今は思います。
そのためには親であるわたしが正しい日本語を話せていないと、、、と身を引き締められるのでした。
2階には小学生が惹きつけられる漢字アトラクションがたくさん!

2階には遊びながら学べる仕掛けがたくさん。

最近さかなの名前に夢中になっている長男次男はここから全く離れませんでした。
タブレットに流れてくる魚の名前(漢字)を選択するものです。
大人でも頭を抱えるような問題も。

娘が夢中になったのは部首組合せカルタ
お題の部首と組み合わせて漢字を作るのですが、これが難しい!!漢字ってバラバラになると一気にわからなくなります。
というわけで小学生と真剣勝負して引き分けといったところでしょうか。
普段よく書いている小学生の方が強いかも。。
もう一回!もう一回!と何度も対戦を申し込まれました(笑)
漢字の筆順について思うこと

子供の宿題を見ていると、びっくりするような筆順で漢字を書いていたり、
つけることころ、離すところがまちまちだったり
2画で書くべき所を1画で繋げて書いていたり。
なんでこんなに独自の筆順になっているんだと驚いたことはありませんか?
筆順に絶対的な正しさはないそうですが、それでも一定のルールはあって、
それを学んでいないことにびっくりしています。
筆順や画数については学校の先生の采配によるのが現状ですが、やっぱり子供達には正しい書き方を学んで綺麗な文字を書いてもらいたいと思います。
だからこんな展示をしっかり読んでほしいと思っていたのだけど、
子供達は漢字ゲームに夢中なので全く見向きもせず(笑)
まあ、興味が湧くことが一番だからいいんですけどね。仕方がないので母がしっかり頭に入れておくことにしました。
漢字は予習よりも復習を確実に!
漢字ミュージアムは日本漢字能力検定協会が主催していることもあり、漢字検定の情報も豊富です。自分の学力にあわせたミニテストを受けて、漢字の先生から評価をいただき、漢検の過去問をもらうことができます。
長男(小2)は9級にチャレンジ、見事正解しておじいちゃん先生からはこんなアドバイス
「次々新しい漢字を覚えていくよりも、復習が何より大切。今まで習った漢字を確実に書けるように、頑張ってね」
親にも響く〜!!泣
小学校3年生くらいからぐいっと学習する漢字が多くなり、漢字が苦手、、、という意識が芽生え始めるような気がしています。
とにかくおぼえなきゃ、とテスト前だけ書き込んで頭に叩き込むと
一時的にテストはクリアしても、学年が進んだ時に前年の漢字でつまづく、なんてことも。
漢字の成り立ちや背景を知ること、楽しみながら漢字に触れることで
自然と漢字を身近なものに感じることができれば、ちょっと苦手意識も無くなるのかなと思います。
圧巻!歴代の“今年の漢字“展示


2024年はオリンピックや金問題から、「金」が選ばれましたね。
オリンピックの年に「金」が選ばれる事は多く、展示の中にはたくさんの「金」の文字が。でも少しずつ字体が変わっているから面白い。
「震」「密」などその年の災いを表す漢字が多い中、「絆」などの希望を持った一文字も。2025年の漢字はどうか穏やかな一文字が選ばれますように。
誰でも投票可能とのことなので2025年の“今年の漢字“は家族で参加してみたいと思います。
こんなにあるの!?「なべ」のかべ

かなりマニアックな展示も
邊って4、5種類くらいかと思っていましたが80文字以上あるそうな。
人名として大々受け継げれてきたもののほか、戸籍を登録する際に役所の方が書き間違えたことがきっかけでこんなにたくさんの「なべ」が生まれたという話を聞きました。
漢字ってほんまに面白いやん。

お隣にはさいの壁も。
このバリエーションは手書きならではの魅力ですね。間違っちゃう役人さんの気持ちもわかる(笑)
そんなこんなで半日では足りないくらい、充実した博物館でした。アクセスも良く、館内も綺麗でスタッフの方も優しいです。
子供向けのワークショップも定期的に行われています。(この日はアイロンビーズで漢字を作るワークショップに参加しました。)
遊んでるだけだけど勉強になっちゃう、
漢字がちょっと好きになる、
そんな素敵な漢字ミュージアム、おすすめです。

TB - zumeko
37歳/夫、娘(9歳)・息子(8歳・4歳)/手づくり部・料理部/編み物やミシンなど、手を動かしてアイディアを形にする作業が大好きです。賑やか三姉弟に翻弄されつつも家事は時短に頼って最低限に、好きなことはたっぷりと!手作りやインテリア、ファッションを通して日常の“ちょっとウキウキするもの”を発信していきたいです。身長158cm。
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