プラネタリウム「名探偵コナン 灼熱の銀河鉄道」観覧&JAXA(宇宙科学研究所)へ!/神奈川
-
TB はな
2024.10.04
- 0
(※施設内の撮影につき、大変快く許可を頂いております。ありがとうございます…!)
Sagamihara City Museum
相模原市立博物館、再訪
プラネタリウム「名探偵コナン 灼熱の銀河鉄道」
夏休みの或る日。長男(中2)・次男(小5)・末っ娘(小2)・私…の4人で、相模原市立博物館のプラネタリウムを観に行きました。上映プログラムは曜日によって違うのですが、この日の目当ては名探偵コナンのプラタネタリウム。博物館自体は無料ですが、プラネタリウムは観覧券を券売機で購入するシステムです。
投影10分前から入場できます。上映プログラムは、「名探偵コナン 灼熱の銀河鉄道(ギャラクシーレイルロード)」。2020年に制作されたプラネタリウム番組だとのことですが、今も各地で上映されているようです!
プラネタリウム観覧料は、おとな500円、こども200円。「こども」とは小中学生のことを指し、未就学児は無料で観覧できます。また、相模原市内在住or在学の小中学生は用紙を記入することで観覧料が無料に。65歳以上はシニア料金(半額)で観覧できるようです!
物語の舞台は宮沢賢治の世界観を再現したテーマパーク「イーハトーブワールド」(←調べてみたら架空のテーマパークでした( ̄∇ ̄))。星空探検ができる銀河鉄道列車に乗るコナン+少年探偵団+蘭+園子。そこへ突然届く怪盗キッドからの予告状!…というあらすじ。ネタバレ回避のため詳細は控えますが…、少年探偵団が出て来た時点で「あ、殺人は起こらなさそう…?」と胸を撫で下ろしました( ̄∇ ̄) ナゾ解き系の展開です!!そこへ怪盗キッドがどう絡んで来るのか…!?近年の作画はとても安定していて安心して観られますね( ̄∇ ̄)
相模原市立博物館では、とりあえず10月・11月もこの「名探偵コナン 灼熱の銀河鉄道」が上映続行されることが決まっているようです。(12月以降に関してはプラネタリウム番組プログラムのお知らせがないので今は分かりません)
JAXA
相模原市立博物館の隣!本物の展示品ばかり!!
宇宙科学研究所へ
相模原市立博物館まで来たら、いつも立ち寄るのがすぐ隣にある宇宙科学研究所(以下、JAXA)相模原キャンパス。相模原キャンパスは、1989年4月に旧宇宙科学研究所の中心施設として開設。研究・管理棟/ロケット・人工衛星搭載機器の基礎開発・試験を行う環境試験棟/先端宇宙科学実験棟などが設置されています。駐車場完備。その中でも見学できる施設が「宇宙探査交流棟」で、展示品は本物ばかり!(一部模型・レプリカもあります)
↓世界初のピンポイント着陸に成功した「SLIM」と、赤外線で宇宙を観測するための2つの装置(遠赤外線用のFIS/中間赤外線用のIRC)を搭載した「あかり」↓
フォトスポットでパシャリ。このM-Vロケットは本格的な惑星探査機打ち上げ用ロケットとして開発され、1997~2006年の間に惑星探査機2機+地球周回天文衛星4機を軌道に乗せることに成功、役目を終えた後は2008年からJAXA相模原キャンパス敷地内に展示されているのだとか。
Free entry!!
予約不要、入館無料!
宇宙科学探査交流棟へ
コロナ禍の頃は事前に入館予約が必要でしたが、今は予約なしでOK、入館料は無料です。土日祝日も開館しているのが有り難いポイント…!!
受付を済ませた後、見学者証シールをもらいます!
冒頭部分で少し触れましたが…今年の1月20日に日本で初めて月面着陸に成功した無人の小型月着陸実証機SLIM(スリム)の展示モデルもありました!月をめぐってはアメリカが主導してアポロ計画以来半世紀ぶりに人類を月面に着陸させる「アルテミス計画」が進められており、その他にも民間で着陸船の打ち上げが行われるなど、国際競争が激化中!
そんな中、SLIMは世界初のピンポイント着陸にも成功!!これまでの月着陸探査機の着陸精度が概ね10kmだったのに対し、SLIMの着陸精度にして、なんと約10m!!太陽系探査における1つの新時代を切り開く大成功であり、月探査の「降りられる場所に降りる」から「降りたい場所に降りる」への劇的な転換点であり、宇宙探査の常識が大きく塗り変わった歴史的瞬間と言えます。
SLIMは月面の地図を確認しながら、そして実際の月の様子をカメラで見ながら、自分の現在位置を正確に把握しながら、地上からの指示を受けることなくSLIM自らが考えて目標地点に到達する最適経路を計算できるため、障害物を避けた上で、フラットな場所だけでなく、これまで着陸が難しいと言われて来た斜面にも着陸することが可能に!!さらに、SLIMは世界初のピンポイント着陸を果たしただけでなく、搭載していたLEV1・LEV2がちゃんと作動したことで、運搬機としての役割を果たした点でも注目されました。
SLIMのピンポイント着陸技術は、今後火星衛星探査計画(MMX)や月極ミッションなどなどに受け継がれて行くこととなるようです。
こちらは小惑星探査機「はやぶさ2」のコーナー!
こちらでは熱保護膜「MLI」についての説明・展示。宇宙空間で活動する人工衛星は、地上とは異なる熱環境に曝されており、人工衛星に搭載される機器は、正常に機能するために必要な温度範囲が決まっているため、熱環境の厳しい宇宙空間で正常に作動するよう、断熱や放熱を行う「熱制御系」が欠かせないものとなります。そこで、熱制御系の構成要素のひとつである断熱材の代表「 多層断熱材(Multilayer Insulation:MLI)」の出番!人工衛星って、だいたい金色のアルミ箔みたいなものに覆われていますよね…。一体何だろう?と前々から思っていたんです。
こちらは、大気圏突入技術にフォーカスしたコーナー!一部、撮影禁止のエリアも。大気圏突入技術は、1960年代に人が宇宙から帰ってくるために必要な技術として発展。1970年代には大気のある惑星に突入する技術として研究が進み、1990年代以降はほかの天体から物質を地球へと持ち帰るサンプルリターンの技術としても研究されて来ました。そして今後も、活発に宇宙と地上を往来する時代や待機のある惑星(火星・金星など)を探査する時代には、この「大気圏突入技術」が必要不可欠に!JAXAでは国内最大のアーク加熱風洞(大気圏突入時の環境を模擬する装置)などを用いて大気圏突入時の環境にも耐えられる耐熱材料の研究も行われているようです。
宇宙から人や物資を帰還させたり、火星などの大気のある惑星に探査機を着陸させたりする際、大気圏突入は避けて通れないハードル。その際の最難関と言えるものが、空力加熱の問題。これまでは「いかにして上手く熱に耐えるか」の観点から研究開発が行われて来たところを、雨傘やパラシュートのように空気ブレーキを布で作り、打ち上げ前はあらかじめ畳んでおき、大気圏突入前に広げて使うという革新的かつ画期的な突入方式「展開型柔軟膜構造エアロシェル」についての展示(撮影NG)も!!2023年12月2日には、最大となる直径2.5メートルの大型エアロシェルの宇宙実証が行われ、見事成功!最高高度304kmに到達し、最高速度2.1km/sで大気圏へ突入後、海上に着水するとエアロシェルそれ自体が浮き輪的な役目を果たし、太平洋上でエアロシェルは無事回収されたようです。エアロシェルは大気の薄い火星でこそその特徴が活きる新技術として世界中で注目されており、火星探査などでの搭載・運用も視野に入れられているとのこと。
↓地球磁気圏とジオスペース、ジオスペース探査衛星「あらせ」についての展示コーナー。地球周辺の宇宙空間のことを「ジオスペース」と呼び、ジオスペースは太陽フレア発生の影響などで地球周辺の宇宙環境が乱れる宇宙嵐が発生するなど、太陽活動の影響を受けて常に変動、太陽と地球を繋ぐ不思議な現象が起こる場所を指すそうです。ジオスペースの中に高エネルギーの電子・イオンが大量に細くされている放射線帯(ヴァン・アレン帯)があるのが確認されつつも、そのメカニズムや詳細は謎のまま。ジオスペース探査機「あらせ」は高エネルギー粒子観測のための観測器や分析器を9つ搭載、ヴァン・アレン帯の中心部に飛び込み、高エネルギー発生の過程を世界で初めて観測しようと挑戦中とのこと…!!
New Experience Content
今年6月から運用スタート!クラウドファンディングによる体験コンテンツ
「タッチダウン・チャレンジ~君の手で、はやぶさ2をリュウグウに導こう~」
JAXA相模原キャンパスの「JAXA『宇宙をもっと身近に。』宇宙体験・交流コンテンツの充実化へ」クラウドファンディングプロジェクト(Ready forにて募集)により制作された体験コンテンツ「タッチダウン・チャレンジ~君の手で、『はやぶさ2』をリュウグウに導こう~」(着陸体験ver.)が今年の6月から運用したばかりです!!
小惑星探査機「はやぶさ 2」のタッチダウンをテーマにした体験型コンテンツ。2.7mのドーム内に入り、小惑星リュウグウに「はやぶさ 2」がタッチダウンする様子を体感できます。コントローラーを使って画面上の「はやぶさ 2」をリュウグウに着陸させることに挑戦!
Sagamihara City Museum
最後に
相模原市立博物館にも入館!
JAXAを後にして、相模原市立博物館にも入館しました。入館料は無料です。今まさに旬!のSLIMのレプリカ展示も。
↓こちらは常設展示。人と自然のかかわりコーナーや、鎌倉新仏教のひとつ、踊り念仏で知られる時宗(じしゅう)の開祖・一遍上人(いっぺんしょうにん)像のレプリカも。同じ相模原市内にある、時宗当麻(たいま)山無量光寺では、毎年10月23日に一遍上人の功績を称えて祈る「開山忌」の法要が営まれ、ご本尊であり市の重要文化財に指定されている「一遍上人立像」(本物・木像)がこの日だけ特別公開されるようです!
相模原市立博物館でのプラネタリウム「名探偵コナン 灼熱の銀河鉄道」は10月・11月も上映される予定のようです。相模原市立博物館の公式HPではプラネタリウム番組の上映予定情報や企画展・特別展についての最新情報が掲載されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね◎
また、相模原市立博物館の隣・JAXAでは見学施設は「宇宙探査交流棟」がメイン、今回は自由見学でしたが、交流棟の展示解説ツアーが開催されているほか、「宇宙探査実験棟」の見学ツアーや平日のみ利用できる生協売店や社員食堂もあるようです!ご興味ある方はJAXA公式HPやFacebookなどもチェックしてみてください◎
あわせて読みたい
- GW雨の日はアンパンマンミュージアム
- いよいよ「はやぶさ2」が地球に帰還目前!&家族でプラネタリウム
- 【神奈川】子どもと行くプラネタリウム&JAXA(宇宙科学研究所)
- 岡本太郎美術館へ/神奈川県川崎市
- 【神奈川】50周年の「かわさき宙と緑の科学館」へ
- 【神奈川】遊べる科学館「はまぎん こども宇宙科学館」へ。
- 【VISON】ミナペルホネンミュージアム&ショップへ。/三重県
- 【VISON】くるみの木 暮らしの参考室 ミュージアム&イートイン。/三重県
- 相模原博物館のプラネタリウム&JAXA(宇宙科学研究所)2022/神奈川県
- 『買上展』藝大コレクション展2023へ!
- KIDS PARK/こどもの視点カフェ/星のキッチンへ。@ITOCHU SDGs STUDIO
- 最新テクノロジーを体験!TEPIA先端技術館へ/東京
- ニュースパーク(日本新聞博物館)へ!/神奈川
- 花王ミュージアムへ!親子で社会科見学/東京
- 【東京】町田市考古資料室&本町田遺跡へ!
- お~いお茶ミュージアム&お茶の文化創造博物館へ!親子で社会科見学!/東京・新橋
- 横浜市歴史博物館&大塚・歳勝土遺跡公園へ!/横浜
- 首都高MMパークへ!/神奈川・横浜
- NEXCO中日本の見学施設へ!高速道路の世界を楽しく体験!@コミュニケーション・プラザ川崎/神奈川
- 神奈川県立歴史博物館へ!“北斎が描いた美しい日本”トピック展も!
- 貨幣博物館へ!&特別展「新しい日本銀行券2024─匠の技とデザイン─」/東京
- 村田製作所の科学体験施設“Mulabo!”へ/神奈川
- 【2days】横浜市民防災センターで地震火災・風水害体験ツアーに参加!/神奈川
- 日産グローバルギャラリー「真夏のナゾ解き大冒険2 タイムトラベル編」に参加!/神奈川
- プラネタリウム“ドラえもん 宇宙の模型”@相模原市立博物館へ!“上溝番田の神代神楽”民俗企画展も!/神奈川
- 宮ヶ瀬ダムの観光放流へ!/神奈川
- シルク博物館へ!親子で社会科見学/横浜
- かまぼこ・ちくわ・あげかま手づくり体験教室へ!@鈴廣かまぼこ博物館/神奈川・小田原
- 迎賓館赤坂離宮を見学&お花見
- “かやぶき屋根のヒミツ展”&縄ない体験@江戸川区郷土資料室へ!/東京
- 野田市郷土博物館へ!&企画展“野田のおしょうゆコレクション”/千葉
- 祝・築100年。野田市市民会館(旧茂木佐平治邸)を見学!/千葉
- キッコーマン国際食文化研究センターへ!/千葉
- 日本鉄道賞受賞「京急ミュージアム」へ!/神奈川
- お月見プラネタリウムへ!@かわさき宙と緑の科学館 #川崎市制100周年 #中秋の名月2024
- 圧倒的リアリティに唸る!原鉄道模型博物館へ!/神奈川
- デジタル大臣(本物)に会って来ました!@デジタル庁 こども霞が関見学デー2024/東京
- 蕎麦の花畑・菜種油搾り見学!@町田市ふるさと農具館/東京
TB - はな
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー
41歳/夫・息子(13歳・10歳)・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロなど。インテリア・ファッションなどLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。