遅ればせながら…、5月のこどもの日にLive配信された、朝美絢さん率いる宝塚星組公演『仮面のロマネスク ～ラクロ作「危険な関係」より～）／Gato Bonito！！』を家で視聴しました！！本当は映画館でのライブビューイングに参加したかったのですがLive配信の時間帯は夫が家に不在のため、今回もそれは叶わず…。だけど、どうしてもこの演目はBlu-ray発売を待たずにLive配信で視聴したい…！！なぜなら、大好きな故・柴田侑宏氏が脚本・演出の両方を手がけられた最後の作品の再演演目だからです…！！

原作はピエール・ショデルロ・ド・ラクロの『危険な関係』。物語の舞台は1830年王政復古後のパリ。煌びやかな貴族社会の中で、社交界きってのプレイボーイ・ヴァルモン子爵と、社交界の花と讃えられる若き未亡人・メルトゥイユ公爵夫人との恋の駆け引きや復讐ゲームとそれに巻き込まれ翻弄される人々、水面下では貧困に喘ぐ民衆やブルジョワジーの不穏な動きや7月革命勃発までを宝塚歌劇らしく美しく叙情的に描いています。軍服姿や輪っかのドレスなど華やかなコスチュームプレイも見どころの一つ。1997年に高嶺ふぶきさん×花總まりさんコンビで初演上演、その後2012年に大空裕飛さん×野々すみ花さんコンビで再演、さらに2016年・2017年に花組の明日海りおさん×花乃まりあさん・仙名彩世さんで再々演…、今回が5度目の上演。再演を重ねていることからも人気作であることがうかがえます。

初演を初めて観た時は登場人物の名前と相関関係を追うのに必死でしたが…。演技巧者な高嶺さん・花總さんへの宛て書きとも言える初演は大絶賛を博しました。初演は特に神がかっていて、その立役者の一人が主役の2人に翻弄され悲劇の結末を辿る第2のヒロイン・トゥールベル法院長夫人を演じた星奈優里さん（のちの星組娘役トップスター）であることをここに特記しておきたいと思います…！！この演目が好き過ぎて、冒頭の二人の言い争いの台詞を丸暗記しています(￣∇￣)

そして…！！主役のお二人の先行画像が出た時。朝美絢さん×夢白あやさんのビジュアルがあまりにも美しくて気高くて、世界観そのものを完璧に再現されていて、「これは絶対に観なければ…！」と、また謎の使命感発動(￣∇￣)　子ども達の夕ご飯を作りながらではありましたが、執念で視聴しました…！！

先行画像が出た時から既に…ですが、朝美絢さん演じるヴァルモン子爵も、夢白あやさん演じるメルトゥイユ公爵夫人も、とにかく迸る気品と色香が凄くてですね…！！物語の佳境である二人の言い争いがいきなり冒頭に入るという本作、初っ端からお二人の美しさに息を呑み、一気に引き込まれました…！二人の大人な恋愛ゲームに巻き込まれる人々、ダンスニー男爵を演じるは縣千さん、トゥールベル法院長夫人を演じるは、希良々うみさん、ジェルクール伯爵は咲城けいさん、セシル役には華純沙那さん。

Live配信は生舞台観劇とは違って、演者の表情がズームで観られるのがやっぱり良いですね…！！特にこの演目は恋愛心理劇なので、誰かが台詞を言った時にどんな表情をしながら聞いているか…などもベストなカメラワークで追ってもらえるのでストレスフリーで観られました。ところどころ初演とは解釈を変えて来たのかな…という点も、個人的にすごく良くてツボでした。（トゥールベル法院長夫人がヴァルモンを拒みつつも「私をお助けください」と無意識に抱きついてしまい、ポンポンと小さい子を宥めるように肩を叩く場面の朝美絢さんの表情がもう絶品でして…、当初はほんの恋愛ゲームの筈がいつしか夫人に本気で恋をしてしまい冷淡になりきれない人間味溢れる朝美ヴァルモンの真骨頂がこの場面に凝縮されている…！と思うほどです…。）夢白あやさんはその美貌とドレスの着こなしが本当に舞台映えされる方ですね。ヴァルモン子爵との並びは言うまでも無く華やかで美しく。お一人で立っていてもなんと絵になることでしょう…。気高く貫禄たっぷりの公爵夫人の複雑な女心を嫌味なく悲哀も覗かせながら見事に演じられていました。

続いてショー『Gato Bonito！！』は、大好きなラテンショーでスパニッシュなフラメンコの場面やアルゼンチンタンゴ、カーニバルなど宝塚らしい華やかな内容です。やはり抜群に華のある主役のお二人をどうしても目で追ってしまいましたね…。

これからも宝塚歌劇のライトなファンとして応援して行きたいと思います。

LEE誌面でもタカラジェンヌさんへのインタビューが連載中です！！↓

TAKARAZUKA STAR INTERVIEW │ ことばの力

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 ／ はな