沖縄家庭料理の定番メニュー「じゅーしー」には2種類あって、一つは沖縄そば屋さんでセット付いてくる炊き込みご飯の「クファ(硬)じゅーしー」。もう一つはおじやのような汁気の多い雑炊に似た「ぼろぼろじゅーしー」または「やふぁら(柔)じゅーしー」があります。「ぼろぼろじゅーしー」は体調がすぐれない時など身体を整える滋養ご飯として昔から重宝されていて、大人から子供まで食べられている一品です。
沖縄野草「さし草」

「ぼろぼろじゅーしー」に使う一般的な野草はフーチバー(よもぎの一種)やカンダバー(かずら、サツマイモの葉)がですが、今回は沖縄に至る所で自生しているさし草を使いました。
「さし草」は栄養豊富なスーパーフード

今大注目されている「さし草」の効能。食物繊維、亜鉛、カリウム、カルシウムなど多くの栄養素が含まれているらしく、日常で取り入れることで不足しがちな現代の食生活を補えるかもしれないと期待されています。またがん予防やアレルギー対策に関する研究も進められているそうで、可能性が広がるばかり。子供の頃、さし草のちくちくした種が大嫌いで全力で避けてただの雑草だったと思ったのに!今まで雑に扱ってごめんなさい、さし草さま。
さし草の「ぼろぼろじゅーしー」下準備

簡単に作りたかったので材料はシンプルにしました。
- 洗ったお米
- かつお出汁
- 豚出汁
- 茹でたスーチカー(豚の塩漬け)
- さし草
味付けは塩としょう油のみ。材料の要は何と言っても「出汁」&「出汁」。出汁さえちゃんと美味しければ絶対失敗しないと思っています。
さし草の「ぼろぼろじゅーしー」の作り方

お鍋に材料を全て入れたら終わりです。最初は灰汁が出るまで強火で煮て、その後はなるべくお米を触らず弱火で放置するだけ。わたしはお米の芯が少し残っているところで仕上げるの好みです。
さし草の「ぼろぼろじゅーしー」出来上がり

汁気はいっぱいにしたい派と少なめ派で分かれるかと思いますが、他の事をしてたら煮込み過ぎた諸事情により今回は汁気少なめ「ぼろぼろじゅーしー」の出来上がり。

お椀に注いで温かいうちに食べたい「ぼろぼろじゅーしー」。ほっこり身体と心を温めてもらいました。ごちそうさま。
TB - icoco
会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊トップブロガー
46歳/夫・娘(18歳・9歳)・息子(11歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌・Web「LEE」、そして100人隊が大好きです。小窓の住人として、書くこと・伝えることに夢中になっていたら、あっという間に5年目。これからも、LEEが大切にしているものを大切にして、ゆるりと日常を楽しみながら書き綴っていきたいと思います。衣食住はシンプルなカラーの中に時々はっきりとした色を取り入れるのが好き。北欧やビンテージの雑貨・家具・沖縄のものもお気に入り。服はきれいめカジュアルが多め。肩幅広め・中肉中背で、骨格ナチュラル。イエベ秋の濃いくすみ色が合うらしく、ブルべ冬にも少し寄っている(らしい)身長162cm。
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。

















