こんにちは! 059ツナです。
今回は久しぶりに「シリーズ・発達凸凹にまつわること」。6回目は「療育」を受けない息子との向き合い方、そこから考えたことなどを書きたいと思います。
◎過去の記事はこちらです↓
#1 発達検査を受けるまで。
#2 発達検査を受けてみて。〜私が感じたそのメリット
#3 二次障害を防ぐために。~発達検査結果から見えること
#4 感覚過敏だけじゃない!?~特性見きわめの難しさ
#5 感覚過敏ってどういうこと?~聴覚過敏を正しく知る
医師の判断、「療育は勧めません」。
ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けている息子。うすうす感じてはいましたが、どうやら若干ADHD(注意欠如・多動症)の気もあるようです。
進級して3ヵ月が経とうとしている現在も学校生活は日々カオス。特別支援学級を利用していても、です。
要請を受けて学校に出向くと、そこには即記憶から抹消したくなるほど絶望的な光景が広がっているものです。。
以前にも書いたように、息子は療育を受けていません。
担当医によると息子は「型にはめることで長所をつぶす危険性が高いタイプ。この子のやりたいように、伸び伸び自由に過ごさせるのが大事」とのこと。
“苦手(凹)”を克服することより”得意(凸)”を伸ばすことに意識を向け、自己肯定感を高めていく…という考え方です。
正直、はじめは絶望的な気持ちになりました。
特性が強く出始めたこの時期、保育園での言動に頭を抱えていた私は「療育が解決の糸口になるはず」と思っていたからです。
でも保育園でのとある出来事から「息子を”普通”に寄せること」に違和感をおぼえ始めていたのも事実。
みんなと同じじゃなくていい
変わった子と思われてもいい
この子の個性を尊重して向き合っていこう
担当医の話を聞いてそう思えるようになりました。
「あきらめ」が肝心。
療育についてはあまり知識がないのですが、きっとお子さんにとっても、サポートする保護者にとっても負荷が重いんだろうなぁと想像しています。通い続けるには時間的にも精神的にも胆力がいるのではないかと。
とはいえ「療育を受けない=負担が軽い」わけじゃない!
お子さんのタイプによるので一概には言えませんが、少なくとも息子の場合は、です。
凹を埋めようとせず自由に過ごさせるって、簡単なようで難しいんですよね。なにしろ、大小いろいろなことを諦めるところから始まるので…。
息子との日々には常にモヤモヤが付きまとうし、心が折れて泣きたくなることもあります。
でもしょぼくれた姿を見せて息子に罪悪感を抱かせるのだけは避けたい…!
「”諦める”とは”明らめる”こと」とくり返し思い起こすことでなんとか乗り切っているような気がします。
“明らめる”とは現実を明らかに見ること、つまり「現実を直視してありのまま受け入れる」という意味だそう。もともとはネガティブな意味合いはないんですよね。
でも、諦めたくないこともあります。
凹を埋めず凸を伸ばす子育てを始めて丸3年、私もいい感じに適当さが身についてきました。”明らめ”がだいぶうまくなったなぁと自画自賛。笑
でももちろん諦めたくないことはあります。なんといっても社会的なルールは身につけてもらわないと困る!
療育という場で専門家のサポートを得られない分、これについてはほぼすべてを親が教えるしかありません。
頭では社会的ルールを理解しているけれど、それを行動に移せないことも多い息子。近くで見ているとものすごーくモヤモヤするし、トラブルが起こるたびに「どうしてそんなことするの!」とやりきれない思いにとらわれます。
常識的なふるまいができるようになってほしい、でもそれは(少なくとも今の)息子に求めるのは無理な話。見過ごせないトラブルが起こるたびにどう対応するのがベターなのか、今も試行錯誤中です。
そもそも学校生活に向いてない?
学校外で息子の凸凹が目立つことはあまりありませんが、学校では特性が強く出る(荒れる)状態が続いています。担任替えがあった今年度は特にひどい…。
そもそも集団行動が苦手なので分からなくもないのですが、学校の中と外では二重人格かと思うほど別人。教室に入った瞬間、目つきが変わるんです。
おそらくこれは「自分を守るため戦闘モードに入る」という本能的な工夫。つまり学校が息子にとって生きづらさを感じる環境になっているということです。
側から見たら「意味もなく怒ってる迷惑な子」だろうけど、親からするとただただ痛々しい。
頼みの綱と思っていた特別支援学級も十分機能していない現実。極力フラットな目で見ようとはしていますが、学校での指導に対するモヤモヤもふくらみます。
支援学級にまつわる話は改めて書きたいと思います。
息子を学校に行かせる意味ってあるの?
あれ、そもそも学校の役割ってなんだっけ?
とあるきっかけで「息子を学校に行かせたくない!」と思ったこともあり、春からそんなことをぐるぐると考えていました。
◆ 続きます↓
ツナ
主婦 / 長野県 /
44歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/生まれ育った東海圏を離れ、自然豊かな信州でゆるりと暮らしています。カフェや雑貨屋めぐり、読書が大好き。手作りや文章を書くことにも興味があります。にぎやかすぎる息子中心のドタバタな毎日を、笑顔で心穏やかに過ごせるよう奮闘中!服も暮らしもシンプル好みですが、ノスタルジックで温かみのある東欧・中欧の雑貨には目がありません。
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