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今日のお買い物

Ercol Chairと家具の話

  • カーリー

2022.09.16

  • 13

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新しい家に引っ越してきて約1ヶ月。

長く賃貸暮らし、かつ引っ越しが多いので、なかなかお気に入りの家具を揃えることが出来ずにいましたが、これから引っ越しを重ねても連れていきたいと思えるダイニングテーブルと椅子を購入しました。

新しく買うも古いもの

昔から古いものが好きでしたが、ドイツで暮らすうちにますますアンティークやヴィンテージと呼ばれるものに惹かれるように。

新しく家具を買うときは古いものを選ぶようにしていて、少しずつ集まってきた我が家のお古たち。

フラワーワゴンや

ティートローリー、

サイドテーブル

そしてドイツを離れる時に大家さんから譲っていただいた古い壁時計と、

コンソールテーブル。

壁時計はなかなか重量があって、落下が怖くてまだ壁にかけれていないのですが、歴史を感じる美しい時計です。

何でも手作りしてしまう器用な大家さんの旦那さんの手によって修理され、今でもきちんと時を刻むことが出来、さらに毎時間「ボーンボーン」とそれはそれは美しい鐘の音がなるのです。

いつでも教会の鐘の音が聞こえてきたヨーロッパを思い起こさせる、大事な宝物です。

Ercol ChairとDrop Leaf table

前のお家ではダイニングセットは大家さんからお借りしたものを使っていましたが、折りたためるタイプのダイニングテーブルが欲しいなと思い、ドイツを去る直前にギリギリで購入。

イギリスからやってきたDrop Leaf tableと呼ばれるタイプのテーブルです。

McINTOSH社製で60年代に作られたものだそう。

畳むと幅20センチにまで小さくなり、これからも引っ越しが多くなりそうな我が家にぴったりと思い購入しました。

半分の大きさで使うこともでき、将来的に旦那さんと2人暮らしになっても、小さな家でも使えそうだなと思っています。

椅子も欲しいと思いつつ、1脚ずつお気に入りを揃えるのもいいかなと、椅子の購入は見送り、そのままお引っ越し。

アメリカに着いて3日後に待望の船便が到着し、テーブルが来たことで立食生活からは解放されたものの、椅子がないとやっぱりすごく不便で。

2つのスツールを交代で使っていましたが、やっぱりダイニングチェアは早急に必要となり、急いで探し始めました。

ダインングチェアはずっとERCOLのものが欲しいと決めていて、でもネットで見つかるもののほとんどがヨーロッパから送られてくるため送料がめちゃくちゃ高い。

ドイツにいる間にどうして椅子も買わなかったのか、、

探しに探し、ようやくアメリカ国内でアーコールチェアを販売しているお店を発見。

クエーカーチェアの5脚セット。

5脚。。

安いものではないし、我が家は3人家族だからまずは3脚でいいかな、ゴールドスミスやクエーカーなど形が違うものを1脚ずつ揃えるのもいいな、と本当は思っていましたが、悠長に探している暇もなく。

思い切って5脚を購入しました。

1脚をPC用に、4脚をダイニングチェアとして使っています。

ビンテージのため、アーム部分などかなり年季が入っていますが、この椅子たちの生きてきた歴史に想いを馳せていると、傷もまた愛着に。

これまでの60年、どこで誰に使われてきたんだろう。

アーム付きの2脚は裏に刻印があり、

アームなしのものにはシールがついていました。

いずれも1960年台に作られたものだそう。

別々に購入しましたが、偶然にもテーブルと椅子は同じ時期に作られたものでした。

家具の選び方

家具の購入は金額も大きくなるので毎回頭を悩ませます。

本当に気に入ったもの、長く使えるものに囲まれて生活をしたいと思いながらも、我が家は引っ越しが多く、「大金を払ったのに処分せざるを得なくなったらどうしよう」という思いもあって、、

実際、今回のドイツ→アメリカの引っ越しでは持っていく家具の量に制限があり、ドイツを去る際にいくつかは廃棄することとなりとても心が痛みました。

幸いだったのは、次に入居する方が、ソファやクローゼット、冷蔵庫、洗濯機などの大型家具・家電を置いていっても良いと言ってくれたこと。

ドイツ人は本当にものを大切にするので、ドイツでの廃棄は最小限にとどめることが出来ました。

一方日本でも。

3年で日本に帰ると思っていたため、ソファ、ベッド、デスクなど大きな家具を実家に置かせてもらっていたのですが、帰国の目途がなくなったため今回の一時帰国で処分することに。

メルカリに掲載したり、買い取り業者に見積もりを依頼したりと何とか廃棄しないですむ方法を模索しましたが、結局廃棄。。

短い期間に大量の家具を廃棄することになり、もう次に買うなら孫の代まで使えるような家具しか買いたくない、というのが今の気持ちです。

一方で、今後もいつかは日本に帰る、ということを考えるとどこまで家具に投資して良いものか。。

現時点での考えとしては、やっぱり良いものを選べばどんな形であれ、次の人に受け継いでいけるのではないかということ。

今回のアーコールチェアしかり、50年以上使われ続けてもなお価値が下がらない、そんな家具を今後も選んでいきたいなと思っています。



Zu Vershenken(ご自由にお持ちください)

先ほども書いたようにものをとても大切にするドイツ人。

私が一番好きなドイツ人の国民性です。

引っ越し前には「ご自由にお持ちください」と書いて不要なものを家の前に並べておくと、

みるみる減っていく箱の中身。

どんどんなくなるので途中で追加しました。

家具や家電、衣装ケースなども一瞬でなくなるとお友達が言っていました。

以前も書いた公共の本棚もそうですが、こうやってものが循環する仕組みがとても素敵だなと思います。

今回の引っ越しでの不用品は、まだ誰かに使っていただけそうなものは日本人コミュニティ内の取引サイトで販売し、値段をつけるほどでもない細々としたものはこうして家の前へ。

小型家電などは友人がボランティアをしているウクライナ難民の支援施設に持ち込み、喜んでもらえました。

物にも命があると思うので、これからはできるだけものを捨てないですみますように。

それにはものを持たないことが一番なのですが、なかなかミニマリストには程遠い我が家です。

カーリー

主婦 / 奈良県・アメリカ /

40歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部/3年間のドイツ生活を経て、アメリカで暮らすことになりました。クラフトやお菓子作りなど、作ることが大好きです。100人隊に入って、苦手だったお料理にも挑戦するようになり、お気に入りの器でテーブルを作る楽しさも知りました。新しい場所でも毎日ワクワクを探して、暮らしを楽しんでいきたいです。

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