4月
桜の季節はあっという間でそろそろ終わろうとしています。
それでも、はらはらと儚く落ちる花びらは美しくて、桜の木の下にできた花びらの絨毯もまたすてきですね。
今月最後のレシピは桜スイーツをもうひとつ。「桜の甘酒葛プリン」です。
栄養成分が点滴とよく似ていることから飲む点滴といわれる甘酒。米麹から作られるものと酒粕から作られるものがありますが、お菓子作りには米麹から作られた 無添加、無加糖の甘酒を使っています。
桜が香る甘酒のやさしい風味を葛でトロンとやわらかく固めました。フルフルとのどごしもやさしいプリンです。
外にでると確実に季節が進んだことを感じるこのごろ。
テーブルの上では、もう少し桜の余韻を楽しむのはいかがでしょうか。
桜の甘酒葛プリン
【材料】
・ 桜の塩漬け 30g
・ 甘酒 350ml
・ 牛乳 200ml
・ 生クリーム 70ml
・ 本葛 25g
・ 粒あん 適量
【作り方】
① 桜の塩漬けは塩を洗い、20分ほど水にさらす。額を除いて花びらを手でほぐす。
② ボウルに葛を入れ、100mlの牛乳を加えてよく混ぜて溶かす。茶漉しで漉しながら鍋に移す。残りの牛乳、甘酒、生クリームを加えてよく混ぜる。
③ 火にかけ、絶えず手早く混ぜながら炊く。(写真a) とろみがつき、ふつふつと沸いてきたら火からおろす。水気をしっかりときった①を加えて混ぜる。
④ 器に粒あんを入れる。上から③を流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
(写真a)
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。