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フレッシュな粒入り「コーンブレッド」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2022.07.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

#7 フレッシュな粒入り「コーンブレッド」

フレッシュな粒入り「コーンブレッド」

コーンミールがあれば、いつでも作れるコーンブレッドですが、夏野菜の代名詞でもあるフレッシュなとうもろこしの実をたっぷり入れて作るのもおすすめです!

とうもろこしは、下ゆでナシで大丈夫。生地と一緒にオーブンで焼いている間に、ほどよく熱が入って、フレッシュ感も少し残り、いい感じに仕上がるのです。

材料 (21cm×16.5cm×高さ3cmのバット1台分)

  • 卵……大1個(60g)
  • きび砂糖……55g
  • 塩……小さじ 1/4弱(1.5g)
  • 牛乳……90ml(90g)
  • A)
    • 薄力粉……100g
    • コーンミール……90g
    • ベーキングパウダー……5g
  • バター(食塩不使用)……35g
  • 菜種油……35g
  • とうもろこし……1/2~1本(実の重さ100g)
    もしくは ホールコーン缶……正味100g(水分をよく切って)

下準備

  • とうもろこしは皮をむき、包丁で実の部分を切り取る。

とうもろこしは皮をむき、包丁で実の部分を切り取る。

  • バターは湯せんにかけ(ラップをして電子レンジで30秒加熱でも可)、溶かす。
  • バットにオーブンシートを敷く。
  • オーブンを180℃に予熱しておく。

作り方

  1. ボウルに卵を入れ、泡立て器でほぐし、きび砂糖、塩を加え、すり混ぜるようにしっかり混ぜる。牛乳を加え、さらに混ぜる。
  2. Aをふるい入れ、ゴムべらで粉気がなくなるまでさっくり混ぜる。コーンミールの粒がふるいの網目に残ったら、それも生地に入れる。
    「コーンブレッド」作り方②
  3. 温かい状態の溶かしバターと菜種油を合わせたものを3回に分けて加え、そのつどゴムべらでよく混ぜる。
    「コーンブレッド」作り方③
  4. 下準備しておいたとうもろこしの実も加えて混ぜ、バットに生地を流し入れる。
    「コーンブレッド」作り方④-1 「コーンブレッド」作り方④-2
  5. 180℃のオーブンで20~25分加熱し、生地の中央に竹串を刺して何も付いてこなければ焼き上がり。バットの上にラップをふんわりかけ、蒸らしながら冷ます。
    「コーンブレッド」作り方⑤


歩粉的おいしさのヒミツ

コーンブレッドは、私にとってアメリカのイメージ。
ポートランドに滞在していた頃、好きで通っていたオーガニックの商品もたくさん取り揃えのあるスーパー「ホールフーズマーケット」。ここでは、豊富な種類のサラダバーや温かいデリがあり、スープなどをボックスに好きなだけ入れて持ち帰る人もいれば、お皿に盛り合わせてイートインできるスペースもあり、お年を召した方から子どもまで、食べる人、お茶する人……待ち合わせの場所としても活気があって、大好きな場所でした。

そこで販売しているはかり売りの、ラップに包まれたコーンブレッドが、素朴でこれまたおいしくて……その存在が、日本で言うおにぎりのようだな~って思っていました。小腹がすいた時にパクッと食べる、おにぎりの安心感のような。
「コーンブレッドって、いつ食べるものですか?」と尋ねられることも。いつでもよいのですが、私にとってのおにぎり感覚で言うと……
おやつに、朝食に、夜食に……コーンブレッド、いかがでしょうかね?

作った翌日など、オーブンで焼き直し香ばしくなったコーンブレッドにバニラアイスを添えて食べるのもオススメです。幸せな気分になりますよ。

コーンブレッドにバニラアイスを添えて

コーンブレッドは、パサついたものが多い印象です。私はしっとりした食感が好きなので、菜種油だけでなくバターも使うこと。そして、焼き上がってから型の上にラップをかけて蒸気を封じ込んで、蒸らしながら冷ますことがポイントになります。

コーンブレッドは、焼き上がってから型の上にラップをかけて蒸気を封じ込んで、蒸らしながら冷ます

このラップ蒸らし冷まし法は、しっとり大好きな私にとって簡単で画期的!なんて思っております。ぜひ試してみてくださいね~。

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『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は8月1日に更新予定。お楽しみに!

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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