いつものおかずも「塩を決め手」にしたら、新しい味わいになりました。最小限だからこそ、素材の味が引き立って、食べ飽きることがないのです。
塩しょうが焼き
甘辛が定番のおかずも、塩味にするとすっきりした味わい。「しょうがの風味が引き立ちます」(角田真秀さん)
材料・1人分
- 豚ロース薄切り肉……80g
- 玉ねぎ……1/8個
- A)
- 酒……大さじ1/2
- しょうがのすりおろし……小さじ1/2
- 塩……ひとつまみ
- サラダ油……小さじ1
作り方
- 豚肉は5㎝幅に切る。玉ねぎは5㎜幅の薄切りにする。
- フライパンにサラダ油を中火で熱し、①の豚肉を炒める。全体に色が変わってきたら、①の玉ねぎを加え、炒め合わせる。
- Aを加えて全体をなじませ、火を止める。
ケータリングの達人角田真秀さん
「お弁当は“塩だけ”でおいしく作れます」
メインが甘辛なら、サブは酸味をきかせたり、思いきってスパイスを使ったり。たくさん調味料を使いこなさないと、お弁当は食べ飽きる……なんて、実は思い込みでした!
「難しいことを考えずに、いろいろ味わいを変えたいのなら、むしろ“塩だけ”がおすすめなんですよ。大切なのは分量と使い方。塩はちゃんと使えば、しょっぱさだけが前に出ることはなく、素材のうま味をグッと引き出します。素材の数だけおいしさが楽しめて、味わいを底上げするんですね。
多くの調味料を使うと味のバランスをとるのが難しくなるけれど、塩だけなら、手軽に味がピシッと決まります」(角田真秀さん)
メインはもちろんサブおかずも“塩だけ”にしちゃえば、お弁当作りはラクにおいしく。
「野菜+塩で、手軽なストックが完成。うま味が凝縮されるので、そのままでもサブおかずになるし、アレンジも簡単。考えなくてもおいしいお弁当は、塩におまかせです」(角田真秀さん)
教えてくれたのは
角田真秀さん
夫とともに、フードユニット「すみや」として10年以上ケータリングを続ける。シンプルながら飽きさせない味つけが話題となり、料理家の道へ。書籍や雑誌など多方面にわたり活躍している。
Instagram:sumimaho
Twitter:sumimaho
公式サイト:https://www.sumiyalife.com/
【特集】考えなくてもおいしい「ルーティン弁当」パンで盛り上がる「エンタメ弁当」
2022年4月号【考えなくてもおいしい「ルーティン弁当」パンで盛り上がる「エンタメ弁当」】より
撮影/鈴木泰介 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美 撮影協力/UTUWA TITLES
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角田真秀
料理研究家
夫とともにフードユニット『すみや』として、ケータリングや書籍などを中心に活躍中。どの家庭にもある基本の調味料だけで作れる、新鮮かつほっとする味わいのレシピに定評がある。著書に『うまくいく台所 成功レシピと料理のコツ』(文化出版局)ほか。