パンプキンエクレア(ハロウィンver)
10月半ば
秋も本番。
おいしい、嬉しい、実りの秋。
今年は、いつもと変わらない秋の味覚が特別に感じます。
生産者さんのたゆまぬ努力と大地の恵みに感謝しながら、おいしい季節を楽しみたいと思います。
もうすぐハロウィン。 悪霊を払うと共に収穫を祝い、感謝する日。
今回のレシピはハロウィンにちなんで『パンプキンエクレア』です。
ブラックココアを使ってハロウィンバージョンで仕上げてみました。
夏の収穫のあと、秋まで貯蔵されてじっくりと甘みを蓄えたかぼちゃ。
かぼちゃのお菓子も、秋が一番おいしく作れるような気がします。
ほんのりビターなシュー生地に、泡立てたクリームと、ぽってりと炊き上げたクリームのようなかぼちゃのジャム(クリームと呼ぶべき?と思いながら、煮詰めるのでジャムと言ってます(笑))をたっぷりと絞って。
パリっと香ばしく焼き上がったシュー皮ととろりとなめらかなクリーム。
ひと口頬張り、クリームが溢れてくる瞬間がなんとも幸せ・・・!
ふだんのおやつレシピより シュー生地はちょっと工程が多いけれど、このひと口の瞬間を楽しみに、ぜひ作ってみてくださいね☆
【材料】 約14本分
シュー生地
A)
・牛乳……60ml
・水……60ml
・無塩バター……50g
・塩……ひとつまみ
・グラニュー糖……小さじ1/2強 *上白糖の場合は小さじ1弱
・薄力粉……60g
・ブラックココア……10g
・アーモンドダイス……適量
・粉砂糖……適量
パンプキンジャム
・かぼちゃ……300g(正味)
・ブラウンシュガー……40g
・牛乳……200ml
・生クリーム……100ml
・バター……30g
・シナモン……小さじ1/2
・生クリーム……100ml
・グラニュー糖……10g
【作り方】
* オーブンを200℃に温める。
* 天板にオーブンシートをしく。
* 薄力粉とブラックココアを混ぜ合わせて振るっておく。 (b)
* 卵をときほぐす。
- 鍋に (a)を入れて火にかける。バターが完全に溶けてしっかりと沸騰したら、火からおろし、(b)を一度に加えて木べらで手早く混ぜる。
- 再び火にもどし、練るように混ぜる。生地がまとまって、鍋底からはがれ、鍋底にうっすらと生地の膜が張るようになったら、火からおろす。
- とき卵を4、5回に分けて加える。そのつど、生地を切るように手早く混ぜる。生地がなめらかになり、木べらですくったときに、まとまってゆっくりと落ちるくらいの堅さになったら卵を加えるのをやめる。
- 1.5㎝の星口金をつけた絞り袋に生地を詰め、天板の上に12cm長さの棒状に絞り出す。(焼くと膨らむので、間隔をあけること。)霧吹きで水を吹きかけ、上にアーモンドダイズを振る。軽く指で押さえる。
- 200℃に温めたオーブンで13~15分焼く。十分に膨らんだら温度を170℃に下げて10分、さらに150℃に下げて5分焼く。
- パンプキンジャムをつくる。かぼちゃは種とわたを取り、皮をむき、一口大に切る。(この状態で300g用意する) 耐熱皿にのせ、軽くラップをして、すぐに潰せる柔らかさになるまで4~5分電子レンジで加熱する。
- ⑥を熱いうちに裏ごしする。鍋に入れブラウンシュガーを加え、よく混ぜる。
- 牛乳、生クリームを少しずつ加え、ときのばす。
- 弱火にかけ、混ぜながら、ぽってりとし、すくったときに落ちたクリームの形がそのまま残るくらいまで煮詰める。
- 炊き上がったら火からおろし、熱いうちにバター、シナモンを加えて混ぜる。表面にぴったりとラップをし冷やす。
- 別のボウルに生クリームとグラニュー糖を入れる。氷水にあてながら角が立つまで泡立てる。
- シュー生地を横に切り⑪の生クリームを絞り入れる。上から⑩のパンプキンジャムを絞る。切ったシューを重ね、粉砂糖を振りかける。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。