12月半ば
各地で初雪の便りを聞くようになりました。
もうすぐクリスマス。
街のイルミネーションも日に日に華やいでとてもきれいです。
今回のレシピは『キルシュ・ショコラ・ロール』。
ドイツ菓子で定番のキルシュ・トルテのチョコレート版をロールケーキにしました。
キルシュが香るふわふわのココア生地でチョコレートクリームとダークチェリーを巻き込んだロールケーキ。
ふんわりと軽く、とてもやわらかな やさしい口どけのケーキです。
ロール生地はスポンジ生地の中でも作りやすく、焼き時間も短いので、何かとよく焼いている生地です。
ふわふわの生地に焼き上げるポイントは、まずは卵をしっかりと泡立てること。
焼き上がったら熱いうちにすっぽり袋に入れるか、ラップでくるんで 蒸気を閉じ込めることも、しっとりとした生地に仕上げるポイントのひとつです。
くり返し焼いて、コツをつかんでくださいね。
いつもは巻くだけのロールケーキも、特別な日には周りもクリームを塗っておめかし。
削ったチョコレートをのせただけのシンプルなデコレーションも、2色にすると ちょっぴり華やかになります。
クリスマスにはブッシュドノエルに仕立ててもいいですね。
どんなデコレーションにしようか 想いを巡らせながら作る たのしい時間。
今年のクリスマスもたのしく、素敵なひとときをお過ごしください☆
キルシュ・ショコラ・ロール
【材料】 24x28cm 天板1枚分
・ 卵 3個
・ グラニュー糖 70g
・ 薄力粉 35g
・ ココア 15g
・ 牛乳 大さじ2
シロップ
・ グラニュー糖 大さじ1
・ 水 大さじ3
・ キルシュ 小さじ2
クリーム
・ 生クリーム 200ml
・ チョコレート 50g
・ ダークチェリー 1/2缶
・ チョコレート、ホワイトチョコレート(飾り用) 適量
【作り方】
* 薄力粉とココアをよく混ぜておく。
* クリーム用のチョコレートを細かく刻む
* 天板にオーブンシートをしく。
* オーブンを200℃に温める。
① ボウルに卵を入れ、ときほぐす。グラニュー糖を加え、湯煎にあてながら泡立てる。生地に人肌の熱がついたら湯煎から外し、さらに泡立てる。(泡立て器を持ち上げたとき、ふらふらとリボン状に落ちた生地がそのままの形で10秒以上残る状態になるまで)
② 薄力粉とココアを合わせて振るい入れ、ゴムべらでやさしく混ぜ合わせる。
③ 牛乳に②をひとすくい加えてよく混ぜ、②に散らすように戻し入れてさっくりと混ぜる。
④ 天板に生地を流し、表面を平らにならす。オーブンで8~10分焼く。焼きあがったらすぐにラップで全体を包むかポリ袋に入れて冷ます。
⑤ シロップをつくる。小鍋に水とグラニュー糖を入れて火にかける。ひと煮立ちしたら火からおろし、キルシュを加え、冷ます。
⑥ クリームをつくる。細かく刻んだチョコレート(25g)を湯煎で溶かす。ボウルに移し、生クリーム(100ml)を少しずつ加えてよく混ぜる。なめらかに混ざったら氷水にあて、やわらかい角が立つまで泡立てる。
⑦ ④のオーブンシートをはがし、巻き終わりの端を斜めに切り落とす。
⑧ ⑦の表面全体にシロップを刷毛などでうつ。⑥のクリームを斜めに切り落とした部分を避けて全体に塗り広げる。汁気をしっかりときったダークチェリーを散らし、手前からシートを持ち上げて巻いていく。最後まで巻いたら、巻き終わりを下にし、シートで軽くしめる。シートごと包んだ上からラップにくるみ、冷蔵庫で20分ほど休ませる。
⑨ 残りのチョコレートと生クリームで同様にクリームを作る。⑧の表面全体にクリームを塗る。削ったチョコレート、ホワイトチョコレートをのせる。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。