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"3ヶ月で10万円"貯める近道、あります!

貯蓄ベタな読者の家計をプロが診断!「3カ月でプラス10万円」の具体策、教えます

  • LEE編集部

2018.01.28

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「将来のために、今のうちにお金を貯めなくちゃ」と思いつつ、うまくいかずに悩んでいる人も多いのでは?

そこで、貯蓄ベタな読者の家計を、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが診断!1カ月あたり約3万円、3カ月で10万円は貯まる具体策をお教えします。

イラストレーション/ヤマグチカヨ 取材・原文/村上早苗
この記事は2017年10月7日発売LEE11月号の再掲載です。


Oさん(東京都・賃貸)
妻・43歳・主婦(フリーのフラワーデザイナー)
夫・36歳・会社員
娘・5歳・保育園
現在の貯蓄:250万円

 

節約しているつもりなのに毎月余裕がなく、家計簿をつけるのも苦手です・・・

主婦業のかたわら、数年前からフリーランスのフラワーデザイナーとして活動を始めたOさん。
自宅で友人に教えることからスタートし、最近はカフェの一角を借りてアレンジメントやリースを販売をして収入を得ているそう。

「利益は1カ月3万~5万円と不安定なので、節約を心がけているのですが、赤字になってボーナス補填する月も。頻繁にコンビニに寄り、予定外のものを買っているせい?家計簿も、つけなくちゃと思いつつ、大雑把な性格なので長続きせず、見直しもしていません」(Oさん)

家計簿の中身をチェック!

手取り収入
夫 月23万円 ボーナス(年)80万円
妻 月5万円

世帯月収(手取り)28万円


支出
住宅費(家賃)………¥132000 収入に対して高い。引っ越しを検討して。−22000円
食費………¥30000
外食代………¥6000
レジャー費………¥5000 外食と合算に
水道光熱費………¥15000 平均より高い。風呂水再利用などで−1000円
携帯電話代………¥19500 格安SIMに切り替えて−10500円
消耗品・日用品費………¥3000
雑費………¥5000
交通費………¥2000 月ごとに調整できるよう合算
交際費………¥5000
被服・美容費………¥12000 半分ずつ夫婦の小遣いへ
夫小遣い………¥20000
妻小遣い………¥0 貯金から出さず、予算を決めて+9000円
教育費・保育料………¥16500
保険(掛け捨て)………¥9000(夫¥6500、妻¥2500)

合計………¥280000


貯蓄
定期預金(自動積み立て)………¥10000
学資保険………¥10000
手取り月収-支出………¥280000 ― ¥280000=¥0


1ヶ月の貯蓄額合計………¥20000/月

 

FP 飯村さん’s アドバイス
「全体としては頑張っていますが、家賃が高すぎて家計を圧迫しています。これを見直すだけで余裕が出るはず。また、1日に2 、3度洗濯しているためか、水道光熱費が平均より高めですね。水道水はすすぎのみにし、洗うのは風呂水を再利用を」

問題は家計簿。何度もトライしては挫折の結果、費目別支出が曖昧なままに。

ズボラさんは、なるべく費目を少なくし、ざっくり計算するのがベター。『外食とレジャーで11000円』のように予算をまとめると、『その範囲ならやりくりして使ってOK』と思えてストレスも減ります。
また、月に1 回だけ現金を下ろし、各費目の予算を週割りして財布に入れて1週間単位でやりくりすると、赤字の予防になりますよ」

家計簿チェック AFTER

手取り収入
夫 月23万円 ボーナス(年)80万円
妻 月6万円 ネット販売で臨時収入+10000円

世帯月収(手取り)29万円


支出
住宅費(家賃)………¥110000
食費………¥30000
外食・レジャー費………¥11000
水道光熱費………¥ 14000
携帯電話代………¥9000
その他………¥10000
交際費………¥ 5000
夫小遣い………¥26000
妻小遣い………¥15000
教育費・保育料………¥16500
保険(掛け捨て)………¥9000(夫¥6500、妻¥2500)

合計………¥255500


貯蓄
定期預金(自動積立)………¥10000
学資保険………¥10000
手取り月収-支出………¥290000 ― ¥255500 = ¥34500


1ヶ月の貯蓄額合計………¥54500/月 以前に比べて+34500円

結果:34500円/月3カ月分=¥103500 貯金アップ!

 

貯金アップのPOINT

 出所がグレーな自分の小遣いは予算を決めて確保して

自分のお小遣いは決めていないというOさん。

「友人とのお茶代などは、貯金からなんとなく出して、ボーナス時に帳尻を合わせているかも……」(Oさん)

これも家計が赤字になりがちな原因の一つ。

「貯蓄を切り崩すよりは、被服や美容関連を含め、自分が好きに使えるお小遣いを設定すべき。節約するにしても1万5千円は必要。また、夫の美容院代が月6500円だそうですが、夫のお小遣いに含めて、その範囲内で使ってもらって」(飯村さん)

 

 住宅費が高すぎ! 家賃は手取り収入の25%が適正です

「家にこだわりがあるそうですが、家賃が収入の47%は高すぎます。すぐは難しくても、次の更新を機に引っ越すのが得策。浮いた分を貯蓄に回し、余裕ができたら理想の家に移るなど目標を持てば、ガマンできるのでは?」(飯村さん)

「実は、昨年引っ越して以来、やりくりが苦しくなって……。同じような家が10万円ほどで見つかると思うので、早速検討します」(Oさん)

 

 プチ収入を狙うなら、将来のキャリアにつながるものを
「Oさんのように手に職があると、定年を気にせず、長く働けるのでいいですね。せっかくなので、この仕事を拡大・発展させる方向で収入アップを目指しましょう。カフェで販売するだけでなく、フリマアプリに作品を出すのも一案。花屋さんでパートをするなど、今のキャリアに役立つかたちで働くのもおすすめです」(飯村さん)


次回は、共働き・お子さん2人のAさん宅の家計を診断します。

イラストレーション/ヤマグチカヨ 取材・原文/村上早苗
この記事は2017年10月7日発売LEE11月号『"3ヶ月で10万円"貯める近道、あります!』の再掲載です。

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LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
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