LIFE

゛無神経な一言”、゛余計なお世話”気まずくならない言い返し方

まだまだある! 関係を悪化させない上手な言い返し方

  • LEE編集部

2017.12.29

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無神経な一言や余計なお世話など、日常のさまざまな場面でのムッとする発言に対して、いかに上手に言い返すかを連載で紹介しています。
前回に引き続き、今回もタイプ別に、切り返し方を解説していきます。覚えて損なし!

イラストレーション/熊野友紀子 取材・原文/野々山 幸

※この記事は2017年8/7発売LEE9月号『気まずくならない言い返し方』からの掲載全4回の3回めです。


自慢系タイプ
●タイプ分析
子供や家のことなど、自分語りが激しい自慢系。聞いてほしいのはもちろん、その出来事や自分の頑張りを褒めてほしい、認めてほしい気持ちが強い場合も。
●対処法
褒めてほしい、認めてほしいという気持ちが明確なので、話を受け取って、プラスで褒めの一言を。一度褒めれば心が満たされ、自慢が終わることも多いはずです。

 

ムッとする会話例 その1

子供が私立の小学校に合格したママ友。
「受験なんて大変なだけだから、しないほうがいいよ〜」と言いつつ、ものすごい笑顔。うれしいんだろうけど、こっちはどう返せばいいものか……。

【言い返し方◯例】
「お子さんも大変だったでしょうけど、ママのサポートは一段と大変だったでしょうね」

子供ばかりが褒められて、自分が認められないことに不満が募って自慢を繰り返しているのかも。ママへのねぎらいの言葉をかけてみるのはどうでしょうか? それ以上は自慢も続かず、「そうなのよ〜」でこの話題は終わるはずです。

 

ムッとする会話例 その2

うちは北向き、ご近所さんは南向きの家に住んでいます。
遊びに来たとき「北向きの家ってなんか暗くて寒いね」と言うので唖然。北向きのわが家のほうが安いから自慢なんだろうけど、この言い方は腹が立つ!

【言い返し方◯例】
「いいな〜。うちも南向きがよかったけどなかなか条件が合わなくて。もし迷惑じゃなかったら遊びに行かせてね」

高い金額で購入した南向きの家が自慢で、褒めてほしいご近所さん。なかなかその気持ちが満たされないことが、失礼な発言につながっている可能性も。悔しい気持ちをそのまま素直に伝えてみると、繰り返し自慢を聞かされることもなくなります。

【押しつけ系タイプ】
●タイプ分析
自分の考えや価値観を正しいと信じて、他人にもすすめる押しつけ系。よかれと思って言っている場合がほとんど。悪気はないうえに、伝わるまで言い続ける傾向が。
●対処法
受け取ったことをより強く印象づけるためには「伝え返し」が効果的。相手のおすすめする価値観をそのまま言葉にして返すと相手は「伝わった」と感じます。

 

ムッとする会話例 その1

ママ友から「子供に習い事させてあげなよ〜。いろいろ経験させてあげたほうがいいよ」と、たびたび押しつけられて正直ウザい。小さいうちは自由に遊ばせてあげたい、というのがわが家の方針なんだけど……。

【言い返し方◯例】
「子供には習い事をたくさんさせてあげたいと思ってるんだね」

まずは、相手がおすすめすることをはっきりと口にして「伝え返し」を。こう返すと、相手は自分の価値観が伝わったと満足して余裕ができ「お宅は?」などと聞いてくるかも。聞かれたら「わが家の方針は……」と話せば角が立ちません。

 

ムッとする会話例 その2

姑が子供のオムツ姿を見るたびに「まだオムツなの? あの子(夫)はこの年齢にはもうオムツはずれてたわよ」としつこい。今と十数年前じゃ育児の環境も違うし、昔の常識を押しつけられるのはツラい……。

【言い返し方◯例】
「そうなんですか。オムツをはずすのにどんなことをされたのか教えてもらえませんか」

姑はオムツは早くはずしたほうがいいという価値観なので、まずはそれを受け止めて。そのうえで、しつこく繰り返すということは、大変だった自分の育児をわかってもらいたいという気持ちの表れかも。質問で話を振って、聞き出すのがおすすめ。

【へりくだり系タイプ】
●タイプ分析
自分を下げているように見せかけて、実はねたみやそねみの裏返しなのがこのタイプ。弱みを指摘されたくないので、へりくだることで防御して自分を守ろうとする一面も。
●対処法
へりくだりの裏に本音が隠れている場合が多いので、質問で返してみましょう。「いや、そんなことないですよ」などと謙遜すると、へりくだり発言が続くので注意。

 

ムッとする会話例 その1

うちの息子は確かに勉強が得意なのですが「△△くんはレベルが違うから〜」と、やたら下からくるような褒め方をするママ友が。なんだか居心地が悪いです……。

【言い返し方◯例】
「◦◦さんには、そんなふうに見てもらってるんですね?」

受け止めと質問をミックスした言い返し例。相手は伝わったと感じて「みんな言ってるわよ。どんな勉強法で?」などと、本当に知りたいことを聞いてくるかもしれません。真意はここで、へりくだりは素直な思いではないことがわかります。

 

ムッとする会話例 その2

ミスをした後輩が「私なんてダメダメですから〜」と一言。できれば繰り返してほしくないので、ミスを指摘して叱りたいけれど、それ以上言わせない空気にしてしまうのがズルい!

【言い返し方◯例】
「そうかぁ。どの辺がダメだと思ってるのか、よかったら聞かせてくれる?」

叱られるのが怖いので、へりくだり発言でこれ以上何も言われないように防御している後輩。このように質問をしてインタビューすれば、本人が自らミスしたポイントに気づくことができるはず。その解決策をアドバイスしましょう。

 

次回が連載最終回。
さまざまな会話例をもとに、言い返し方を解説していきます。

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LEE編集部 LEE Editors

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