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今年こそ無理せず貯金を増やす

30代で1000万円貯めた人に学べ!家族の夢をかなえる上手な貯金の増やし方

  • LEE編集部

2017.09.03

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「なかなかお金が貯まらない」「どうすれば上手く貯金を増やせるの?」とお悩みの方。細かい費目ごとに100円単位で切り詰めるよりも、やるべきは大きな見直し!

狙いどころは、いつの間にかお金が出ていきがちな「食費」「固定費」と、今から貯めておかないとまずい「教育費」。一度削るところを削って、貯まる仕組みを作ってしまえば、あとは無理せずどんどん貯金が増えていきます!

まずは、30代で貯蓄1000万円超えを達成した2人の方の「貯まる仕組み」を、500人以上を取材したマネーライター西山美紀さんと、マネー取材歴10年の編集ぷーすけがリサーチ。
このやり方をマネするだけでも、無理なく貯金を増やしていけそうです。

撮影/岩城裕哉 中澤真央 取材・文/西山美紀 本誌編集部 イラストレーション/前田はんきち
この記事は2017年4月7日発売LEE5月号の再掲載です。


つぐみさんの場合 〈33歳・パート勤務・神奈川県〉
家族構成:夫33歳 / 賃貸
貯蓄:1390万円(住宅購入を検討中)

 

月収
33万円 (夫26万円、妻7万円)
ボーナス……年88万円(夫70万円、妻18万円)

毎月の支出
住居費……11万円
光熱費……1.5万円
携帯代……1.8万円
通信費、NHK……0.8万円
保険料……0.5万円
食費……3.5万円
外食代……2万円
交通費……0.8万円(帰省する月は増える)
医療費……0.5万円
奨学金返済……1万円
交際費、お小遣い……3万円
被服費……2万円
習いごと……0.5万円
美容代……1万円
日用品など雑費……0.5万円

計30.4万円
(夫の給与26万円内でやりくりしているため、赤字分はボーナスで補填)

貯蓄
2.6万円
ただし毎月、住宅財形1万円(ボーナス時5万円)、持株会1万円(ボーナス時2万円)、妻の給与すべて、計9万円を先取り貯蓄

独身時代の積み立て&現在のパート代はそのまま貯金
独身時代、実家暮らしのつぐみさんは毎月5万円を積み立て。お互いが30歳のときに結婚、夫婦の資産が合わせて800万円(夫200万、つぐみさん600万)。
その後、夫の転勤時に引っ越し手当等で200万円の支給を受け、1000万円超え。
結婚してからは、住宅財形に月1万円(ボーナス時5万)、会社の持株制度に月1万円(ボーナス時2万)を夫の給与から天引きで。つぐみさんの年90万~100万円のパート代には手をつけないようにして、夫の給与だけで考えると赤字だが、3年で300万ほど貯蓄増。

Q 家計はどうやって管理してる?
家計簿アプリ「Dr.Wallet」で。だいたいの支出は把握していますが、毎月赤字です。管理というより「やばいな~」と危機意識を持つためにつけている感じです。

Q ズバリお金を貯めるポイントは?
自分のパート代には手をつけないこと。夫の給与だけでやりくりすると、毎月の家計は赤字で、ボーナスで補填しているのですが……。それでも自分のパート代の分、貯蓄できているのかなと思います。

Q ムダなお金を使わないために気をつけていることは?
日頃から夫に「現時点で今月分の予算をオーバーしちゃった」と正直に話すこと。そうすることで、次の土日は遊びに行かず家でのんびりしようか、など考えを共有できると思います。
遊びに行ってもカフェにはあまり入りません(笑)。疲れたら家に帰ります。

Q お金を使うときに満足度が高くなるように、意識していることは?
そのときだけ楽しい、というよりは、後々にまで残るものに使う。旅行=思い出が残る、ブランドのバッグ=長く使えるなど。何に使ったかわからないというものではなく、振り返って残るものがいいと思います。

Q これにはお金を惜しまず使うというもの・ことは?
• 美容院。気に入った美容師さんがいるのでちょっと高くても通っています。
• 帰省。1回の交通費で7万円かかりますが、GW、夏休み、年末年始は必ず。

Q これだけはOKにしているムダ遣いは?
OKにしている「ムダ遣い」はありません。常々、お金がないな〜と思っているので。

 

つぐみさんのここがすごい!

先取り貯蓄&夫婦の良好なコミュニケーション

西山「まず"先取り貯蓄"ができているのが素晴らしい。これが、貯蓄できるかどうかの分かれ道です。また『毎月赤字』と把握している点もいいと思います。一般的に赤字の場合、気づかずいつの間にか貯金が目減りしているケースも多いので。赤字といっても、つぐみさんは年間で見ると貯蓄できているので問題なしですが」

ぷー「『予算をオーバーしちゃった』など、夫婦で家計について話しているのもいいですね。共働き夫婦だと、お金についてちゃんと話さないままになりがちですから」

西山「夫婦の会話があるかも、貯蓄の分かれ道ですね」

まにゃんさんの場合 〈34歳・会社員・東京都〉
家族構成:夫36歳 娘5歳 息子1歳 / 賃貸(来月から持ち家)
貯蓄:2000万円(うち1500万円を住宅購入資金に)

 

月収

48万円 (夫31万円、妻17万円)
ボーナス……年100万円(夫70万円、妻30万円)

支出
住居費……8万円
光熱費……3万円
通信費、NHK、新聞代……1万円
保険料……3万円
保育料……3万円(2人分)
食費……5万円
外食代……1(~1.5)万円
医療費……0.7万円
日用品、雑費……2万円
クリーニング代……0.4万円
レジャー費……0.5万円
夫のお小遣い(昼食代、携帯代など込み)……5.4万円
妻のお小遣い(昼食代、携帯代など込み)……5万円

計38万円

貯蓄
10万円+ボーナス年80万円

結婚後は財形で年200万円貯金。産休・育休中もなるべくキープ
独身時代はお金を使うヒマがなく、実家暮らしで勝手に貯まった。まにゃんさん26歳、夫28歳で結婚。その時点でまにゃんさんの貯蓄450万円、夫は不明。
結婚と同時に夫婦ともに財形貯蓄で月に5万円、ボーナス時に20万円ずつ給与天引きに。これで年間200万円の貯金。第1子が生まれてから、お小遣いを5万円ずつ(ランチ代、携帯代なども込み)に決め、財形貯蓄の額を落とさないように。
2回目の産休・育休中は、第1子の保育料や収入減のため少し貯蓄額を減らしたものの、夫の財形貯蓄額はそのままキープ。職場復帰後は、貯蓄を年間200万円に戻す。その他、保険に入りすぎないよう見直したり、カードはイント還元率の高いものにしたり努力している。

Q 家計はどうやって管理してる?
第1子出産後、1年間家計簿をつけて、ざっくり収支がわかったので、今は家計費用クレジットカードに支払いを集約させて、支出がわかるようにしています。

Q ズバリお金を貯めるポイントは?
• 給与天引きにして、そのお金はないものとして過ごす。
• 夫の収入だけでも生活できるようにする。車を持たない。

Q ムダなお金を使わないために気をつけていることは?
楽するためのお金はなるべく使わない。

Q お金を使うときに満足度が高くなるように、意識していることは?
• 徹底的に調べてから買う(機能、価格、デザイン)。
• どうしても欲しいものは、高くても妥協せずに買う。
• 「楽する」ためじゃなくて「楽しむ」ために使うようにする。

Q これにはお金を惜しまず使うというもの・ことは?
• 家電や家具など、長く使うもの。
• 健康を保つための医療費。

Q これだけはOKにしているムダ遣いは?
• 人と一緒にいるときに使うお金はケチらない。
• 光熱費はそんなに気にしない(家では居心地よくいたいので)

 

まにゃんさんのここがすごい!

財形で確実に貯めながら、同時にムダをカットする努力も

西山「結婚と同時に財形を始めて、月5万円、ボーナス20万円という大きく確実な貯蓄にチャレンジしたのが大きい。年間200万円で、5年で1000万円。出産後も、それをできるだけキープする努力も素晴らしいです」

ぷー「保険の見直しをちゃんとやっているのもさすが。ほかにも車を持たないなど、収入に余裕があるのに、締めるところは締めてます」

西山「家計簿を1年間つけて収支を把握したのも◎。忙しい家庭は家計簿をつけ続けなくても、支出のクセさえ把握できればムダを減らせます。産休・育休中の時間のあるときにおすすめです」


次回「人の心はお金が貯まらないようにできている!?」

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