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秩父・四阿屋山で子連れ登山!/子どものやる気を引き出し、祖父母も楽しめる「3世代登山」のすすめ[後編]

  • 相馬由子

2017.08.28

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最近実家に帰省した時に3世代登山を楽しんでいる我が家。前編では、3世代登山のメリットをお伝えしました。今回は、先日3世代で四阿屋(あずまや)山に登った時の様子をレポートします。

途中まで車で行けるから、子連れ登山にちょうどいい

秩父郡小鹿野町(旧・両神村)にある四阿屋山。標高772mですが、途中まで車で行けるので、子連れで登るのにはちょうどいいという父の勧めで、今回の行き先に決定しました。秩父の市街地から車で約40分ほど。「道の駅・両神温泉薬師の湯」の脇から細い車道を車で登っていくと、中腹に駐車場があり、ここに車を停めて登山スタート。

ここから、大人の足では30分ほどで山頂下にある「両神神社(りょうかみじんじゃ)奥社」に、山頂に行くには、さらにそこから20分~30分ほど。ただし、奥社から山頂までの道にはクサリ場もあるため、今回は奥社まで登ることにしました。

最初は緩やかな登りだったのですが、しばらく歩くと勾配が急なところもあって、けっこうきつい! 私も登るのに必死で、あまり写真を撮れませんでした。また、雨上がりだったため、ぬかるんでいて歩きにくい場所も多かったのですが、子どもにとってはそんな道もまた楽しいようで、頑張って歩いていました。

ゆっくり歩くペースが大人にもちょうどいい

この日はかなり暑かったので休憩も頻繁に。10分~15分おきくらいに休憩して(といっても立ったまま休憩のことも)、お菓子を食べたり水分を取りました。

「もう少し歩いたらお菓子食べてもいいよー」というと、これでまた子どものモチベーションが上がるようです(笑)。自分の分のお菓子は、袋に入れて自分のリュックに入れていたので、ここから好きなお菓子を出して食べるのも楽しいよう。じいじにおせんべいを分けてあげたりしていました。

こうやってちょこちょこ休みながら歩くのが、大人にとっても無理のないペースでちょうどいいです。

ちなみにうちの父は、日頃から山に登ったり運動したりしていてとっても元気な70代。そのため、山を歩いていても、1人でどんどん先に登って行ってしまいます。そんなマイペースなおじいちゃんを見て娘が「じいじ、ちょっと待って!1人で行っちゃダメ!」と止める場面も。どっちが子どもなんだか(笑)。

四阿屋山は、福寿草の自生地として春は観光客で賑わうそうです。今は花は咲いていませんが、こんな素敵な木のトンネルができていました。雨上がりなので葉の緑色が鮮やかに見えてきれい。

ふと木の上を見上げると、雨の水でキラキラと輝く蜘蛛の巣が。蜘蛛って怖いという方も多いと思いますが、山で見る蜘蛛の巣は、自然が作り出した芸術ですよね。

山頂に近づくとこんな注意書きがありました。山頂まで登るには、かなり険しい岩場を通らなければならないようです。もう少し娘が大きくなったらチャレンジしようと思います。

そうこうしているうちに両神神社奥社に到着。この直前の登りがかなりきつかったです。階段で登るルートと階段を迂回する2つのルートがあり、私たちは階段を迂回して登りました。

両神神社奥社でお参りして、コーヒーでひと息

着いたらお参り。自分でお賽銭を入れて。安全に下山できるようお願いしました。

そして、ここから少し下ったところに、展望広場と休憩所があったので、下山する前にここでひと休み。

お昼は、下山してからお蕎麦屋さんに行こうと決めていたので、パンとお菓子、コーヒー(子どもはお茶)でおやつタイムにしました。

ちなみに普段は、短時間でお湯を沸かせるアウトドア用の「ジェットボイル」を持っていってコーヒーをいれるのですが、この日は暑かったので、水を注ぐだけでアイスコーヒーが作れる「<ブレンディ>カフェラトリーポーション」と冷たい水を持って行きました。

ポーションタイプで水にもすぐ溶けるので、アウトドアに良さそうだなーと思っていたのですが、持って行ってみてこの便利さを実感! しかも美味しい! 山の上で飲むコーヒー、最高です。

このあと、駐車場まで20分ほど、一気に下りました。下る途中で会った地元の小学生から「何歳?」「こんな小さいのにすごいねー」と褒められ、得意顔の娘。偶然出会った人との交流も、山登りの楽しさの1つです。

子どものペースでゆっくり歩くのは、運動不足の大人にもちょうどよく、無理せずみんなが楽しく歩ける登山ができました。

さー、次はどこの山に登ろうかなー!

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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