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相馬由子

里山の自然と小さな生き物の宝庫「北本自然観察公園」で公園ハイキング

  • 相馬由子

2017.07.10

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私が住む埼玉県内にはいくつかの大きな公園がありますが、その1つが「北本自然観察公園」。公園といっても、もともとの自然がそのまま残されていて、自然の中の植物や生き物を観察したり、土の道を歩いたりできるのです。

また、その名の通り、自然観察を行うことができ、定期的に自然観察会なども行われています。この公園に週末に遊びに行ってきました。

1周約2km、広さは約33ヘクタールの公園

北本自然観察公園は、公園内の遊歩道を大回りに歩くと1周2kmほどあるそうです。公園全体の地図で見るとこんな感じ。かなり広くて池や沼地などもあります。

門から公園に入ってすぐに「自然学習センター」という建物があります。自然に関する本や情報誌を読むことができたり、季節ごとの企画展示が行われていたりします。自然観察会などのイベントも、ここで申し込みをするそう。

この時は、おかいこの展示が開催されていました。おかいこさんたちが、美味しそうに桑の葉を食べていましたよ。初めておかいこを見る娘は怖がっていました(笑)。うん、確かにイモムシっぽいですものね。おかいこのアップの写真を載せるのはやめておきます。

園内の植物は、解説がついていてわかりやすい

自然を観察することが目的のこの公園。園内の植物には、全部ではないようですが、名前や解説が書かれたプレートが付けられていて、植物の知識を深めることができます。

土の遊歩道や木道を歩いてハイキング気分

公園内には土の遊歩道が整備されており、池や沼の上には木道も通っていて、自然の中をお散歩することができます。実際に里山歩きをするよりも、ほどよく整備されているので、子どもでも歩きやすく、ハイキングの練習にぴったり。

公園内とはいえ、木々がうっそうとしているので、昼間でもちょっと薄暗い場所もあります。上の写真、公園内とは思えませんよね。夏は虫除け必須だと思います。

沼の途中、水が流れているところに小さな魚が泳いでいました。たぶん、めだかかな……

池の中やその周りには、水生植物が生い茂っていて、おそらくたくさんの小さな生き物たちが暮らしていることでしょう。ふと池の真ん中あたりを見ると、カメさんたちが日なたぼっこ。カメにも初遭遇の娘。「カメさんかわいい」と、興味深そうに見ていました。

また、公園内には数多くの野鳥も集まってきているようで、野鳥観察に来ている人も。鳥の種類には詳しくないので、どんな鳥かはわからなかったのですが、とにかく色んな鳥の鳴き声があちことから聞こえてきます。娘も鳥の声を真似して「ピーピピッチョ」と鳴いていました。

ほぼ1周を、子どもと一緒にゆっくり歩いても1時間ほど。お散歩するにはちょうどいい距離です。

土日祝の午後には、自然学習指導員による「自然かんさつ会」が行われていたり、「夏の自然かんさつオリエンテーリング」などのイベントも時々開催されていて、誰でも無料で参加できるそうなので、今度はそれに合わせて行ってみたいと思います。

ちなみにこの公園がある北本市は、さいたま市と熊谷市の中間くらいにあり、特に何もない(ごめんなさい!)ベッドタウンだと思っていましたが、こんなに自然が残されていたなんて驚きでした。遠くまで行かなくても、自然と触れ合える場所が意外とあるものですね。

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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