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藤原千秋

花粉シーズンには「朝家事」&「夜家事」

  • 藤原千秋

2017.02.12

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どうして分かるんでしょう、「今日は、飛んでる!」って……花粉!!

春一番ならぬ、花粉一番。今年初めて飛散し始めたその日に、なぜか私たち「花粉症」持ちの目や鼻粘膜はすばやくスギ花粉をキャッチしてしまいます。

「もしや?」と思った瞬間、SNSへの投稿をチェック……「今日、来たよね?!」……やっぱり!

今年も、もうすでにチラチラ飛び始めている様子。だいたい東京圏の花粉症持ちのXデーは毎年バレンタイン前後といわれていますから、気温が真冬に戻ってみぞれなど降っている間は小休止しているにしても水が温み出したら一気に来てしまうこと必定! 花粉対策、家事分野でも喫緊です。

ハイシーズンには「朝家事」「夜家事」がオススメ!

天候の具合にもよりますが、朝方からスギの植林地の多い山間部で飛散をはじめた花粉は、郊外から都市部へ向けて飛んできます。ですから東京の場合は午前11時前後に花粉飛散ピーク、第一のヤマがあり、午後17時前後に舞い上がりの第二のヤマがあらわれます。

つまり「昼間」は、危険タイム! 逆に早朝午前7時以前、また夜の午後21時以降には、ほとんど飛散がみられなくなります。この時間的なポイントを押さえて、「朝」と「夜」に上手に家事を振り分ける必要があるのです。


【朝家事】
花粉シーズンも家の中の空気には余計な湿気や二酸化炭素、塵やカビ胞子、ダニの欠片等々さまざまな「汚れ」が漂っていて、花粉を入れたくないのはやまやまでも全く「換気」をしないわけにはいかない事情があります。窓を開けるなら、花粉飛散のほぼない時間帯がベスト。特に早朝は夜露で塵も落ち、空気が澄んでいます。クリーンな空気をたっぷり住まいに採りいれましょう!

【夜家事】
洗濯物は、この時季できるだけ浴室乾燥など活用しつつ部屋干ししたいところですが、入浴時間の兼ね合いなどで難しい場合には屋外でもベランダなどに夜のうちに「夜干し」をしておきます。ただしそのまま昼まで外に出しておくと花粉がついてしまうので、朝の内に家の中に取り込むようにしましょう。

【朝でも夜でも】
掃除も、掃除機利用は時間帯を選びますが、雑巾がけなどの「拭き掃除」なら騒音もたたず、夜中や朝方でも近所迷惑を気にせず行えます。化学モップ、フローリングモップなども良いでしょう。可能な限り床上に積もった塵の中の花粉を巻き上げないことがポイントです。

【夜家事】
ベッド周りは寝る前のタイミングでしっかり布団掃除機をかけておくと、寝ている間に枕周りに落ちた花粉を吸ってしまうリスク(=朝一番の症状、モーニングアタックの原因)を下げることができます。

【朝家事】
寝ている間に出た汗などによる湿気を早く取り去りたい布団。「布団乾燥機」をかけるならタイマーなど利用して朝のうちに済ませてしまいたいところです。お出かけ前など、掛け布団を椅子などに掛けて乾燥を促すだけでも万年床にしておくよりずっと衛生的でおすすめです。

もろもろ花粉シーズン、換気や掃除が上手く行えずにいると、梅雨〜夏にカビやダニの発生を受けて体調を崩してしまうこともあります(夏型過敏性肺炎など)。無理のない範囲で、「朝」「夜」に家事を振り分け、「花粉」禍をやりすごしましょう!

【参考サイト】
東京都とうきょう花粉ネット
http://pollen.tokyo-kafun.jp/kafun/index.php?action=KafunMapYohoNew

厚生労働省 花粉症特集
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kafun/index.html

「過敏性肺炎」日本呼吸器学会
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=16

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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