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高木綾子

これなら続く布ナプキン! お洗濯がラクな「華布」とは?【水につけ置き・すすぐだけ】

  • 高木綾子

2021.04.14

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華布布ナプキン

みなさん、布ナプキンを使ったことはありますか?

私は、2年半ほど前、デリケートゾーンの不快感がきっかけで使い始めました。

元々”おりもの”の量も多く、突然やってくる痒みに悩む日々。その対策として初めはライナー使いからスタート。慣れてきた頃に経血の日も…と徐々に使用時間を伸ばしてきました。

そして、コロナで在宅時間が増したこの一年、私の布ナプ化は一気に加速!おかげさまで快適な毎日を過ごしています。

おうち時間が増えた今、布ナプキン、ちょっと使ってみませんか?

でも、「お洗濯が大変そう…」というイメージや経験をもつ方も多いと思います。

そんな方にもお勧めしたいのが、ズボラな私でも続けられている「華布」。オーガニックコットン100%なのに経血が落ちやすく、お洗濯がとっても楽!

布ナプキンを使い続けられたきっかけ「華布(はなふ)」の特徴は?

当時、布ナプキンをネットで検索をしてみるものの、バリエーションの多さに戸惑いました。そんな中、知人が教えてくれたのが愛媛県生まれのブランド「華布(はなふ)」。私が使い続ける理由を3つご紹介します。

01. 水だけで経血が落ちやすく、お洗濯がラク!

華布の一番の魅力はお洗濯がラクなこと。予洗いや、専用の道具も必要なし!水に一晩浸けるだけで経血が生地から離れ、よく濯ぐと綺麗になります。

特徴的な生地は、汚れを逃しやすく工夫されたワッフル織りで作られているため、経血はもちろん、私の悩みでもあった”おりもの”も落ちやすい。個人差はありますが、アンケート(2015年)でも、90%以上の方が「お洗濯がとってもラクチン!」と評価しているそうです。

ちなみに私が実践している手順は下記の通り。

STEP 01 一晩水に浸けておく

華布ナプキンの洗い方①

浸け置きは40℃以下のお水で。経血はタンパク質で、熱いお湯で洗うと固まって落ちにくくなります。※撮影している布ナプキンは、新しいもです。

バケツに一晩浸けます。次の日、バケツの水が真っ赤に。この段階で、ほとんどの経血は溶け出してくれます。

STEP 02 水でよく濯ぐ

華布ナプキンの洗い方②

お風呂の時や、洗濯のついでによく濯ぎ洗いします。私はこの後、洗濯機に入れ、他の洗濯物と一緒に洗剤を使って洗っています。

STEP 03 形を整えて干す

華布ナプキンの洗い方③

他の洗濯物と一緒に干したら完了!

経血の落ちやすさには個人差があり、自分自身の体調によっても変わるそう。私の場合、生理の終わりかけや、水に浸けるまで長時間経ってしまったものなど、①②を経てもうっすら経血の跡が残る日も。

そんな時も、仕上げに洗濯機で洗うと綺麗になりますが、浸け置きにセスキウォッシュや無添加洗剤を溶かした水を使用する方法もあるそうです。また、跡が濃いなと思う時は、お風呂時などに固形石鹸で数秒つまみ洗いするだけでさっぱり綺麗になります。



02. 使い方は自分で決められるシンプルデザイン

華布のデザインはとてもシンプル。メインはプレーンタイプと呼ばれる真四角タイプです。
華布ナプキンの使い方

基本は真四角の布を左の写真のように三つ折りにして着用。経血が多い日は、写真右上の様に真ん中に別売りの「ましかく巾」を吸収帯として付けてもOK。決まった使い方がなく、自分でアレンジして使えます。

ちなみに私は三つ折りのままショーツに敷いて使用。慣れない方はホルダー(写真右下)を使うのもおすすめです。

経血が少ない日や、ライナーとして使う場合も同様。この場合、当たる面を裏表最大3回変えられるのでとっても便利ですよ!

また、シンプルな形状は部屋で干すときにも嫌な気持ちにならず、すぐに乾くので助かります。(たまに間違えてハンカチボックスの中に入れてしまいますので要注意(笑))

03. 肌触り抜群!ふわふわのオーガニックコットン

華布布ナプキンの素材

特徴的な茶色い布は、環境に優しい100%オーガニックコットン。コットンの原種に近いカラードコットンと呼ばれる希少性の高いもの。通気性よく柔らかな肌触りですが、しっかり強度もあります。

もちろん、洗濯を重ねると、多少劣化したりはしますが、私の使っているものの中には2年選手も。この肌触り、一度使うと病みつきに…!

私は紙ナプキンも併用
初めての人はまず、できる範囲で置き換えてみても

華布布ナプキン

メリットもたくさんある一方、それでも、ちょっと大変だなと感じる日もきっとありますよね。私自身も、長時間の外出や運動する時など「大変かも…」と思う時には紙ナプキンを併用。無理をせずにマイペースで使っています。

始めたいと思いつつ、いきなり全てを変えるのはなかなか勇気がいるもの。でも、華布は1枚で布ナプ生活を始められる手軽さも魅力の一つ。

私がライナー使いから始めた様に、まず不快に思う1日のどこかを置き換えてみるのもいいかもしれません。

布ナプキンを使うメリットは?

華布布ナプキン
布・紙の双方を使用する中で私が感じる布ナプキンのメリットは3つ。

①毎日使えて快適!デリケートゾーンの肌悩みが改善

何より、発症すると何日も悩まされていたデリケートゾーンのかゆみから開放

布ナプキンは、他のアイテムと異なり、いつでも使えます!元々経血量は多くはなく、生理終わりかけの経血を煩わしく感じていた私にはぴったり。常に快適な肌触りの下着を履けることは取り入れた最大のメリットでした。

②自分の体調を知るきっかけにもなる

付着した経血の状態は自分の体調管理にも。これから40代を迎え、身体のリズムが変わる時。自分の経血やおりものの量や色がはっきり可視化できるので、ちょっとした異変にも気が付きやすいメリットもあります。

③サスティブルな上、生理用品買い忘れで焦らない

使い捨てでない生理グッズは、エコであることはもちろん、突然やってきた生理でも慌てずに対処できます。またコロナ禍で一時的に買い占めがあった際にも慌てず、「私には布ナプキンあるから大丈夫」と心強く思ったことも記憶に新しいところです。

今使っている必需品を、もう一つのやり方で経験しておくことは、災害など緊急事態への対策としても有効だと感じました。(思い返せば、布マスクや布おむつも同じでした!)

華布の成り立ちを代表の大西さんにインタビューしました!

株式会社hanafu 代表取締役 大西千鶴さん

株式会社hanafu 代表取締役 大西千鶴さん

「華布は2012年、ママの声を生かして企業の商品企画をする活動をしていた愛媛県のコミュニティから生まれたブランド。もともと布ナプキンのよさを知っていた初代代表の川﨑さんの提案で、プレーンタイプ2サイズのみの小さな展開で始まりました。

その後、地元の企業の協力も得て法人化。関わってくれるメンバーや、ユーザーの声を丁寧に聞き取りながら商品開発を進め、今日まで発展しています。

ここ最近では、フェムテック関連の商品が次々と発売されている流れもあり、生理のことを語る場が増えていると実感しています。

「華布」のユーザーには、出産をきっかけに身体に優しいものを使うようになった方や、30〜40代で不調を感じるようになった方が多くいらっしゃいますが、これから長く生理と付き合う若い方にも、自分自身の身体と向き合い、自分を大切にするきっかけとして是非使っていただきたいです」(大西さん)

使う人に優しい布ナプキン。働く人にとって優しい企業であり続けたい

また、3児の母でもある大西さん。自身が出産やパートナーの転勤など、様々なライフスタイルの変化がある中で働き方を模索してきた経緯もあり、ここでは「誰もが自由に働ける環境であること」を目指しています。

「企画から検品、出荷までを行う事務所スタッフは5人。全員子育て中の女性です。今日は小学校の終業式なので、みんなお昼で帰りました。

子育てしながら働くのって、本当に大変ですよね。ここでは、子育てを優先した勤務形態など、多様な働き方を実現する場でありたいと考えています」(大西さん)
株式会社hanafuメンバー

「始まりは、ママたちで立ち上げた事業ですが、今は規模も大きくなり、在宅の縫製スタッフも20人以上になりました。全て愛媛県内のスタッフで、ママ以外にも、華布に共感する様々な立場の方が携わってくれています。

作業もノルマを課すのではなく、それぞれ、自分のペースでできる作業量を決めてもらい、一つ一つ丁寧に作り上げています。創業当初と変わらず、自分のライフスタイルに合った働き方で、社会と関わりを持てる場所であり続けたいと考えています」(大西さん)

快適でサスティナブル!
自分にも人にも優しいアイテムでより良い生理生活を

毎月の生理って、本当に大変ですよね。それだけでなく、私のようにデリケートゾーンのお悩みをもつ人もきっと多いはず。

ここ最近、吸水ショーツ、オーガニックの紙ナプキンやライナー、アプリなどなど、様々なアイテムやサービスが次々と登場しています。

慣れたものや、新しいもの、その双方の良さや背景を知る中で、自分にも、環境にも、人にも優しい布ナプキン。毎日を少しでも明るい気分で過ごすためにも、皆さんの選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか?

●華布HP
https://hanafu.com

高木綾子 Ayako Takagi

ライター/LEEキャラクター

1981年生まれ。百貨店バイヤー、ヴィンテージショップなどファッション業界を10年経験。その後、LEEキャラクターになったことをきっかけに同世代の女性に役立つ情報を伝える仕事に興味を持ち、ライターの道へ。夫の仕事の関係で2020年より東京から香川へ移住し、ファッションや子育てのほか、四国地方についても執筆。2児の女の子ママ。

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