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おうち時間に心に残ったサービス~“ハサミが上手に使えるようになるzoom親子工作レッスン”~【♯stayhome】

  • 藤本こずみ

2020.05.24

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子どもたちと一緒のおうち時間。試行錯誤を続ける中で、この状況なりの楽しみも見つけられるようになってきました。今回も、前回に続き、外出自粛期間中に心に残ったサービスについてお届けします。

 

ママを応援するために~zoomを使ってオンラインレッスン~

 

ある日、目に留まったのは、兵庫県の芦屋市に本店を構える産前産後ケア専門のサロン・mamaluxe(ママリュクス)からの情報でした。

 

「ママの笑顔は子どもの笑顔」をモットーに、日本の産前産後ケアを当たり前にすることを目指して活動されているmamaluxe。普段は産後の骨盤矯正やマタニティケアのほか、ペリネ(骨盤底筋)ケアレッスンやリトミック教室などのイベントも行われているのですが、緊急事態宣言を受けてサロンは一時休業に。それでも、「ママを応援!」と、早い時期から、個別のメッセージや家でできるストレッチの動画を送ってくれていたんです。

 

中でも気になったのは、zoomを使ったオンラインレッスン。初めてzoomを使う人のための練習会(親切!)から、育児講座、ママ向け講座など、いくつかの企画があるとの情報をキャッチ。わが家も、無料で参加できる(ありがたい!)“親子工作”で、オンラインレッスンデビューをしてみることにしました。

 

第一回は、洗濯バサミを使った工作

 

今回のレッスンには、テーマがありました。ずばり、“ハサミが上手に使えるようになること”! そのための工作を段階的に教えてもらえるとのことで、2回連続で受講しました。

 

教えてくださったのは、mamaluxeでいくつかのレッスンを担当、小児リハビリ専門病院での勤務経験も長い、作業療法士の大川奈実子先生。プライベートでは、2歳のお子さんのママでもあるそうです。

 

 

対象年齢は1~5歳とのことで、5歳息子・1歳娘と一緒に、道具を用意してパソコンに向かいます。早速、目の前のもので遊び始める兄妹。無事にレッスンを受けられるのでしょうか……ドキドキ。

 

 

レッスンは、挨拶と手遊びからスタート。息子は、パソコンを通して、名前を呼んで声をかけてもらえて嬉しそう。娘は、画面に映るキャラクターの人形にくぎづけでした(笑)。

 

いよいよ、工作開始。第一回は、洗濯バサミを使った工作です。先生が、子どもたち一人一人に好きなものを聞いて、その作り方を提案。「ここまでできたよ~!」「次はどうしたらいい~?」と過程を見せながらアドバイスをもらう形で進んでいきます。小さいお子さんは、ハサミを使う部分はママにお任せ。洗濯バサミを使う部分を中心に頑張っていました。

 

ちなみに、わが家の娘は工作が始まってすぐに席から脱出(苦笑)。隣でおもちゃで遊び始めました。対面でのレッスンなら「すみません!」となるところですが、今回は「途中退席やミュートもOK」との説明もあったため、娘はそのままフェードアウト。息子と工作に集中しました。こうして兄妹別々の時間を過ごせるのも、オンラインレッスンならではかもしれませんよね。

 

さて、作業すること30分あまり。出来上がった作品がこちら。

 

 

写真左上から時計回りに、レッスンスタート前に作ったオブジェ(?)、カブトムシ、カウボーイパンツとピストル、チーターと虹、です。動物を作る時間に虹、洋服を作る時間にピストルを作った息子でしたが、先生に「素晴らしい想像力!」と褒めてもらって上機嫌。

 

受講後、大川先生に、レッスンのポイントをうかがいました。

 

「ハサミは、初めて使い方を教える時の方法が重要です。変なクセがついてしまうと、うまくハサミを扱えないばかりか、自分を傷つけてしまいかねません。ポイントは、ハサミを持つ利き手側は、しっかり脇を締めること。そして実は、それ以上に注意するべきなのが、反対側の手の使い方。ハサミが前へ進んでいくように、紙を動かす動作が大事なんです。お家でハサミを使う時には、お母さんが紙を持つのではなく、どちらもお子さん自身でできるようにサポートしてあげてください。

 

第一回は洗濯バサミを用意していただきましたが、これを扱うことが、上手にハサミを使うためのいい練習になるんです。利き手で洗濯バサミを持ち、反対側の手で持った紙に挟む動作が、ハサミを使う時に必要な動作と共通しているんですよね。安全にできるので、ぜひいろいろなものを挟んで遊んでみてください」



第二回は、実際にハサミを使って列車作り

 

約1週間後、第二回のレッスンの日がやってきました。

 

今回は、挨拶と手遊びの後、実際にハサミを使う時のコツを教わります。作るのは、牛乳パックを使った列車。乗り物好きの息子はやる気満々、娘は久しぶりに出してみた赤ちゃん用のハサミに興味津々。

 

 

大川先生曰く、今回の課題は――。

 

「ハサミの練習をする上でのポイントは6つ。身体に合う机と椅子、グーパーする動作、ハサミの穴に指をしっかり入れること、利き手の脇を締めてお腹の前で親指を上にすること、反対側の手で紙を軽く持つこと、バランスが取りにくい場合は机の上に腕をつくこと、です。

 

よく切れるハサミを選び、いろいろな大きさ、硬さの紙を切ってみましょう。最初は、1回でチョキンと切れる紙から始めるのがおすすめ。ハサミは、切る動作より開く動作のほうが難しいことも意識してみてください」

 

レッスンの序盤には、折り紙を半分に切り、それを横長の状態で2回折ったものを、1回で切る練習が。息子は一人でチョキンチョキン、娘も私が後ろから手を添える形で参加しました。色とりどりの切った折り紙は、「(ままごとの)ごはん作りに使う!」そう(笑)。

 

 

さらにここから、息子は列車作りにチャレンジ。牛乳パックを切る工程は難しく、私の出番が多かったのですが、その後は自分でセロハンテープを使って車両を形づくったり、クレヨンや折り紙を使って車体を飾りつけたり。

 

 

客車を連結させて座席にお客さんを乗せて……最後に羽根も装着。

 

 

空飛ぶリニアモーターカーの出来上がり! 娘が座席に洗濯バサミでお客さんを乗せ、それを息子が持って走り回り、楽しそうに遊んでいました。

 

 

息子とは目的を持った工作、娘とは初めてのハサミに挑戦する機会となった、“zoom親子工作レッスン”。

私は機械音痴なので、こんな状況にならなければ「zoomをやってみよう」とは思わなかったかもしれません。

でも一歩踏み出すと、オンラインレッスンには、自宅から気軽に参加できたり、子どもの状態によって途中退席やミュートも可能だったり、いいところもいっぱいあることに気づきました。

 

余談ですが、私自身は友達と、zoomで流行りのオンライン飲み会も開催! こちらも、子どもたちを寝かしつけてからゆったりスタート、お酒でもお茶でも好きなものをおともに、すっぴん+パジャマで完全リラックス、終わったら満員電車で帰ることもなくベッドに直行……と、リアル飲み会とは違うよさがたくさんあるんですね。

もともと、親友たちとは住む場所が離れているため、なかなか会えなかったのですが、オンライン飲み会なら距離も関係なし! 「どうして今までやらなかったんだろうね」と全員が口を揃え、今後の月一開催が決まりました(笑)。

 

レッスンも飲み会も、もちろんリアルで開催される日が待ち遠しい!

でも今後は同時に、この機会に挑戦できたオンラインでのコミュニケーションも活用していけたら、いろいろな可能性が広がりそうだな、と思っています。

 

mamaluxe

HP https://mamaluxe1.com/

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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