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産前・産後の暮らしの些細な変化

【産後の変化】涙腺崩壊を感じる瞬間って?

  • 高見澤恵美

2016.12.13

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イラストレーション/烏山ミライ

「産後の暮らしの些細な変化」を探るシリーズ3回目は、涙腺について。ママになるとやけに涙もろくなるという声が寄せられています。実際のところ、妊娠中や産後の涙腺の強度はどうなるのでしょうか? 産後ママたちの声を集めました。

テレビ視聴中に気付くと涙腺崩壊……

産前や妊娠前との比較で、涙もろくなったと感じる人がもっとも多かったのが、テレビを観ている時間。

・「Eテレでアニメ『はなかっぱ』を観ていて、感動で涙が止まらなくなった。どんな話かは思い出せないのですが……。夫と子供たちが驚いていた」

・「連ドラなどで、ちょっとでも泣かせる感じのシーンがあると号泣。特に刑事物の親子エピソードに弱い。単発のサスペンスドラマや、恋愛ドラマでもしんみりシーンがあれば泣く。産前はこんなことなかったのに」

・「ニベア青缶のCMで、子供とたわむれる妊婦的なシーンを観ただけで、妊娠中を思い出してツ、ツ~と涙が」

・「ワイドショーでアイドルの解散ネタなどを観ると、ファンでもないのにしみじみと泣けてくる」

・「ニュース番組の天気予報で、四季を感じさせる映像が流れただけで、泣いてしまうときがあり、自分でも驚く。最近は初雪の映像で涙ぐんでしまった」

と、皆さん、徳光和夫さんレベルでは? と思うくらい、泣いていました。

出産関連や、我が子の様子に涙腺崩壊……

次に目立ったのは、やはり子供絡みの涙。

・「出産後、感動の涙は当然としても、入院中は『退院後に子供をちゃんとお風呂にいれられるのかが不安』でやたら泣いていた」

・「産院で出会った助産師さんがいい人で、同室のママさんがいい人で……と、ものすごく感激してしまい、退院のときに涙が止まらなくなった。話せなくなるくらいの号泣だった」

・「産後の里帰り中は、とにかく泣いていた。親に『哺乳瓶は消毒液につけなくても熱湯でゆすげばいいんだよ』と言われて絶望し、泣いたり。なぜあんなに泣いたのか今じゃ謎でしかない……」

・「産後、初の休みに夫が友達と一泊のバスケ合宿に出かけたことが許せなく……半年くらいは思い出して泣いていた。今ならいい息抜きになったんじゃ? 程度にしか思わないのに」

そして、やはりというべきか、子供の成長に涙する人も多数。

・「産まれたときは小さかった我が子が、産後1カ月を迎えた。無事の成長を心底喜びつつも、『もう産院にいたあの小さな子には会えないんだ!』と号泣」

成長に涙したというコメントは、お食い初め、首すわり、腰すわり、1歳の誕生日など、さまざまなメモリアルなシーンに対して寄せられましたが、特に1歳の誕生日を迎える前は、特にみなさん号泣していました。

・「11ヶ月~1歳までの間、笑って子供に接しながらも常に涙ぐんでいた。『もうすぐ1歳、赤ちゃんから子供へ。さよなら、我が子の赤ちゃん時代』と。うれしいはずなのに、いいようのない寂しさにおそわれて……」

涙腺が崩壊しやすくなる時期は?

コメントを観る限り、時期についてはかなり個人差があるようです。

・「妊娠中に一気に涙腺崩壊」

・「産後10日目くらいの時期がやたらと泣けた」

・「振り返ると、産後1カ月はただひたすら泣いていた。悲しくもないのに泣いていた」

・「母乳期間中は、感動しては泣き、怒っては泣き、不安になっては泣き、眠くて泣き、子供が泣いては泣き……と今思い出してみると、泣き上戸でした」

・「母乳が終わって月経とともにPMSが復活してから、月経スタート1日前から直前まで何を見ても泣けてくる。仕事復帰したら軽く突っ込まれただけで号泣。そんなに悲しくないのに……」



産前の涙との大きな違いは?

産前の涙を振り返ってもらうと、大好きな映画やドラマで感動したときや、恋愛シーンの「ここぞ!」というとき、結婚式での感激シーン、仕事でつらい思いをしたり、達成感に満ちあふれたときに、「ブワ~~ッッ」とあふれるドラマティック系涙だったという指摘が多数。

一方、産後は、「子供関連の涙はものすごい感動に包まれての涙ですが、寝不足の中で常に泣いている感じで、産前のような『ここぞ』感はない」「テレビを観て泣いても、その内容を覚えていないこともざら」「そんなにグッときていなくても、たら~と涙が流れている感じ」と、産前にくらべると、泣くこと=「日常茶飯事」になっていることがうかがえました。

産後は感動や苦労の連続。涙も日常に寄り添ったものになるのかもしれません。「泣くと気分もスッキリする」という意見も多く見られましたし、産後、涙腺の強度が弱まるのも悪くはない……そんな見方もできそうです。

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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