藤原千秋

冬になっても、ダニの害は終わらない?! これからほどこすべきダニ対策について

「ダニ」繁殖のハイシーズンはもちろん夏、だけど…

10月に入ってもしばらく、東京近郊では最高気温33度なんていう日が続いた、今年……。

「夏はいつ終わるの?!」と訝しがっているうちに、急に寒くなって、体調を崩されたという方も少なくないのではないでしょうか?

あわてて衣替えをしたり、冬布団を取り出したり。そんな折にクシャミを連発するようなことがあれば「やだ、風邪引いちゃった!」と思っても無理のないことです。

でも、それ……。もしかすると、夏の間に殖えた「ダニ」のしわざ、「ダニアレルギー」の症状なのかも知れません?!

藤原千秋

今回は、夏真っ盛りの7月に東京・千代田区で開催された家族のためのダニ対策講座 日革研究所×藤原 千秋でお話しした内容を軸に、冬真っ盛りに近づきつつある「今」すべきダニ対策をご紹介したいと思います。

秋から冬は……「死骸がゴッソリ?!」

毎年、梅雨時から真夏にかけて、家族の健康を守るために、注意喚起されること。

「カビ対策」「食中毒対策」「熱中症対策」、それから「害虫対策」……ゴキブリ、蚊、ダニ……「気にしなければいけない」ことが、たくさんありすぎて、頭の中がパンクしそう!

いつもの家事育児に加えてこんな荷物を背負わされ、すべて、あらゆることを手抜かりなく行う(行え? 行わなきゃ!)なんて、正直「無理!」と言いたくなりますよね。

でも、現実は容赦ないところがあり。夏のあいだに「適切なダニ対策」がうまく施せなかった場合、やっぱり殖えてしまうのです。ダニという生き物は、見えにくい場所で。気付かれにくい姿で。

卵から孵化し、だいたい3か月ほどと言われるその一生を終える頃合い。それが秋口なのですが、暑さの続いた今年の私たちにとってのそれは、東京近郊なら「今」から後、晩秋から初冬くらいにずれ込むのではないかと推察されています。

そう、「今」どうなっているのか。

繁殖したダニは死骸となり、その死骸はぼろぼろに粉末状に細かくなります。またそれらが排泄した糞の量も膨大かつ、これも微細なサイズとなっていると思われます。これらは住まいの「ホコリ」、衣類や寝具、じゅうたんなどから出る「ハウスダスト」として、私たちの身体に触れ、呼吸によって、身体の中に取り込まれてしまいます。

そうすると「くしゃみ」「鼻水」「咳」、それから「喘息」「皮膚炎」など、さまざまな症状が現れることがあります。これがいわゆる「ダニアレルギー」と呼ばれるものです。こういった害は、実は「ダニがどんどん増える」夏時期よりも、糞や死骸の量が最大化する時期こそ現れやすく、また増加するのです。

 

 

ダニはアナフィラキシーショックも引き起こす

ダニは、キッチンで使いかけを輪ゴムなどでくくったままにしておいた「パンケーキミックス」「お好み焼き粉」「小麦粉」「かつお節」などのなかに入り込んで繁殖してしまうこともあり、それを気づかず食べてしまって起こる重篤な「アナフィラキシー・ショック」と呼ばれる症状は命に関わり、ゆめゆめ軽視することはできません。

多くは、食後とつぜんに咳、嘔吐、呼吸困難などが起こり、初めて見舞われた人や周囲にいる人にも何が起こっているのかわからないといいます。

たかがダニ、されどダニ。目に見えにくいけれどいないわけではないダニ。いったいどうやってこんな状況を予防したり、対処していけばいいのでしょうか?

私たちとダニとの共通項を知る

そのためには先ず、ダニは「冬でも生きている」「冬にも増える」ということを念頭に置くことです。なぜかというと、ダニにとっての快適環境と人間のそれとは、ほとんど同じだからです。

冬。寒いから、私たちは暖房をつけますよね。部屋の気温を程よく上げ、寒い季節に流行るウイルス性疾患対策として、また美容のためにも乾燥を嫌うので、湿度もまたしっかりと上げて生活するようにしていると思います。

さて、ダニがもっとも活動的になり、繁殖する気温は20〜30度、湿度は60〜80%といわれています。

手近なところに温湿度計があったら確認してみてください。冬であっても、快適に過ごしているだろう今あなたのいる環境にこの数値があてはまっていたら? そこにはダニがいて、俄然張り切って(?)活動しているかもしれないということなのです。

大切なのはダニを「殖やしすぎない」こと

あまりピンと来ないし、来たくもないと思いますが、あなたや私の、その足元にあるホコリ0.5グラムあたり2000匹存在しているというくらい、ダニは「います」。

そもそもダニは人間の剥離した皮膚(アカやフケ)をエサとするような生き物です。ですからベッドのなか、布団のなか、まくらの中、クローゼット、押入れ、たんす、畳、じゅうたん、ラグ、クッション、ソファ……。私たちの居る、ありとあらゆる住まいの箇所、すべてのダニをもしも計測できたならその数は天文学的な数値となるでしょう。

全体として私たちにできることは、私たちの快適環境を維持することと、ダニの増殖を邪魔すること、背反する「そこ」に知恵をしぼることと言えます。

●掃除により「エサ」になるものを可能な限り、減らす
●ダニの潜みたがる布団などの寝具、マットレス、クッション、じゅうたん、その他を「乾燥」することによって一部を殺したり、繁殖がしにくい環境にする
●できるかぎり「洗濯」で粉末化した死骸や糞を洗い流す
●生きているダニをダニ取りマットで「捕獲」して殺す

あまりにも増えすぎた場合などは、「動く粉」のように可視化されてしまうこともまれにあり、そういった場合には燻煙殺虫剤などによって殺すということも必要になるかもしれません。

いずれにせよ、ごく微細(体長0.5㎜程度)かつ繁殖ペースの早いダニですから、あらゆる住まいにおいてその数を「ゼロ」にしようと考えることは現実的ではありません。できるかぎり「減らす」という方向で考え、生活をくふうすることが何より大切なのです。

暖房や加湿器は屋内で活躍していますが、外気温が下がり、全体の湿度も低くなる季節である冬は、ダニの総数を減らす好機です。

細かく「ホコリ」化した死骸や糞は掃除機で繰り返し除去したり、空気中に飛び散った分は換気によって外に追い出し、アカやフケのつきやすい寝具は洗濯したり干したりしてつねに乾燥がちとする。しまってある季節外の寝具や衣類やソファ下などにはダニ取りマットを仕込み、生体を地道に減らす。

この冬に行った対策の成果は、必ず来春以降に現れるはずです。
できそうなところから、少しずつ、やっていきましょう。

 

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