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「夏休みの自由研究」どうする? 頑張りすぎない、わが家の場合は・・・・・・

  • 渡辺有紀子

2019.07.22

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夏休みが始まりました。
子どもたちにとってはワクワクの夏休みですが、母たちにとっては、毎日の昼食のこと、宿題や自由研究のことなど、考えないといけないことがたくさんありますよね。
今回は毎年頭を悩ませる「自由研究」について、わが家がどう乗り越えたのかを紹介したいと思います。
全然たいしたことはやっていないのですが、悩んでいる方のヒントになったり、「そんなことでいいのか」と心が軽くなっていただけたら嬉しいです。

 

「無理をせずに、自由でいい」という先生の言葉に救われました

わが家は、夫がレコード会社に勤めているのですが、夏になるとフェスが続くため、夏休みはほぼ夫がいないのです。(たまにいる日もあるのですが、連日の出張でぐったりと疲れきっていることが多く、あまり戦力にはならないのです・・・)
さらに、昨年までは私も月刊誌の編集の仕事をしていたので、夏場はお盆進行もあり、仕事がハードでした。夏は生活するだけで精一杯で、「私が倒れないように過ごす」のが目標です。
そんな事情もあり、小学校に入学して、夏休みの自由研究があると知ったときは、「自由研究なんて、なくなってくれたらいいのに・・・」と思っていました。

でも、1年生の夏休みに入る前の保護者会で、当時の副校長先生が、こう言ってくださったのです。

「自由研究はそんなに無理して頑張らなくていいんですよ。
『自由』なんですから、子どもが興味を持ったことでいいんです。
低学年はまだ子どもだけではできないと思いますから、
親子で一緒に考えたり、一緒にやってみることに意味があるんです。
だから立派な作品を作ったり、特別なことをする必要は全然ないんですよ」

この言葉で、少し気が楽になりました。無理しなくていいんだ!できる範囲でやろう!と。

 

1年生は、夕食作りのついでに「ドレッシング作り」

副校長先生の言葉を聞いて、無理をしないと心に誓ったのですが、なんと、夫が「自由研究に息子とヘッドフォンを作りたい」と言い出しました。そんなに頑張らなくてもいいのに・・・と思いましたが、夫が積極的なのは珍しいので、自由研究担当をお願いすることにしました。
夫の休日に東急ハンズに材料を買いに行き、二人で張り切って作っていて、なんとも微笑ましい光景でした。

でも、完成したはずのヘッドフォンの音が聞こえないのです! 「なんか部品がたりないのか、やり方を間違えたのか・・・」と焦る夫。
材料を買い直し、何度も挑戦したものの音は聞こえず、夏休みも残り3日というタイミングで、「もう時間的に無理。悪いけれど、ほかのに変更して」と言って、夫は出張に出かけてしまいました。

そんなわけで、タイムリミットは残り3日、1才のまだ手がかかる下の子もいて、月末で仕事も忙しいタイミングで、突然、自由研究担当が私に回ってきてしまったのです。「信じられない!」と夫を恨みたくなりましたが、恨んでいる時間もなかったので、通勤時間に必死に考え、普段の生活の中でできる「料理の手伝い」を自由研究にすることにしました。
ネットで「自由研究 料理」で検索し、たくさん出てきた情報の中から、「ドレッシング作り」に決定。ドレッシングの簡単レシピを数種類ピックアップしておき、帰宅後、息子とスーパーへ。
スーパーで材料の調味料や野菜を一人で買うところから体験させ、その様子をスマホで撮影(スーパーのスタッフさんにも事情を話し、撮らせてもらいました)。

スーパーから帰宅後、娘はおんぶし、ドレッシング&サラダ作りをスタート。調味料を単体で味見したり、分量を計量カップや軽量スプーンで計ったり、野菜を洗って切ったり、いろいろ初めての体験をしながら、シーザーサラダ、中華風春雨サラダ、ごまドレッシングの豚しゃぶサラダを作って試食をしました。ちなみに、その日の夕食はサラダ3種と納豆ごはんのみです(そのために、ごまドレッシングは豚しゃぶサラダにしました)。

翌日、仕事の昼休み中にコンビニで写真をプリントし、文房具屋で画用紙やペンを購入。帰宅後、息子にドレッシングの材料やレシピ、完成写真、作っているときに感じたことや試食した感想などをまとめさせて、ホチキスで止めて冊子風にして完成。
本当にギリギリセーフで、「夫め~~~!」と思いましたが、今となっては一生忘れられない、いい思い出です(笑)。買い物している様子、材料を並べたところ、野菜を切っているところ、完成写真などを撮影。

2年生はお出かけも兼ねて、「日本科学未来館で学んだこと」を壁新聞に

1年生のときの教訓を生かし、2年生は自由研究を早めにスタート。5月の運動会の振り替え休日に行ったお台場の「日本科学未来館」がとても楽しかったようで、「夏休みにお父さんとも行きたい」と言うので、夏休みに家族で出かけ、そこで学んだことを壁新聞にまとめることにしました。
夏休みに入ってすぐ、日本科学未来館へ。館内は写真撮影OKだったので、息子が興味を持って見ていたものや、アクティビティを体験している様子などを撮影。
初めて知ったこと、感じたことなどを持って行ったノートに記録させ、帰宅後、写真と文章を大きめの画用紙に自由にまとめさせました。「国際宇宙ステーション」の展示はとくに興味深く見ていました。壁新聞では国際宇宙ステーションのトイレ事情や、宇宙食のメニューをまとめていました。壁新聞を作っている様子。テーマごとに見出しをつけることだけアドバイスし、あとは自由に書かせてみました。

 



3年生は旅行先のクラフト教室を利用し、「シェルフォトフレーム」製作

昨年、3年生の夏休みが始まる前、「1年生も2年生も紙にまとめるものだったから、たまには作品を作ってみたい」と息子が言い出しました。
昨年は、私が日頃の疲れから体調が絶不調だったこともあり、のんびりするための沖縄旅行を計画していたので、ホテルのクラフト教室の「シェルフォトフレーム作り」を予約しました。材料費込みで1500円くらいで、スタッフが教えてくれるという、とてもありがたいものです。
少しだけオリジナリティを出すために、自分たちで海で拾った貝殻も持ち込んで製作に使っていいか事前にスタッフに確認し、海辺で貝殻を集めてから行きました。

当時3歳の娘も一緒にできました。自分たちで拾った貝殻もつけて、旅の思い出が記念品になり、よかったです。

 


今年はもう4年生なので、一切口を出さずに息子に任せてみようと思ったのですが、「超巨大なバスケットゴールを作るのはどう?」と言うので、却下です(笑)。
まだ決定ではありませんが、息子が今いちばん興味があるバスケットボールと社会科の都道府県の学習を組み合わせて、Bリーグの全チームの概要と、その本拠地の特色をまとめるのが候補です。
今年はどんな自由研究エピソードが生まれるのか、楽しみです。

渡辺有紀子 Yukiko Watanabe

編集・ライター

1979年、新潟県出身。妊娠・出産・育児の雑誌編集を16年間経験。家族はレコード会社勤務の夫、2010年生まれの息子、2014年生まれの娘。ほぼワンオペで仕事と育児の両立に奮闘するも、娘の便秘通院をきっかけに退社し、フリーに。趣味はクラシックバレエ。

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