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飯田りえ

コーヒーとパン、世界を旅できるマリアージュ!「ネスプレッソ」と「メゾン・ランドゥメンヌ」がコラボ

  • 飯田りえ

2019.06.17

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神戸で生まれ育った私にとって、パンに対するこだわりは強い方だと思います。関西で編集をしていた時代は、パン特集となれば京都から神戸までパン屋をかけ巡り、東京に移り住んでからも、自然と美味しいパンを求めて、西へ、東へ。(おかげで、長男は大のパン好きに!)

そんな私がとても気になるプロジェクトが始動しています。この度、“至福のコーヒー体験”を提供するこだわりのコーヒーブランド「ネスプレッソ」と「メゾン・ランドゥメンヌ」がコラボして「コーヒーとパン」のマリアージュを楽しむ『ネスプレッソ Artisan Program』を今年の12月まで毎月展開するとのこと。メゾン・ランドゥメンヌと言えば、パン職人であるオーナーの石川芳美さんと、パティシエのロドルフ ランドゥメンヌさんが’07年にパリにオープンした、大人気のブーランジュリー。’15年に日本第一号として麻布台に、今ではパリと郊外に16店舗、日本に2店舗を展開中(オープン当初の行列が忘れられませんね)。今回の記者発表にオーナーの石川芳美さんが来日されました。ネスプレッソのコーヒーとどんなコラボレーションを見せてくれるのでしょう?

ネスプレッソのコーヒーへのこだわりと、深い部分で繋がる

「ネスプレッソ Artisan Program」と称して、日本で唯一のネスプレッソ コーヒーアンバサダーである上野里佳氏がプロデュースした今回の企画。職人たちがこだわり抜いて作る一杯のコーヒーに合わせて、メゾン・ランドゥメンヌの石川さんが毎月、オリジナルのパンをクリエイトされるのです!

ネスプレッソと言えば、すでにオフィスや家庭でお馴染みですね。至福の一杯のために、世界各地から厳選された農園でコーヒーチェリーから栽培し、収穫されたコーヒー豆はスイス本社でコーヒーエキスパートによって最適なブレンド、ロースト方法、挽き具合が選択されます。こだわり抜いたコーヒーが、鮮度を保ちながらカプセルに閉じ込められています

中でも驚いたのがコーヒー生産者と共に作り出す「AAAサステイナブル・クオリティプログラム」。高品質なコーヒーはもちろん、コーヒー生産者の生活水準向上と環境保護を考えた持続可能性、これらを併せ持つプログラムが’03年から取り組まれているのです。代表してコスタリカの生産者さんが紹介されていましたが、コーヒーの木が自生しているような自然豊かな農園で育ったコーヒーを飲むと「蝶の羽ばたきが見え、鳥のさえずりが聞こえる」ぐらい、表情豊かなのだとか! 情熱と技術を持つ生産者たちが作り出したネスプレッソのコーヒーと深いところでのコラボを、ということで今回の企画が始まったのです。

メゾン・ランドゥメンヌ 石川さんのパッションの源

颯爽と現れた石川芳美さん、凛としたパリのマダムのイメージそのものでした! 自己紹介を兼ねて、これまで歩んできた道のりを語って下さいました。

20代の時、嫁ぎ先の実家が漬物店だったことから、発酵を知るつながりでパン作りに出会ったそうです。行動派の彼女はパンを学び、パン屋やパン教室を開き、次々に成功させます。その一方で忙しさのあまり、家庭との両立が難しくなり人生を再スタート。なんと、35歳で単身渡仏。はじめは言葉もわからない中、本場パリの職人たちに触発され、フランス式の技術を自分のものにしたというから驚きです。そしてパティシエであるご主人と出会い、パリにブーランジュリーをオープン。原材料へのこだわりと、100%手作りというポリシーを持ち続け、パリで最も愛されるブーランジュリーとなりました。ここまで成功されたのには、絶えることのない情熱と挑戦する心を持ち続けていたからなのでしょうね。こういった熱量の部分でも、ネスプレッソのコーヒーを作る職人たちと共鳴しそうで、ますます期待が高まります!

毎月、コーヒーと一緒に旅するように楽しめるパン

これまでに両者のお話を聞いていて、共通していたのが「自然の恵みに感謝する」こと。世界各地の個性豊かな土壌から生まれるネスプレッソのコーヒーに対して、石川さんは毎回その豆のルーツにまでさかのぼり、頭の中で一緒に旅をしながらパンを作られるのだとか。

ちなみにこの日、頂いたのは4月のコーヒー「ヴォリュート」でした。南米のアラビカ豆を浅くローストし、甘いビスケットと果実の様な香りがするフルーティーなコーヒー。そこに、石川さんが応えたのは「ビスキュイ・プラリネ」。お得意のブリオッシュ生地にプラリネを練り込み、さらに薄く伸ばしたビスケット生地にはコーヒーと好相性のカカオニブを散らばせ新感覚の甘くないブリオッシュでした。口どけもよく、新発売されたミルク専用コーヒーのバリスタ・クリエーションズ「キアロ」とも好相性。

5月は「マスターオリジン インドネシア」×「トウモロコシとベーコン」のマリアージュで、スモーキーで青々とした木々を思わせるマスターオリジン インドネシアをアイスラテで合わせていました。そしてインドネシアの主食でもあるトウモロコシとベーコンをハード系に加えるという、石川さんらしいパン登場ですね。熱帯雨林の情景が浮かびそう… ?!

そして、6月は「リストレット」×「Cerisier(さくらんぼの木)」。夏の始まりを感じさせる甘酸っぱいさくらんぼに、深い焙煎香が印象的なアイスコーヒーを合わせました。しっかりとした苦み、コク、焙煎香のなかに、フルーティーさを感じるシックな味わいのリストレットとの強く、優しい印象のマリアージュが登場しています。

 

こうして毎月、コーヒーとパンを味わいながら世界各地に思いを馳せて…脳内トリップするなんて、新しくて深い楽しみ方ですよね!  毎日の食が大地と繋がっていることを、改めて感じさせてくれました。これらのパンは月替わりで麻布台と赤坂のメゾン・ランドゥメンヌで購入できますし、ネスプレッソ クラブメンバーの方は特別セミナーも毎月開催されています。詳しくはHPでご確認を。

ネスプレッソ アルティザン・プログラムHP https://nspm.jp/experience/artisan/

メゾン・ランドゥメンヌHP https://www.maisonlandemainejapon.com/

飯田りえ Rie Iida

ライター

1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。

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