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佐々木はる菜

冠婚葬祭etcフォーマルな場への子連れ参加のポイント【第2回・事前準備&当日の工夫編】

  • 佐々木はる菜

2019.03.21

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ここ数年「冠婚葬祭」の機会が多く、赤ちゃん~幼稚園児だった我が家の兄妹ふたりを連れて10回近くフォーマルな場に参加してきた私。その経験を踏まえ、公式な場に子連れで参加する際に心がけているポイントなどについて、2本立てご紹介しています。
子どもたちになるべく機嫌良くおとなしく過ごしてもらうため、実際に役立っている持ち物などについてお伝えしたポイント①に続き、②では式当日に親子どちらも快適に過ごすための「事前準備のポイント」についてお送りします!

準備しておいてよかったこと①「レンタルドレス」

現在、絶賛ピンクブーム中の4歳娘。スカートふわふわのドレスに本人も大満足!

まず今回利用して大正解だったのが、子ども用のレンタルフォーマルサービス。
小さな女の子のドレス選びはワクワクするものの、私は仕事、娘自身も幼稚園がある中で店舗などに買いに行く時間を見つけるのは意外と大変。また高価なのに出番は少なくすぐにサイズアウトしてしまうことを考え、娘のドレスはレンタルすることに。ネット上で好きなドレスを選んで注文することができるサービスを利用しました(息子はいただいたスーツがあったため、そちらを着用)。

気をつけたいのは予約のタイミングで、なるべく早めに準備しておくことがオススメです。ドレスは、デザインの他に希望のサイズが残っているかという問題もあるので、私は1か月半ほど前に調べ始め、サービス内容などを比較してレンタル業者を決定。クリーニング不要、レンタル料に発送と返却の送料も含まれており、ドレスに合ったフォーマル靴もセットになっているなど、とても使いやすいシステムだと感じた会社を選びました。

ドレスに関しては娘の好みを踏まえて2~3着まで絞った上で、最終的には娘に選んでもらいました。返送用の伝票がついてきたため、お開きのあとにホテルから一式返送できたことも非常にありがたかったです!

デパートの洋服売り場などでは、機嫌が悪い時は試着させるのも一苦労。ネット上でのドレス選び、意外と親子共にノンストレスでおすすめです!

準備しておいてよかったこと②「事前の会場チェック」

今回の式は、日によってかなり寒暖差のある時期だったこともあり、準備をする前にまず結婚式場のサイトをチェック。チャペルや会場の雰囲気を確認しながら、屋外に出る可能性があるかを調べておきました。ちょっとした手間なのですが、例えば「かさばる上着類を持って行くかどうか」「子連れで着替えられるスペースはあるか」など、会場に即して荷物の内容を具体的に考え判断することができるので、式が行われる会場やホテルなどのサイトは毎回必ず見ておくようにしています。実際の会場の様子を知っておくことで、当日の流れがある程度イメージできることもメリットだと思います。

また余談になりますが、今回の結婚式に関しては私の身内で近しい間柄だったということもあり、結婚式を挙げる本人とそのお母さんにLINEで一言、子どもを含めてのお招きと子連れでの参加について、改めて御礼とご挨拶を入れておきました。

意外と大事!子どもの着替えは家?現地?

毎回悩むのが、子どもたちにどのタイミングでフォーマルウェアを着せるかということ。結論から言えば本当にケースバイケースで、式の時間や状況、現地までのアクセスや子どもたちの年齢やタイプによると思いますが、個人的には「家で着せて行き、抱っこが頻繁に必要な年齢の子の靴は現地で履き替えさせる」がベストかなと思っています。
今回の結婚式の場合は、事前に調べたところ着替えのスペースが少なそうだということに加え、朝早い集合で私自身も留袖の着付けがありました。汚さないか、汗をかかないかなど心配はありましたが、現地に着いた後はやはりバタバタしたので、予めフォーマルウェアを着せて行って正解だったと感じています。
ちなみに小さな子の場合、抱っこする時に自分の服が汚れないので、靴だけは現地で履き替えさせるのがオススメです!



当日の工夫① 荷物は2つに分けて準備

当日の荷物は、普段子どもとお出かけする際に持って行くものが基本ですが、結婚式のように「とにかくおとなしくさせたい」時ほど、おもちゃなど用意しておきたい「対策グッズ」が増えてしまいがち…大きな荷物はクロークに預けるのがマナーとされているのが結婚式場なので、普段のママバッグの他に小さめのボストンバッグを用意し、荷物をふたつに分けるようにしています。
子どもの着替え、予備のタオル・ウェットティッシュ・飲み物・お菓子など「ぱっと取り出さなくても大丈夫なもの」はボストンバッグにまとめておき、クロークへ。ママバッグには、披露宴中に使うものや、子どもたちを静かに過ごさせるためのグッズを中心に最小限にまとめた上、なるべくテーブルの下に置くなど目立たないように注意をしています。
かさばらず、入れようと思えばたくさん荷物が入るボストンバッグは、引き出物など増えた荷物を入れることや、帰り際に脱いだものをさっとしまうなど、持っておくと非常に便利で毎回大活躍しています。

最後は反省点…準備不足だった「娘のヘアスタイル」と「ご祝儀」

準備から当日まで、大きな問題なく過ごすことができた今回の結婚式ですが、「もう少し早く準備しておけばよかった」ということが2つありました。

ひとつめは「娘の髪型」。
今回は私が娘のヘアレンジをしましたが、結婚式に参加して改めて思ったのは、写真など「遠くからパッと見た時」に華やかにすることが大切だということ。特に、動き回りがちな小さい女の子に関しては、よっぽどヘアアレンジが得意な方やセットを頼む場合を除いては、あまり細かいところまでこだわった髪型にするよりも、ヘッドアクセサリーなどをうまく活用すると良いのではと感じました。

個人的な反省点としては、自分でセットしてあげるならば、もう少し髪型を調べたり練習したりしておけばよかったということ。普段毎日色々な髪形をさせられているので大丈夫かと油断していましたが、具体的にどんな髪型にするか決めておらず、前日になってネットなどで慌てて検索。朝早い集合だったため、時間がない中で新たな髪形に挑戦するのは不安で結局は普段に近いスタイルになってしまった上、頑張ってコテで巻いた部分はすぐに取れてしまいました。さらには「会場に着いたらつけてあげよう」と思ったままヘアアクセサリーをつけ忘れる始末。小さな子どもがドレスアップしていると写真を撮っていただく機会は意外と多く、一番目立つ部分だけに後から結構落ち込みました…。

意外とわからなかった、子どもと一緒に出席する場合のご祝儀

もうひとつ、もっと早めに夫や家族に相談しておけば良かったと感じたのが「ご祝儀」の額について。地域の慣習やご家族の考えによるところが一番大きいとは思うのですが、子どもの年齢によっても判断が異なるようで、気になって調べるうちに逆に判断に迷ってしまいました。最終的に、結婚する本人たちとの関係性や会場の雰囲気から、当初の想定よりもちょっと多めに準備し直すことに。「子連れ」以前の問題ですが、大切なことだけにもっと落ち着いて準備すべきだったと反省しています。

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「冠婚葬祭」の中には、一生に一度しか経験しないものも多いと思います。特に結婚式は、式を挙げるふたりが中心となって一所懸命準備してきた特別な1日。小さな子どもとはいえ、年齢に応じてなるべくおとなしく過ごすことができるよう準備し、大切な場面で騒いだらすぐに連れ出すなどの心遣いを忘れないこと、そして過度にならない範囲で子どもらしく「おめかし」し、華を添えることが大切なのかなと感じました。

結婚式はもちろん、日常とは違う「儀式」への参加は、子ども心にも強い印象を残し、本人たちにとっても家族にとっても、良い経験になっていると感じています。また、お子さんの年齢や性格に合わせてしっかり準備&対策を考えておくことは、子どもはもちろん、ママ自身が当日ゆっくり楽しむためにも大切なことだと思います。
我が家の試行錯誤が、皆さんの大切な1日に少しでも役立てば嬉しいです!

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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