商品券やポイントを使う時でわかる、残念なお金のくせ

 

このところ、買い物した金額に対して好還元率のポイントをバックするキャンペーンが増えています。PayPayやLINE Payなどの決済アプリでおなじみの手法ですが、現金で払うとそうしたおまけはありませんから、少しでもオトクに買いたい人はそれに飛びついてしまいます。

こうした買い方でポイントを受け取るのは、本当にトクなのでしょうか?

その点について、あることをきっかけに気づかされたことがありました。たまたま仕事の用事があり、金券ショップを訪れた時のことです。金券ショップで売られているのは、持ち込まれた商品券やギフト券、株主優待券など。自分では使わないこうした金券をお店は額面の金額より少なく買い取り、商品として並べるわけです。例えば1000円のチケットなら、買い取り価格は970円、980円などというように(ちなみに、これはかなり高めの買い取り額です)。もし、この金券を使う当てがあるなら、売るよりもそのまま使う方がいいわけですが、そこにちょっとした問題があります。額面が1000円の金券を使って買い物をしようとした時、「この金券ではおつりはでません」と言われたら、どうしますか? なかなか1000円ぴったりの買い物をするのは難しいですよね。980円で買うか、1100円くらいの買い物をするか、どちらかではないでしょうか? 額面より少ない980円だと損した気がするので、1000円以上買うという人もいるでしょう。どちらにしても、トクしたという嬉しさが若干マイナスされるような…。

ポイントを使い切るには、余計なお金がかかる?

ポイントを使った買い物も、これに似ているところがあります。きれいにそのポイントを使い切った買い物は難しいので、上乗せでお金を使うか、ポイントの範囲内で納めた買い物をして微妙なポイントを残すか。

よっぽどたくさんのポイント数でない場合は、上乗せでお金を払う人が多いのではないかと思います。ポイント還元商法は、そこを狙っているわけですね。政府が消費増税時にポイント還元策を取るのは、ポイント目当てて消費をしてもらうだけでなく、還元されたポイントを使う時にさらに上乗せでお金を使ってほしいと考えているからでしょう。1000円ぴったりの金額の買い物ができず、980円程度と微妙に安く買うか、またはやや上乗せのお金を払うか。どっちも少しだけ損したように感じるもの。

そう考えると、金券ショップで1000円の金券を980円くらいで買い取ってもらうのは、あながち悪くはないかもしれません。ポイントも金券も、上手に使い切るのは案外厄介なことですね。

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Writer Profile

松崎のり子

消費経済ジャーナリスト

Noriko Matsuzaki

消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材した経験から、貯蓄や節約のアドバイスを行う。

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