佐々木はる菜

10月1日は「とうきょうプレイデー」へ!“子どもが豊かに遊べるまち”を作ろう

  • 佐々木はる菜

2018.09.13

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毎年10月1日、都内各所にたくさんの「遊び場」が出現することをご存知ですか?

“すべての子どもが豊かに遊べるまち”を東京から!

「とうきょうプレイデー」サイトより

今回ご紹介する「とうきょうプレイデー」とは、毎年10月1日「都民の日」に“遊びの大切さ”についてみんなで考えようと啓発しているキャンペーンです。

我が家がこの活動について知ったのは今年の夏休みのこと。たまたま出かけたお祭りで行われていた「道遊び」に参加し、そこで事務局の方に遊んでいただいたことがきっかけでした。

昔ながらのおもちゃが並ぶブースに興味津々だった、6歳3歳の兄妹。

けん玉、こまの他、紐を使って飛ばしながら回す「中国ごま」などなど、スタッフの皆さんに教えていただきながら、夢中で遊んでいました。

子どもたちは、日々思い切り遊べていますか?

とうきょうプレイデーは、失われつつある“子どもが遊ぶ環境(人・もの・まち)づくり”について、たくさんの人たちと一緒に考え、アクションを起こしていきたいと考えているそうです。

現在、東京に住んでいる子どもは、およそ180万人。

“多すぎる車の交通量、訴訟や管理責任への不安、ケガや暴力への心配、多忙なスケジュール…子どもたちがふだんの生活の中で遊べる機会が、いつの間にか消えてしまっていませんか?”

という問いかけは、東京で子育てをしている私自身が日々気になっていることでもあり、とても印象的でした。

この道遊びの日、子どもたちはいつまで経っても帰ろうとせず、最後は「皿回し」の棒で自分たちの帽子やら靴やらを回し始めました。慌てて止めようとする私と正反対に、スタッフの皆さんは「いいね!面白い!人と違うことを考える人は社長になるよ!」などと逆にほめて(?)くださり、とにかく子どもたちの“やりたいこと”や発想を大切にしてくださるあたたかな雰囲気が心に残っています。
私自身は普段つい「危ないからやめなさい」「それは触っちゃダメ」「大きな声出さないで」と、注意してしまうことが多いだけに、子どもに寄り添った想いの中で、本人たちの好きなようにさせてあげられる機会は、とても貴重なものに思えました。

今年で6年目!2017年は、都内46か所で1万人以上が参加

「とうきょうプレイデー」サイトより

「プレイデー」の始まりは、1980年代のイギリス、ロンドン。子どもの福祉予算が削減されていた中、「デモではなく、できるだけ多くの人が身の周りで楽しく参加できるキャンペーンを作りたい」と”遊びのための日”を考案したことから始まりました。毎年8月第1水曜日に開催され、今では全国800以上の会場で50万人以上の人が参加するまでに成長したそうです。
一方、2013年に始まった「とうきょうプレイデー」は、今年6年目を迎えます。昨年のサテライト会場は都内各地46ヶ所に広がり、1万人以上が参加するキャンペーンになりました。

そしてこちらは、2014年に誕生したマスコットキャラクター、ダンボールで作られた顔に青い服が特徴的な「プレイデーマン」。

息子もかぶってみました!

これまでの開催では、キャンペーン当日に都内各地を移動しながらサテライト会場をつなぐ役割を果たすなど、“広告塔”となってプレイデー全体を盛り上げる大切な役割を担ってきました。身近な材料ダンボールを使い簡単に“自分らしい”プレイデーマンを作ることができるため、今年は「それぞれで作ってみよう!」という動画も作成され、公式サイトでも盛り上がりを見せています。面長・丸目が特徴で、なんともいえないあたたかな雰囲気がありますよね。

“ふだんの何気ないことから、キャンペーンの時だけの特別なことまで、みなさんの「遊ぶ」にちなんだ想いやアクションを発信してください。”

という、とうきょうプレイデー。「どこかに遊びに行く」「いつもの活動やイベントでロゴを掲げる」「イベントを企画する」など、単純に個人が楽しむものから、たくさんの人と共有するものまで、参加の方法は発想しだい。それぞれの方に合った方法で、まずは気軽に参加することから始められそうです。

「とうきょうプレイデー」サイトより



子どもたちにとって「遊ぶことは生きること」

「とうきょうプレイデー」サイトより

“遊びは、「自分の生きている世界を知るための扉」と言われています。身近な自然や生き物、まちなかの店や施設、そこで出会う人など、子どもたちにとっては未知との出会いの宝庫です。「子どもが豊かに育つまち」は、「子どもが豊かに遊べるまち」から生まれます。”

実際に自分の子どもたちが、初めてお会いした“知らない”大人の方と、商店街の一角で、昔ながらの遊びを楽しんでいた姿は、懐かしくもあり新鮮でもありました。また、私ひとりが子どもたちの”相手をする”のではなく、人も環境も安心できる中で、周りの方と一緒にみんなで遊べたため、親である私自身もリラックスしながら、親子一緒により楽しむことができたと感じています。

”子どもが遊ぶことを大切にする人が増えるように。
お金の有無や障がいの有無も関係なく、東京で子ども時代を過ごせてよかったと思えるように。”

そんな東京を目指す「とうきょうプレイデー」、今年2018年のキャンペーン期間は10月1日(月)~7日(日)です。
気になった方は是非参加し、子どもはもちろん、大人も一緒に思い切り遊んでみてはいかがでしょうか?

とうきょうプレイデー(一般社団法人TOKYO PLAY)

(参考)2017年開催報告書はコチラ

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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