今や空前の猫ブームで、猫が大好きな人も多いはず。そんなあなたに負けず劣らず大の猫好きだったのが、浮世絵師の歌川国芳。猫を主役とした浮世絵も多数残しています。
その流れから、幕末から明治期にかけて作られた子ども向けの浮世絵版画「おもちゃ絵」にも猫をモチーフとしたものがたくさんあります。そんな浮世絵の世界の中にどっぷりと浸かりながら、本物の猫に触れ合ってもらおうと、江戸版の猫カフェともいえる「江戸ねこ茶屋」がJR両国駅西口そばに期間限定オープンしています。
浮世絵の猫とも、本物の猫とも触れ合える
長屋をモチーフにした奥行きのある建物の中は、実際に残っている「おもちゃ絵」から起こした書割の猫があちこちに。その近くを本物の猫が自由にすごしています。
建物内は「ねこ湯」や「ねこ遊郭」、「ねこ茶屋」などのゾーンに分かれ、そこは「おもちゃ絵」を再現した空間になっています。
たくさんの猫が湯浴みをしている「ねこ湯」。このモチーフは、こんなおもちゃ絵です。
ほかにも江戸時代の火消しに欠かせないはしごがキャットタワーになっていたり、
両国橋の書割をはじめ建物内には猫用の通路が3つあり、中で用を足せるようになっていたりと、猫が快適にすごせる作りになっています。
一番人気のブースは「ねこ遊郭」。唯一靴を脱いで上がれる畳のスペースで、猫もリラックスできるのか、のんびりしています。
保護猫をサポートする取り組みも
猫は45匹おり、ローテーションしながら大体半分ほどが室内を自由に動き回っています。そしてその猫のすべてが保護猫。このイベントの目的の一つも保護猫のサポートがあります。
「ねこ絵馬」(¥500)、「ねこみくじ」(¥400)や、室内に飾られている「アーティスト絵馬」はイベント終了後、抽選販売され、その収益金の一部が寄付に当てられます。
「アーティスト絵馬」は爆笑問題の田中裕二さんやトータス松本さん、坂本美雨さんなど、愛猫家として知られる著名人が数多く参加しています。
またこちらにいる猫の里親にも審査・面接を経てなることができます。すでに里親を希望している人も多いのだとか。
ドリンクやおやつが楽しめる「ねこ茶屋」では、猫専用ごはんとして1日5食限定で「江戸ねこ茶漬け」(¥500)もあります。
さらにオリジナルグッズスペースもあり、こちらは入場料無料でお買い物できます。数ある猫モチーフのグッズの中でも人気は、モバイルバッテリー(¥3704/税別)や豆皿(¥741/税別)などとのこと。 取材したのは平日の昼間でしたが、建物内はたくさんの猫好きさんがいました。みなさん、猫に対する熱量が高い!
休日は行列覚悟なので、狙い目は平日の11時〜14時、17〜20時の猫が活発的に動いている時間帯。
8月31日(金)までの開催なので、猫好きさんは遊びに行ってはいかがでしょうか。
江戸ねこ茶屋
場所:JR両国駅前 両国駅広小路(JR両国駅西口から徒歩1分)
営業期間:〜2018年8月31日(金)
営業時間:11:00〜20:00(最終入場は19:00まで)
入場料:一般¥1500、中・高校生¥1200(時間制60分)、延長20分毎に¥500がかかります。
※小学生以下入場不可
※猫に触れる・写真撮影はできますが、抱っこはできません。
https://edonekochaya.com/
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津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。