FOOD

上紙夏花

「ごはんまだ?」から「何を手伝う?」へ。子どもが成長するキッズ向け料理教室を体験!

  • 上紙夏花

2018.06.22

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「おつゆ名人になろう!」

以前、「風邪のときにおすすめの葛湯」を紹介してくれた、『DEKITA!』の平川佑季子先生(キッズキッチン協会インストラクター)に小学校低学年向けの料理教室を開催してもらいました。題して「おつゆ名人になろう!」です。おつゆとは、味噌汁、おすまし、スープ類のこと。この講座では出汁の基本を学んで、ママの手を借りずに、洋風、中華、和風すべてのスープをひとり仕上げることを目指します。

 

 

平川先生お手製の模型『かつおくん』で解説。背節・腹節など、ママも勉強になります。

 

 

おつゆ一品を作れるようになってくれたら、即戦力!ママは助かりますよね。平川先生は2歳と6歳の女の子、8歳の男の子のママ。足元にまとわりついてくる子どもたちに、「しめじを分けておいてね」「お豆をさやから出してね」などの簡単なお手伝いから台所育児をスタート。子どもは喜んで手伝ってくれるし、自分も助かるということに気がついたそうです。今では8歳の長男はお味噌汁を作るのにも慣れてきたそうで、観たいTVに間に合わないという場面でも、「ごはんまだなの?」ではなくて「何を手伝えばいい?」と台詞が変わっていたのだとか。

 

家族で料理を楽しんでいる平川先生ですが、意外にも、かつて料理に対して苦手意識があったそうです。初めにつまずいたのが〝出汁〟だったそうで、子どもたちにもしっかりと出汁の基本を知って、自由に料理ができるようになってほしいという思いから、この講座を始めたそうです。

 

 

おつゆの要はやっぱり〝出汁〟

 

いちばん身近なおつゆは、やっぱり味噌汁。まずは味噌汁のことから考えてみます。「豆腐の味噌汁は何でできているのかな?」「豆腐とー、味噌とー、えっと…」「かつお!」「かつおや昆布で出汁をとるんだよね?じゃあ、出汁ってなんだろう?」という風に進みます。

 

 

代表的な出汁になる素材を並べてみます。「しいたけだけはちょっとなぁ…」という声も聞こえたりしながら、香りを確認してみたり。ふと見れば、食べちゃっている子もいます(笑)。

 

 

実際にいろんな出汁の味見をして、何から出汁をとったのかのクイズに挑戦。かつお、昆布、干ししいたけの3種類を当てます。「知っている味だ」「味がしない…」などなど、みんな結構真剣!普段なかなか何の出汁なのかを意識することが少ないので、子どもたちには貴重な体験です。

 

 

 

おつゆは出汁・具・味付けで構成される

 

かつおと昆布の出汁を混ぜて、塩を振ってみたら…「美味しい!」みんなが知っている味になりました。出汁や具、味付けのバリエーションでいろんなおつゆが作れることを学びます。基本がわかったところで、実際に出汁をとって豆腐とわかめのすまし汁を作ります。

 

 

いちばんも盛り上がったのが「豆腐を手の上で切る」というミッション!初めに包丁を使うときに注意することをみんなで確認して、ドキドキしながら丁寧に進めます。このときに補助するママにも注意することがありました。下手に手を出すと危険なので、平川先生は「教習所の教官のような心構えでアドバイスしてみて」と。私はつい上から指示してしまうのですが、それでは子どもも楽しくないですし、自信がなくなってしまいますね。気を付けます。

 

このあとママ用には、火を使わない即席味噌汁も作ってもらいます。

 

 



ママがおかずを作る間にできちゃう即席味噌汁

かつお節1パックにとろろ昆布、青さ海苔、そして平川先生が仕込んだお味噌をお椀に入れました。ここにお湯を注ぐだけで、即席味噌汁の完成です!今回はお椀に入れましたが、便利な味噌玉としてラップに包んだりしてストックできます。「え?これで味噌汁なの?」とママたちも半信半疑でしたが、とっても美味しくて驚きました。ママがおかずを作っている間に、テーブルでこの味噌汁を完成させてくれていたら、本当に助かりますよね。

 

 

 

出汁がらふりかけも使っておにぎり!

先生が事前に作ってきてくれた、おにぎりの具を使って、お鍋で炊いたごはんでおにぎりを握ります。おにぎりって結構難しいんですね!手についているごはんの方が多いんじゃない?という場面もありましたが、試行錯誤して無事に出来上がりました。自分で握ったおにぎりの味は格別だったようです。具は3種類。塩麹鮭フレーク、じゃこ菜、そして出汁をとった後のかつお節と昆布を砂糖としょうゆで炒めた、出しがらふりかけです。このふりかけが大人も子どもも大絶賛!おにぎりの具にしてももちろん美味しいのですが、冷ややっこやそうめんの上に乗せたりしても合いますね。

 

【出汁がらふりかけのレシピ】

(材料)

・出汁がらのかつお節…200g

・出汁がらの昆布…30g

・しょうゆ…大さじ1

・砂糖…大さじ2

・みりん…大さじ1

・水…100cc

・出汁(かつお節の出汁がらをギュッと絞ったもの)…50㏄

・いりごま…大さじ2

(作り方)

1、昆布はできるだけ細かくみじん切り。かつお節はしっかり絞っておく。

2、かつお節をフライパンでカラカラになるまで炒めて取り出す。

3、フライパンにしょうゆ、砂糖、みりん、水、出汁を入れて煮詰める。水分がほとんどなくなったら、2のかつおと昆布を入れる。

4、白ごまを入れてよく混ぜたらできあがり。

 

今回、出汁に使った昆布とおすましに使ったわかめは、神奈川県横須賀市の観音崎のものを使っています。ママ友に紹介してもらったのがきっかけで、つり船 房丸さんからお取り寄せしたのですが、昆布もわかめも柔らかくて、小さな子でも食べやすく私は大量ストックしています(笑)。(ご注文はinfo@fusamaru.comへ)

 

つり船房丸の高橋さんが収穫した、早煮昆布(大・500円、小・400円)と、わかめ(大・500円、小300円)。これがあればおつゆ名人間違いなしの美味しさです。

 

 

 

みんなでいただきます!いつも汁物を残してしまう長男も、このときばかりは完食していました。自分で作ったおつゆとおにぎりは格別ですね!みなさんもぜひ、親子でおつゆを作ってみてくださいね。

 

平川佑季子先生の『DEKITA!』⇒台所育児ブログ

 

 

 

 

上紙夏花 Natsuka Uegami

ライター/ビューティープランナー

1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳

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