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藤本こずみ

保活せずに在宅で育児&仕事ー3年間を振り返って思うことー

  • 藤本こずみ

2018.04.16

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入園式や入学式の時期も過ぎ、新生活、新学期がスタートしましたね。

 

我が家では、3歳の息子が幼稚園へ。

私は出産後すぐに復帰したのですが、その際、保活をせず、これまで在宅で育児&仕事という生活を送ってきました。

この暮らしについて、「実際どう?」と聞かれることが多かったので、一つの節目を迎えた今、よかったことや大変だったことを振り返ってみたいと思います。

 

保活をしないという選択

 

仕事にはすぐに復帰することを決めていたので、当然考えていた保育園への入園。

それなのに結局保活をしないことを選択したのは、「もう少し子どもと一緒にいたい」という気持ちがあったからでもありますが、「我が家には厳しそう」という壁にぶつかったからというのも大きなところでした。

私が住んでいるのは、保活激戦と言われる地域。調べれば調べるほど、私がフリーランスという状況では入れる気がしなかったんです。

さらに、我が家は、“自宅:関西、私の職場:東京”のため、東西二拠点生活に挑戦中。もし認可外などに入れたとしても、私の上京中の通園などをどうするのかが悩みの種に。

幸い出産前から在宅でできる仕事が増えてきていたこともあり、いろいろ話し合った結果、保活はせず、普段は自宅で育児、上京時は家族でその都度ベストな方法を考える、という方法でやってみることにしました。

 

平日昼間の育児スケジュールは?

 

 

保活をしないことにした代わりに、一番にしたことは、一時預かりについてのリサーチでした。

息子が0歳のうちに、関西では3つ、東京でも1つの施設で一時預かりの面接と登録を。1歳を過ぎてから少しずつ利用し始め、2歳を過ぎてからは、週に2回前後、9時~17時でお願いするようになりました。

残りの平日は、育児サークルに参加したり、スポーツジムの親子クラスに行ったり、ノープランのままその日の気分で過ごしたり。午前中に外出して、家に帰ってお昼ご飯を食べ、そのまま息子はお昼寝、起きて夕方まで家遊び、というパターンが多かったです。

今振り返ると、この我が家なりのリズムができてから、ようやく生活が落ち着いてきた気が。在宅で育児&仕事とはいえ、ある程度、曜日や時間を決めてスケジュールを組むことは大事だな、と実感しました。

大変だったのは仕事時間の確保

 

在宅で育児&仕事をする上で難しいことといえば、やっぱり仕事時間の確保!よく聞かれた「いつ仕事してるの?」に答えるとするなら……。

 

私の場合、優先順位が高い作業を、一時預かりの日に集中して。残った作業は、朝、息子が起きる前と、午後、息子のお昼寝&一人遊び中にしていました。

と、ここまでならスマートに見えるかもしれませんが、実際はそううまくいかないことも多く……。

夜、息子を寝かせてから徹夜したり、週末、夫に育児を任せて家にこもったり、といったこともたびたびありました。

一時預かりだけに希望通り予約が取れないこともあり、時にはテレビを長時間つけ、夕飯の準備も遅らせてパソコンに向き合ったことまで……思い出すとこみあげる罪悪感(涙)!

保育園ママさんから子どもを預けて働くことに対する葛藤を聞いたこともありますが、私の場合は“在宅なのにしっかり向き合えなかった”時もあり、1日単位で考えると「今日みたいな日は、保育園に行っていたほうが息子のためだったんだろうなぁ」と落ち込んだこと、正直何度もあります。

どんな立場でも、多かれ少なかれ悩みはあるものなんでしょうね。

自分で時間をコントロールできるように思われがちな在宅ワークですが、だからこそ、毎日きちんと仕事と育児を両立させるためには相当の管理能力が必要だと、我が身を振り返って思います。

 



よかったのはいろいろな経験ができたこと

 

一方、仕事が落ち着いている時期に親子の時間をたっぷりとれたのは、在宅育児&仕事生活ならでは。

平日昼間に、先に書いた育児サークルやスポーツジムなどへ定期的に通ったり、公園や室内遊び場、映画館や電車スポットなど息子が喜びそうな場所へ出かけたり、はたまた何も予定を入れずにひたすら家でまったり過ごしたり。

少しずつ成長していく息子と、「今日は何しよう?」と考えるのはワクワクしました。

 

 

また、我が家の場合、数か月に一度は一家で上京して、自由に東西二拠点生活を楽しめたのも、この生活を選んだからこそかもしれません。長距離移動の大変さはあったものの、家族の行動範囲が広がったのはよかったな、と思います。

 

そして、家以外では、一時預かりでの時間も貴重なものに。

息子が主に通っていたのは認可保育園の一時預かりだったのですが、ここでは在園児さんたちと同じように散歩に連れて行ってもらったり、行事に参加させてもらったり。季節を感じられる食事に工作、みんなで楽しむ観劇や移動動物園など、園での生活は大充実だった様子。

保育園ママさんたちの話から保育園生活のよさを感じることも多かったので、家ではなかなかできない体験をたくさんさせてもらえたことに、とても感謝しています。

 

決してスムーズとは言えずドタバタだったけれど、3年間の在宅育児&仕事生活を満喫した我が家。今は、息子の幼稚園が始まり、また新章がスタートしたような気分。

これからどんな日々が待っているのかドキドキしますが、親子で思い切り楽しみたいな、と思っています。

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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