相馬由子

才能より努力が大事らしい…子どもに身につけさせたい力「GRIT」とは?

日本では昔から「継続は力なり」って言いますよね。私自身が小学校を卒業するとき(いったい何十年前の話だ!)、校長先生から「継続は力なり」と書いた色紙をもらい、高校を卒業するまで自分の学習机に飾っていました。

でもそんな考え方って古臭いと思ってしまう人もいるのではないでしょうか? しかし、今、「継続は力なり」が心理学的に証明され、世界的に注目を集めています。1年半ほど前に日本でも『GRIT やり抜く力』という本が出版されベストセラーとなりました。これを書いたのは、アメリカのペンシルベニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックワース。ダックワース教授の主張によれば、才能やIQの高さよりも、情熱を持って粘り強く努力し続けることが、成功に繋がるのだそうです。

成功した人の共通点は、情熱と粘り強さ

ダックワース教授は、様々な分野で大きな功績を収めた人々にインタビューを行い、また、学校などでのアンケート調査を通じて、成功の秘訣が何なのかを解明しようとしました。そして、「情熱」と「粘り強さ」を持つ人が結果を出すことを突き止めたのです。

要するにどんな分野であれ、大きな成功を収めた人たちには断固たる強い決意があり、それが二つの形となって表れていた。第一に、このような模範となる人たちは、並外れて粘り強く、努力家だった。第二に、自分が何を求めているのかをよく理解していた。決意だけでなく、方向性も定まっていたということだ。

 このように、みごとに結果を出した人たちの特徴は、「情熱」と「粘り強さ」をあわせ持っていることだった。つまり「グリット」(やり抜く力)が強かったのだ。

(『GRIT やり抜く力』より引用)

ダックワース教授は、もともとマッキンゼーでコンサルタントの仕事をし、その後、ニューヨークの公立中学の数学の先生になり、そこから研究者になった人物。先生をやっていた時の経験を振り返り、以下のようにも語っています。

ところが、最初の学期の成績評価を行ったところ、驚いたことに、能力の高い生徒たちの成績は思っていたほどよくなかった。もちろん、よい成績の生徒もいたが、クラスでもとくに能力の高い生徒たちに限って、なぜかぱっとせず、なかには成績の悪い生徒もいた。

 それとは逆に、最初はなかなか問題が解けずに苦労していた生徒たちのなかには、予想以上によい成績を取った生徒が何人もいた。このようによく伸びた生徒たちは、決まって欠席もせず、忘れ物もしなかった。

(『GRIT やり抜く力』より引用)

挫折しても諦めず、自分が目指すところに向かって、少しずつでも進み続けること。シンプルなことではありますが、実践するのは難しいです。ましてや子育てにおいて、どのようにしてその粘り強さと情熱を子どもに身につけさせたらいいのか、ある意味、知性や教養を身につけさせること以上に難しいことなのではないかと思ってしまいます。

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Writer Profile

相馬由子

ライター

Yuko Soma

1976年、埼玉県生まれ。夫と5歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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