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LIFE

佐々木はる菜

マンネリ気味の読み聞かせが変わった!親子で楽しめる「1日1話3分で読める、366シリーズ」

  • 佐々木はる菜

2018.02.20

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なかなか絵本が決まらない!読み始める前に疲れちゃう、我が家の悩み

きらきらしたかわいい表紙。毎晩、新しい世界への扉を開いてくれます。

突然ですが、お子さんに読んであげる本、どうやって選んでいますか?

私自身、昔から本や絵本が好きなこともあり、5歳息子と3歳娘も、毎晩寝る前に何か絵本を読むことが習慣になっています。しかし最近は、ふたりの読みたいものが違うことで兄妹ゲンカが始まり寝るどころではなくなるなど、本を選ぶだけでも毎日かなりの時間と労力がかかっていました。

また、同じものばかり読んでしまうことも悩みのタネ。
好きな1冊を繰り返し手に取ることは素敵だと思うものの、特に娘は、その時ブームのキャラクターものばかり持ってくるのでちょっと微妙。
そして、もうすぐ年長になる長男には、いわゆる「名作」と言われる類の物語なども読んであげたいけれど、本屋さんや図書館に行っても何から選んでよいかわからない…。

そんな、迷走気味だった我が家の読書時間を楽しく一変させてくれたのがこちらの366シリーズでした。

親子で長く楽しめるように、様々な工夫がされた大型本

ひとつのお話を読むのにかかる時間はおよそ3分。1月1日から始まり毎日1ページに1話、童話や昔話のほか、伝記・落語・詩などバリエーション豊かな内容で、挿絵つきのお話が載っています。

オールカラーで全ての漢字にふりがながふってあるので、大きくなったら子ども自身で読むことも可能。

「読んだよカレンダー」というページもあり、読んだ日に貼ることができるシールもついています。また、各ストーリーのタイトルの下には読んだ日付を書ける欄があり、息子はこれらも楽しみにしている様子。1年経てば達成感もあるでしょうし、親子の記録になるのも嬉しいですよね。

我が家では、寝る前に1冊1話ずつ、計2話読むことが習慣となり、子どもたちは「今日はなんの話?!」と毎晩わくわくしてくれています。

毎晩の読み聞かせが楽しみに!親も嬉しい、ふたつの理由

寝る前もベッドの上でひと暴れしないと気が済まず、まだまだ手のかかる我が子たち。そのふたりを相手に、この本の読み聞かせが「続いている」大きな要因は、親の私がストレスなく毎日楽しめていることだなと感じています。

「親も嬉しい」ひとつめの理由は、まず、本選びに頭を悩ませなくて良くなったこと。
今日読むお話が決まっているので、「早く決めてよ~」とイライラすることや、ケンカがなくなり、すんなり寝室に行けるようになりました。

本はこの本棚に入る量!と決めていますが増える一方…手前の箱に入っているのは図書館で借りたもの。この2冊は、いつも枕元にスタンバイ。

また、やはり様々な種類のお話に触れられることは大きな魅力です。
家にある絵本は限られるし、図書館に行っても結局自分たち目線でのセレクトになっていたので、読書にバリエーションがついたなと感じています。季節の行事についてなど、その時期ならではの話が入っているのも嬉しい。

そしてふたつめは、読んでいると私自身も学びがあり、自分も楽しみながら、子どもとじっくり向き合える時間になっていること。

時には、仲良く読んでくれることも…

以前、本屋さん主催のイベントに参加した際、読み聞かせで一番大切なのは「子どもと世界を共有すること」だと聞いたことがあります。
普段、特に平日は、一緒に家にいる朝夕は常にバタバタしているし、家で一緒に遊んでいても、ついやり残した家事が気になり子どもたちに集中できず自己嫌悪に陥ることもしばしば。でもこの本を読んでいる時は、無理をしなくても子どもたちと心身ともに同じ方向を向くことができます。そして一緒に物語を楽しんだり学んだりすることで、自然と子どもと向き合うことができている実感があり、それがとても幸せです。

「共に学ぶ」楽しさも、読み聞かせの醍醐味なのかも?

子育ては人それぞれ。
本選びひとつとっても、自分の感覚や感性で選んでしまいます。
それもとても大事なことだと思いますが、自分の知らない様々な世界に触れられるという読書の楽しみを、親子で共有できることも、読み聞かせの大きな醍醐味なのかもしれません。

息子は、この本で知った「星の王子さま」をちゃんと読んでみたいと言い出し、ちょっと難しいと思ったので、まずは図書館に借りに行きました。また怖い話も結構多いのですが、これこそ私ならば絶対に読み聞かせない類のもの。息子はとっても怖がりなのですが、「わけのわからないもの」「納得いかないもの」に触れることも、子どもには良い機会なのかもしれないと思い、基本的には飛ばさずに読んでいます。

1話がもう少し長いこんなシリーズも。4冊とも、年の離れた弟に貸してもらったことがきっかけで知りました。

最近は、お酒を飲みながら楽しむ、大人向けの絵本読み聞かせイベントや、絵本製作のワークショップも人気を集めているといいます。
子どものためだけではなく、「自分自身のため」にも、こんな本が1冊手元にあれば、子どもと向き合える「読み聞かせ」の時間が、より楽しいものになるかもしれません。
入園・入学のお祝いなどにも喜ばれるかも?!

頭のいい子を育てるおはなし366 » シリーズについて

 

 

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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