これまで無料だった銀行のサービスに有料化の波がひたひたと押し寄せているようです。
すでに始まっているのは、お札などをくずす時の両替手数料。大手都市銀行では、みずほ銀行では2018年1月4日より、窓口での両替は口座保有者でなければ手数料がかかるように変更。口座があっても31枚からは324円かかります。三井住友銀行ではすでに2017年より同様に改定済み。三菱東京UFJ銀行は4月2日より、口座保有者でも10枚までしか無料での両替はできません。両替機でも無料で両替できるのが1日1回10枚まで(キャッシュカード保有者)。あとの2行は、両替機では1日1回500枚まで無料ですが2回目は手数料が発生します。
私自身、食費を千円札に両替してやりくりしているので、この手数料有料化のニュースにはドキッとしました。みずほ銀・三井住友銀で両替すれば現状セーフなのですが、銀行のサービスは横並びに近づくのが常なので、今後の動きは注視したいところです。
デビットカードは現金代わりに使える?
手数料と言えば、身近なのはATMの利用手数料です。
銀行の自行ATMでも、時間外では108円~かかってしまいますよね。現金を下ろさなくても支払いできる手段として各銀行がアピールしているのが国際ブランド付きのデビットカード。クレジットカードと違い、銀行口座を持っている人なら審査不要で使うことができます。Visa、JCBなどの加盟店でクレジットカードと同様に決済に使用できますが(一部利用できない場合あり)、払った代金は残高から即時引き落としになるので、家計管理がしやすいとも言われます。
国際ブランドは、みずほ銀がJCB、三井住友銀がVisa、三菱東京UFJ銀はVisaとJCBのいずれかを選べるようになっています。ただし、年会費がかかる銀行も。みずほと三菱東京UFJは、二年目以降は1080円の年会費が発生します(みずほは年1回の利用で、三菱東京UFJは年間10万円以上の利用で無料になる)。1080円というと、ATM時間外手数料の10回分ですから、ちょっと高いかな、という気がしますね。なお、利用金額に応じてキャッシュバックやポイントの付与があり、だいたい0.2%~(利用額に応じた優遇などもあり)。クレジットカードのポイントがおおむね0.5%~の還元率ですから、これも微妙な数字です。ただし、デビットで即時引き落としできる金額の範囲は自分で設定でき、店頭でもクレジットカードと同じ感覚で使えるので、「クレカだとつい使い過ぎて赤字に…」という人にはメリットがあるかも。
銀行については、「紙の通帳の発行を有料化も?」「口座維持手数料を検討」など、様々な手数料を検討している様子が報道されています。今後銀行はどうなっていくのか、しばらく目が離せませんね。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。