皆さんはおせち料理って作ってますか? 私は、お正月は自分の実家に帰ることが多いのですが、毎年毎年「今年こそおせち作りを母に教えてもらおう」と意気込んで帰省するのに、年末になると力尽きていて、ただグータラして年末年始が終わってしまいます。
私にとっては、まだまだハードルが高いおせち料理ですが、今回ご紹介するのは、いつもの作り置きおかずを「おせち風」にアレンジするレシピ。見栄えも良く簡単なので、「おせちって面倒」と思っていた方でもチャレンジできそうです。
料理研究家のヤミーさん直伝簡単おせち
今回お邪魔したのは、食品会社のキッコーマンが開催している「KCC食文化と料理の講習会」。こちらで、人気料理研究家のヤミーさんが教える「いつものおかずにちょい足し!おせち料理」の回に参加してきました。
ヤミーさんが教えてくれた「ちょい足しおせち料理」は次の5品です。
- メープルきんとん
- 長いもの梅あえ
- 海の幸のあえ物
- 松風焼き風ミートローフ
- 鶏肉と根菜の甘辛タレ
これらのレシピはどれも、普段の作り置きおかずをアレンジしたり、ひと手間加えたりすることで、おせち料理風に変身させて行く、というもの。今回は全量をおせちにアレンジしていますが、多めに作っておくと普段も食べられて一石二鳥です。
今回の記事では、この中から「メープルきんとん」と「鶏と根菜の甘辛タレ」のレシピをご紹介します。
さつまいものメープル煮をきんとんにアレンジ
「メープルきんとん」は、さつまいものメープル煮を使って作ります。さつまいものメープル煮は、さつまいもをメープルシロップと水で10分ほど煮るだけという簡単なもの。シロップにつけたまま1週間ほど保存することができるそうです。
<材料>
- さつまいも 2本(600g)
- メープルシロップ 100ml
- 水 ひたひたの量
<作り方>
- さつまいもは皮付きのまま1cmの輪切りにし、水にさらす。
- フライパンにさつまいも、メープルシロップ、水を加えて中火にかける。
- 煮立ったら弱火にし、アルミ箔をかぶせて柔らかくなるまで10分ほど煮て、動かさずにそのまま冷ます。
15分ほどであっという間に作れるさつまいものメープル煮。これを、おせち料理の定番「きんとん」にアレンジしていきます。
<材料>
- メープル煮 全量
- メープル煮の煮汁 100ml
- 栗の甘露煮 12個
<作り方>
- メープル煮を電子レンジ(1000W)で3分加熱し、ザルに入れて、下にボウルを置いて裏ごす。
- メープル煮の汁を1に加えて混ぜ、ラップをかけて3分加熱し、よく練る。
- ラップに1を12等分ずつ置き、栗の甘露煮を乗せて茶巾のように包んで形を作る。
2のプロセスで煮汁を入れる際には、固さを見ながら煮汁を少しずつ足していくといいそうです。ヘラで触った時に、ペタペタしてちょっとゆるいかな…というくらいがちょうどいいとか。また、盛り付ける時に、今回はラップで包んで茶巾のようにしましたが、もしそれが面倒なら、栗の甘露煮を混ぜるだけでもいいそうですよ。
鶏と根菜のプレゼを和風に煮物にアレンジ
2つ目にご紹介する「鶏肉と根菜の甘辛タレ」は「鶏肉と根菜のプレゼ」が元になります。プレゼとは蒸し煮のこと。このプレゼも簡単で、そのまま食卓に出しても見栄えがするお料理です。ではまず、鶏と根菜のプレゼの作り方から。
<材料>
- 鶏もも肉 1枚(300g)
- 塩 少々
- 玉ねぎ 1/2個
- レンコン 200g
- にんじん 1/2本(100g)
- ごぼう 1/2本(100g)
- オリーブオイル 大さじ1
- バター 20g
- 白ワイン 100ml(お酒でも可)
- 塩 小さじ1/4
<作り方>
- 鶏もも肉は、一口に切って塩少々を全体にまぶし、10分ほど置く。玉ねぎはくし切り、レンコンとにんじんは、皮をむいて1cmの厚さのいちょう切りにする。ごぼうは皮をこそげ、斜め薄切りにする。
- フライパンにオリーブオイルを入れ、中火にかけて鶏肉を皮から焼く。焼き色がついたら裏返し、余分な脂をふき取る。
- 2にバターを入れ、野菜を加えて炒め合わせ、塩小さじ1/4をふり、白ワインを回し入れる。アルコールを飛ばし、蓋をして10分ほど蒸し煮にする。
ヤミーさんのレシピで鶏肉を使う場合、塩で下味をつけておくことが多いそう。一口大の場合は、塩を振って軽く揉んだら10分ほど置いておきます。鶏肉1枚をそのまま使う場合は30分ほど置くといいそうです。下味を付けることで、中まで塩味がしみて、美味しく仕上がるのだとか。塩だけなので、それを色々な料理に展開しやすいという点も便利です。
さて、鶏肉と根菜のプレゼができたら、これを和風の煮物「鶏肉と根菜の甘辛タレ」にアレンジして行きます。
<材料>
- 鶏肉と根菜のプレゼ 全量
- いんげん 4本
- 塩
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ2
- しょうゆ 大さじ2
- 砂糖 小さじ2
- 片栗粉 小さじ1
<作り方>
- いんげんはさっと塩ゆでし、斜めに切る。
- 酒、みりん、しょうゆ、砂糖、片栗粉を鍋に入れてとろみがつくまで煮たら、そこにプレゼを加えてからめる。
- 1のいんげんを2に加えてさっと合わせる。
煮物って味がしみるまでに時間がかかりますが、この作り方なら、前もってプレゼを作っておけばあっという間に出来上がります。
なお、そのほかの3つのレシピは、キッコーマンのホームページに詳しく載っているので、そちらを参考にチャレンジしてみてください。
盛り付けは華やかなワンプレートに
さて、最後に盛り付けです。おせち料理は重箱などに盛り付けることも多いですが、今回ヤミー先生は1人分のワンプレートに盛り付けていました。
こんな赤いお皿、クロスも黒とゴールドを重ねて使うだけで、お正月らしくまとまりますね。ちなみに最近では、季節感のある食器も100均で揃うとか。豆皿なども使って、華やかなワンプレートになりました。
おせち料理を1から完璧に作ろうとすると、なかなかハードル高そうですが、これなら年末に忙しくてもチャレンジできそうです。今年こそ、おせちにチャレンジしてみようと思いました!
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相馬由子 Yuko Soma
ライター
1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。