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何をしようとしていたか忘れる、会話ベタになった・・・わたしの脳、おとろえている?

2017.10.11

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元気なはずの30代でも、脳は使っていない部分からおとろえていくもの。

「あれが・・・」「そこで・・・」などの指示語が会話に出現したり、仕事や家事で、今までになかったミスが増えたら考えどき。自分の脳の弱点をチェックして、おとろえつつある脳を鍛え直すべくトレーニングをはじめましょう!

まずは、読者の実話エピソードをもとに、「脳のおとろえ」箇所をチェック!

 

30代でも、脳の使っていない部分はどんどんおとろえていく!?

30代でも、脳の使っていない部分はどんどんおとろえます!

そう話すのは、胎児から高齢者まで脳の診断してきた経験をもとに、脳番地トレーニングを提唱する、加藤プラチナクリニック院長の加藤俊徳さん。

人間の脳には機能によっていくつもの番地があり、役割別に大きくくくると、8つの系統に分けられるそう。
それらの脳番地が連動して動くことで、頭が働くのです。

これがわたし達の脳番地

➊ 思考 系脳番地
思考、判断、集中力にかかわる

➋ 感情 系脳番地
喜怒哀楽など人間らしい感情にかかわる

➌ 伝達 系脳番地
会話など人とのコミュニケーション能力にかかわる

➍ 運動 系脳番地
筋肉から手先の細かい動きまで、全身の運動にかかわる

➎ 聴覚 系脳番地
音や言葉の聞き取りにかかわる

➏ 視覚 系脳番地
目で見たものを認識することにかかわる

➐ 理解 系脳番地
物事や言葉を理解して吸収することにかかわる

➑ 記憶 系脳番地
覚える、覚えた内容を引き出すといった、記憶能力にかかわる

神経細胞の数が減るなど、脳も体と同じく老化します。
そのうえ、年を重ねるごとに暮らしに慣れが出てきて、生活習慣や行動がルーティーン化。同じことを繰り返していると、使わない脳番地が増えて、脳がかたまってしまいます

身の回りが便利になって、脳を使わなくていい状況が増えているのもおとろえの一因に。
例えば、「スマホに入ってるからいいや」と、自力で思い出さない場面が増えたことで、記憶系脳番地を使わなくなるという人も多いですよね。

次のエピソードに心当たりがある人は、そんなおとろえが少しずつ出始めているのかもしれません。そのまま脳を使わずに劣化させていくと、ゆくゆくは認知症につながる可能性も!どの脳番地を鍛えるべきかチェックしてみて!

読者も日々実感、あるある続出!私が"脳のおとろえ"を感じた瞬間

エピソード1
いくつも作業があるとプチパニック
同時進行NG型

何種類か料理を同時進行していると、何かが焦げていたりする」(イヴさん・38歳・主婦)

「何かを調べようとしてスマホを手に取ったのに、何を調べようとしたか忘れる」(みゆまるさん・38歳・主婦)

「複数のことを効率よくこなすことができなくなっています。買い物のついでに用事も済ませたほうが楽ちんなのに、大抵何かができてない。ポストに投函するのを忘れたり、ATMに寄るのを忘れたり」(おにちゃんさん・40歳・会社員)

ここに要注意!

思考 +記憶

"思考系"がひとつのことにしか使えていない状態です。本当なら"記憶系"も動くべきで、料理だったら、野菜を切っている最中も「鍋の肉はもうすぐ火が通る」などと覚えておかなくてはいけませんよね。このような、いくつもの脳番地を動かす習慣が必要です。

エピソード2
昔より人とうまく話せない
会話ベタになった型

「テンポの早い人と話していると、会話についていってるつもりが追いつけず、意見を聞かれたときに理解していないために突拍子もないことを言ってしまう」(JESSICAさん・29歳・販売員)

頭の中で考えていることが、うまく言葉に出てこない。ボキャブラリーの問題かもしれないが、『えっと』『あの~』が昔に比べて多くなった」(さつきさん・29歳・主婦)

「話したい内容を始めから細かく説明していると途中で何を言いたかったのか忘れてしまう」(たつしょうさん・30歳・主婦)

「幼稚園の役員会などで急な自己紹介に戸惑う。名前の後、趣味などのコメントを求められるともたもたして無難な答えも出ず『特にありません……(笑)』で、恥ずかしくなる」(ゆゆさん・33歳・主婦)

ここに要注意!

伝達 +聴覚・記憶

人に何かを言うときなどに働く、"伝達系"が弱っているパターンです。実は、相手の発言をしっかり聞いて理解する"聴覚系"と、会話の内容やボキャブラリーを思い出すための"記憶系"のおとろえが、話が弾まない原因になっていることも。

エピソード3
集中力や興味が続かない!
いつの間にか低意欲型

「以前は、長編の映画もずっと見ていられたのに、最近は途中で集中が切れてしまい苦痛になってきた」(きゅんきゅんさん・40歳・主婦)

「ドラマもだけれど、読書のときに何度も同じページを読み直しても内容が頭に入ってこなくなった」(ほたるいかさん・36歳・無職)

「以前は美術館や博物館巡りを一日していても内容がよく頭に入ってきたが、最近はせいぜい半日が限度。それ以上見ても、頭の中が飽和して何も入ってこず、ただ展示室内をウォーキングしているのと同じに」(もこさん・32歳・公務員)

「『明日はここに遊びに行くぞー』って言っていても、当日になると面倒くさくなり予定変更することがある」(アーモンドさん・40歳・主婦)

「申し込みをして、お金も払い済みの習い事。当日、無性に行くのがおっくうになりキャンセルしてしまうことが多くなった」(ここしゃさん・40歳・会社員)

ここに要注意!

理解 +感情・記憶

"思考系"だけを使っていて、"理解系"を使えていない状態です。
普段、仕事や家事で情報の処理作業ばかりをしていると、新しい情報に興味を持って受け入れる、「おもしろがる」ことができない脳に。その作品を見ることが処理になり、飽きてしまっています。

新しいことを受け入れる"理解系"が弱ると、せっかくの新鮮な挑戦がおっくうで面倒くさいことに思えてしまいます。
「楽しい」などを感じる"感情系"は、脳番地の中ではおとろえにくい場所ですが、使われないうちにゆっくり劣化していくので注意してください。

エピソード4
とっさに動けなくなった!
頭と体が非連動型

「物を落としても瞬時に拾えなくなってきた。頭では冷静なのに落ちる過程を見てることしかできなくなった。子供が机から物を落としそうになるときに、危ないことはわかっていても体が動かず見ているだけになる。そして子供を叱るはめに」(ちぇあさん・34歳・公務員)

「都心でも人を避けてさくさく歩けたのに、避けているつもりなのに人とぶつかることが増えた」(JESSICAさん・29歳・販売員)

「瞬発力がなくなった。この前、2歳くらいのお子さんが歩道から車道へてけてけと走ったのを見て、大声で叫びながらも、一歩も足が出なかった」(eihiさん・41歳・主婦)

ここに要注意!

運動 +感情・視覚

ほかの脳番地と連動して体を動かす"運動系"。見えているのに動けないのは"視覚系"とうまく連動していないから。また、ぶつかりやすい人は目の前の人を配慮する"感情系"が弱いパターンも。自分のことでいっぱいで余裕がなく、無意識に避けられないのです。

エピソード5
恐ろしいほど思い出せない……
記憶力低下型

「一昨日も買ったお総菜を食卓に出して『また?』と言われたが、自分は先週食べたお総菜だと思っていた」(ぶーたろさん・31歳・会社員)

「夫からICカードにお金をチャージしておいてと頼まれたのに、すっかり忘れていたうえ、頼まれたことも覚えていなかった」(きょんさん・30歳・主婦)

「誰に何の話をしたのか覚えていない。同じ人に同じ話をしていることが多々ある」(apple-turtさん・34歳・会社員)

「子供と児童館に行ったとき、ママ友の名前と赤ちゃんの名前など一回で覚えられず何回も聞いてしまう挙げ句次の日には忘れる」(furamingogasukiさん・33歳・主婦)

「冷蔵庫に物を取りに行き、開けてから何を取ろうとしたか忘れ、戻る途中でまた思い出し、多いときは3ターンくらい繰り返します」(よしこさん・32歳・会社員)

「曜日感覚がない。毎週金曜日に売りにくるたまご屋さんを木曜日にずっと立って待っていた」(eihiさん・41歳・主婦)

「『「消費税が何%なのか』が5分ほど思い出せず、恐ろしくなった」(さつきさん・29歳・主婦)

ここに要注意!

記憶 +思考・聴覚・視覚

悩みで一番多かったのが、"記憶系"にかかわるもの。曜日や時間の感覚がなくなる、記憶が維持できなくなる、知っているはずの情報を引き出せないなど、さまざまなケースがあります。
その中でも頼まれたこと自体を忘れるのは、そもそも頼まれごとだと理解できていない「うわのそら脳」。"聴覚・視覚系"と"記憶系"がつながらず、言われたことを覚えていなかったりします。


エピソードに心当たりがあったら要注意。
どの脳番地を鍛えるべきかチェックしたら、次回は実践編。おとろえてしまった脳番地の簡単な鍛え方をご紹介します。

イラストレーション/江田ななえ
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