LIFE

『卒乳?!』

  • 浜島直子

2015.08.11

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01
みなさんこんにちは。はまじです。
今月のLEEはもうご覧になっていただけましたか?
私の家の中の様子や私の頭の中の様子(?!)など、あれやこれや紹介させていただいてます。

 

掃除が大変だったけど(笑)、すごく素敵なページにしていただいて嬉しい!(o^^o)
スタッフの皆様、本当にどうもありがとうございます~!

この特集のp.99で、「子育てで、最初にぶち当たった壁は?」とありますが、つい先日新しい壁にぶち当たっていました。
しかも前の壁より私的には大きくて苦しい壁。

それが、息子の卒乳です。

 

今息子は9ヶ月の終わり頃でもうすぐ10ヶ月。(ちなみにこの特集ページの撮影の時は7ヶ月でした)

数日前から突然私のオッパイからプイッと顔をそむけ、見向きもしなくなったんです(泣)!!

私は「欲しがるだけあげよう!3歳くらいまでは飲むんだろうな~♪ 」と思っていたので、息子からの突然の閉店宣言にショックでショックで、まるで自分の存在を否定されたかのよう。。。(絶望)

 

味が変わったのかな?と思い搾乳して哺乳瓶やコップで与えるとゴクゴク飲むので、母乳自体はまだ好きなよう。
それはそれで可哀想な私の乳首!(T_T)

 

一番私を悩ませたのは、「本当はまだ飲みたいのに我慢させてしまったのではないか?!」ということ。

というのも、最近の息子は上下の歯が生えてきて、むず痒いのかガリッと乳首を噛むことがあり、その度に「あうっ!痛っっ!噛んだらダメでしょ~。」と、息子のおデコを軽く叩くようにふざけて押すようにしてました。
すると息子は毎回ニタ~と笑い、その瞬間に乳首を抜いていました。

数日前も同じことがあったのでいつものように「ダメよ~!」と軽くおデコを押すようにすると、、、なぜかその日は泣き出して、その時はオッパイを飲みませんでした。
でもその後何回か普通にゴクゴク飲んでいたので「あの時はたまたま機嫌が悪かったんだ」と思い気にもとめていなかったのですが、それから間もなくして突然のオッパイサヨナラ宣言。

 

次の日も次の日も飲まず、私は「もしかして、あの時ダメ!と言われたのが拒絶に感じてしまったのではないか? 本当はもっと飲みたいのに、我慢させてしまったのではないか?」と思うと胸が潰れそうになりました。

いてもたってもいられなくなり、妊娠中にお世話になった海老根ウィメンズクリニックでオッパイマッサージを受けながらいろいろ相談しました。
すると先生が、「息子くんが自分で決めたタイミングなんじゃない?離乳食もしっかり食べてるようだし、もう大丈夫だよって。もっと大きくなるともっと噛まれて皆苦労するし、いざ断乳となると泣いて泣いて本当に可哀想だから、きっとお母さん思いの賢い子なんだよ!」と。

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なるほど。。。
あまりにもショックで自分本位にしか考えていなかったけど、確かに息子のタイミングなのかもしれない。彼には彼のペースがあるのだから、認めて喜んであげないと。。。

 

でもやっぱり寂しいなぁ、心の準備ができていなかったからなぁ、と、夕方トボトボとピピちゃんの散歩をしていると、犬友達のユリちゃんにバッタリ。
ユリちゃんのママにも相談してみると、「良かったね!そんなに早く順調にやめられるなんて、すごくラッキーだったね!オッパイ終わると楽だよ~。」と。

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なるほど。。。
今の寂しさにしか目を向けていなかったけど、冷静に考えたら確かにオッパイ終わると楽だよなぁ。
そしてその日の夜、息子の寝る準備をしようと腹巻きズボンを履かせ、肩冷え防止にマントみたいな大きなヨダレかけを付けていた時のこと。
いつもこのヨダレかけが大好きで、付けた瞬間に「キャッ!」と言って顔をうずめるのですが、この日は遊びに夢中だったせいかなかなかやらず、なんだか息子が変わってしまったみたいで無性に悲しくなり、何度も何度もそのヨダレかけを付けたり外したりしました。

やっと何回目かでいつものように「キャッ!」と言って顔をうずめた時、なんだか安心してしまい、途端に涙がポロポロ出てきてしまいました。。。

 

ごめんね、ごめんね、本当はもっと飲みたかったのかな、ごめんね、大好きだよ、ごめんね、、、

 

うーうーと声を出さないで泣いていると、おそらくふざけてると思ったのか、最初ふしぎそうにしていた息子がニッコリ笑い、近づいてきました。

そして立ち上がり、私の首に手を回し、ギュッと抱きついてきました。
ああ、そうか。
君は自分で決めたんだね。

自分で決めて、小さな一歩を踏み出したんだね。えらかったね。
今まで私のオッパイを飲んでくれてありがとう。
とても素晴らしい時間だったよ。

お母さんも次に進むね。
ありがとう。大好きだよ。
私も息子をギュッと抱きしめ、泣きながら小さくてたのもしい背中を何度も何度も撫でました。

 

泣いたらスッキリしたのか、それからの私の復活は早かった(笑)
やはり頭で考えたり理屈も大切ですが、言葉の力が届かない自分の中の深い部分を動かすのは、目では見えず耳では聞こえないものなのかもしれません。

 

今は無理に吸わせることはやめ、でもせっかく出るのだから搾乳してコップや哺乳瓶で与えています。(離乳食を食べるとはいえ1歳くらいまではオッパイも飲ませたいなぁという自己満足です♪)

今回思ったのが、育児は小さなサヨナラの連続だな、と。
これからも山ほど続くであろう小さなサヨナラ。それは切なくて、嬉しくて、なんて幸せなことなのだろう。そう思えるように日々を暮らしたい。

そして、やはり育児は一人ではできないと思いました。いろんな人たちの力を借りて、踏ん張る力をもらい、腕を引っ張ってもらい、最後は自分の足でエイヤッ!と壁を乗り越える。

海老根先生も、ユリちゃんママもありがとうございました。とても励まされました。

そして、毎日毎日夜な夜なメールして一緒に泣いてくれた札幌の友(以前このブログでも紹介した花ちゃんのママ)がいなかったら、ショックから立ち直るのにもう少し時間がかかっていたかもしれません。
彼女からのメールが私にとっての処方箋でした!本当にどうもありがとう!!!!
最後に、もしも同じように悩んだり悲しんだりしたお母さんがいたら、この川上未映子さんの「きみは赤ちゃん」の「グッバイおっぱい」のところを読むと心が軽くなるかもしれません♪
共感は最高の癒しですね。

04

あ!忘れてたけど、一緒に泣いてくれた旦那もありがとう(笑)!!

最初の写真は、最近お気に入りの母律子の手作りクマ。

はまじ

浜島直子 Naoko Hamajima

モデル

1976年、北海道生まれ。NHK総合『あさイチ』などに出演中。本誌でも大好評の私服や、母として奮闘中の日々の様子はここから!

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