キッズフレンドリーな蔦屋書店として「柏の葉 蔦屋書店」をレポートした前回。柏の葉 蔦屋書店が入る柏の葉 T-SITEには、他にも子供に向けた施設があります。それが「T-KIDSシェアスクール 柏の葉」。

いわゆるキッズスクールですが、プログラムがひと味もふた味も違います。2つのユニークな授業をピックアップし、授業の模様をお届けします。

ITと語学を取り入れた英語スクール

週1回、月1回など定期的に通う継続クラスと、単発で参加できるイベントクラスの2つがある「T-KIDSシェアスクール」はT−SITEを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブと、孫正義さんの弟で数々のIT関連ビジネスを手掛けている孫泰蔵さんが共同で立ち上げたもの。劇的に変わるテクノロジーやグローバル環境を踏まえ、ITや語学に力を入れているのが特徴です。

その2つを融合させたプログラムが「Hello Musio！ AIと学ぶ英語教室」。Musio(ミュージオ)という英語学習AIロボットが先生になり、英語を教えてくれる内容です。マンツーマン英会話レッスンの先生がMusioになっていると説明したら、想像しやすいかも。

Musioの指示に従い、専用の教科書をリモコンでタッチして学習は進んでいきます。

ロボットに英語を教わる感覚がピンとこない昭和生まれの私。当初はロボットが正しい英語の発音をするくらいだろう、と思っていたら、生徒の発音の評価までしている…！

何よりもスピーキングが苦手な日本人にとって、正直外国人の先生の前で話すって抵抗があるじゃないですか。変な発音で先生が内心笑っていたら、どうしようとか。でもMusioはマイナスな感情を持っていないので発音しやすそう。これなら英語を好きになれるかも。

手を動かして記憶に残すパートも

発音だけでなく、体を使って英語を覚えてもらおうと手を動かすパートもありました。この時は小学校低学年向けの色にまつわる授業だったので、Musioが指定する色を塗っていきます。

ただ言われた色を塗るだけでなく、赤と青の2色を混ぜると何色になるのか、子供に考えさせて色を覚えるきっかけになる問題もありました。

 AIロボットが先生になるメリットとは？

楽しくないと覚えられない仕組みになっている人間の脳。その点、可愛いMusioが先生なら、威圧感がないので集中して勉強ができます。また1人の先生が多くの生徒を見るスタイルではなく、1人に1台Musioが先生となってくれるので子供のペースに合わせた学習が可能になるのもメリット。

だから既存の英会話スクールが合わない子供もよく来るそう。

「Hello Musio！　AIと学ぶ英語教室」は毎月内容が変わる月1回のプログラム。全然英語ができない子供でも楽しく学習できるので、英語好きになってもらえるきっかけにぴったりだと感じました。

次回はクリエイティブ・シンキングを学ぶ授業をレポートします。

■T-KIDS シェアスクール 柏の葉

住所：千葉県柏市若柴227-1 柏の葉T-SITE 2F

問い合わせ＝04-7197-7801

https://tkids.tsite.jp/