LIFE

整理収納アドバイザーEmiさんのお片づけBOOK

面倒くさがりだからこそ「私がラクする」もの選び

2017.05.29

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LEE6月号別冊付録『お片づけ・収納BOOK』では、整理収納アドバイザー、OURHOME Emiさんに、整理収納のことのみならず、忙しいママとして、働く女性として、暮らしのルールやアイデアについても答えていただきました。

「お片づけや家事ができるだけラクになる方法」を常に考えてきたというEmiさん。今回は、ズボラを自認するEmiさんが使って、本当に役に立った道具たちを、もの選びのポイントと共に大公開します!

 

Emiさんのもの選び3つのポイント

01. 子供でも扱いやすい
「私がラクする」ためには、家族を巻き込むことが大事。小学生になった2人の子供は、ますます立派な戦力に。

「いろいろなことを任せるためにも、子供にとって使いやすいか、という視点は意識しています」

軽くて持ち運びがしやすいもの、子供の小さな手でも扱いやすいもの、色やマークで用途を見分けやすくしているもの。時には使っていて、楽しくなるような要素も取り入れて。

「子供たちの『自分にもできた!』という自信の積み重ねが、回りまわって私の『ラク』につながります」

02. 一石三鳥で使える
「〇〇専用」ではなく、できるだけ使い回せるものを選ぶのは、収納だけでなく、すべての道具に共通して心がけていること。

「小さな子供向けには、いろんな用途の道具が販売されていますが、用がなくなると、処分しなくてはいけないのはもったいないですよね。『一石二鳥』はもちろん、『三鳥』『四鳥』を意識してもの選びをすれば、長く使い続けることができるんです」

使い回しがきく道具は、結果的にデザインもシンプルなものが多いのもいいところ。

愛用しているのはスチーム機能のない、パナソニックのごくごくシンプルなアイロン。価格もリーズナブルで、どことなくレトロな雰囲気もお気に入り。

03. その機能、本当に必要?
最近の家電は、さまざまな高性能な機能がたくさん。けれどよ~く考えると、実は「自分にとって、必要なかった」ということもよくありがち。

例えばアイロン。当たり前のようにスチーム機能がついているけれど、私は霧吹きがあれば十分。シンプルなタイプを選べば、給水口やスチームの穴が目詰まりして掃除をする手間が省ける利点も。

ブレンダーも「混ぜる」だけのシンプル機能にしたら、コンパクトで空間の無駄を省けるように。

ノートにポイントを3つ書き出しておく

例えば「アイロン台が欲しい」と思ったら、「どんなアイロン台が必要だろう?」と、そのポイントをノートに書き出していく。

「収納場所が限られているので、洗面所の隙間に収まるコンパクトサイズ」
「アイロン台にはそんなにお金をかけられない」
「シンプルで出していても、見た目がうるさくない」など、自分がそのアイテムに何を求めているのかを客観視。先にものを見てしまうと選択肢が多すぎて混乱するので、このプロセスがとても大切。

アイテム名+ポイントで画像検索して探す

次に「アイロン台+コンパクト」「アイロン台+リーズナブル」「アイロン台+シンプル」といった具合に、アイテム名だけでなく、それぞれのポイントも一緒に入力して画像検索を。

こうするとただ「アイロン台」と入れたときよりも、欲しいものにたどりつく時間が格段にスピードアップ。

「ネット通販はつい『人気1位』に目が行きがちですが、人が求めているものと自分が欲しいものは違うもの。検索するときの工夫って大事です」

検索リサーチの結果、ほんの数㎝の隙間に収まる、ほとんど板だけというシンプルなアイロン台を発見し、購入しました。

普段、洗濯機の横にある洗面台の上でアイロンがけをしているので、振り向いたところに収納場所があるというラクな動線に。

K I T C H E N[キッチン]

 

ピタッとくっつく石けんホルダー
食器洗いは基本的に食洗機におまかせ、そこに収まらない手洗いのものは、ハンドソープも兼ねた無添加の台所用石けんを活用中。ダルトンの石けんホルダーは、石けんに金具を押し込んで、磁石でピタッとくっつくタイプ。宙に浮いているので「石けんがドロドロにならないのもいいんです」

洗い物が快適な「あみたわし」&ホルダー
クロワッサンの店で見つけた「あみたわし」は、泡立ちがいいうえに乾きが早く、衛生的なところがお気に入り。こちらをぶらさげているのは、ダルトンのタオルホルダー。「壁に穴をあけなくても取り付けられて、1アクションでさっと取り外しやぶらさげができるのが、ズボラな私にぴったり(笑)」


和洋どちらにも合う木目トレー
以前持っていたトレーはがっしりとして重かったので、「子供でもラクに持てる、軽いものを」と探して出会ったのが、ニトリのトレー。天然木の木目を生かしたぬくもりのあるデザインで、料理や食器を選ばないニュートラルな雰囲気がうれしい。普段は電子レンジの上が収納場所。

いろんな用途に使えるガラス保存容器
カット野菜を入れておいたり、おかずの残りものを入れたりと、毎日のように活躍する保存容器。イワキの「パック&レンジシステム」は、本体が耐熱ガラスで、冷凍からオーブンまで活用可。「見栄えがいいのでグラタンを作ってそのまま食卓に並べたり、友人宅での持ち寄り会などにも重宝します」

分解可能で衛生的なキッチンばさみ
包丁とまな板を洗う手間が省けるため、カットできるものは極力キッチンばさみを活用するようにしているというEmiさん。「トマトやアボカド、焼き魚なんかもこちらで切れますよ」。セパレートタイプの貝印のキッチンばさみは、しっかり洗って干すことができるので、衛生面でも安心。

吸水力抜群のマイクロファイバークロス
マイクロファイバークロスは、吸水性・通気性が優秀で、乾燥機にかけてもシワになりにくい。「食器ふきは白、台ふきんはよごれが目立たない茶色。ダイニングテーブルの色が茶色なので、『テーブルと同じ色よ』と言えば、子供でも理解しやすいようです」

L I V I N G R O O M[リビング]

場所を問わずに使える「桐のはこ。」
「場所や使い方を限定せず、さまざまな用途に使い回せるシンプルな収納具」として、EmiさんがOURHOMEオリジナルアイテムとして企画した「桐のはこ。」。職人さんの手仕事で、ひとつひとつ丁寧に釘を使わずに作られており、現在は子供のおもちゃ入れとして使っていますが、大きくなったら文庫本を整理したり、キッチンで食材を入れたりと、幅広い使い方ができそう。前面にはチョークを使って何度でも書いて消せる「黒板プレート」付き。

化粧品一式を持ち運べるバッグ
メイクグッズは厳選したものを、OURHOMEオリジナルのメイクポーチに収納。浅型で内側に自立するスタンドポーチ付き。取り出したいものが一目でわかり、持ち手がついているから持ち運びもラクチン。「旅行のときにも、上のファスナーさえ閉めれば、そのまま持っていけます」

シンプルで汎用性の高いオープンボックス
家中いろいろな場所で使い回せるOURHOMEオリジナルの、「国産ひのきのオープンボックス」。おもちゃの収納ラックやテレビ台、本棚、天板をのせてテーブルの脚としてなど、長く使えて使い道が広い、まさにEmiさん精神を体現した一品。現在はアルバム類の収納&テレビ台として活用。

ずれても気にならない丸形ラグ
リビングのアクセントとなっている、スミノエの円形ラグ。「四角いラグだと子供が動かしたり、掃除機をかけてずれたりするたびに、ゆがみが気になって元に戻さなくてはいけないけれど、丸形なら目立ちません」。直線のものが多い部屋をやわらかい印象に見せる効果も。

部屋に置いてもさまになるダスター
グリーンエコのハンディダスターは、持ち手が竹、本体は家でも洗えるウール素材。「いろいろなところのホコリをさっと掃除できて、子供たちもお手伝いが楽しそう。見た目もよくて、リビングにぶらさげていてもインテリアの邪魔にならないし、水洗いができるのもうれしいポイントです」

風と光が通るロールスクリー
タチカワブラインドのロールスクリーン「デュオレ」は、ドレープとレースがボーダー状になっているので光を自在にコントロールでき、レースは風も通すので季節のいい時期も快適に。普段は半分だけオープンに。



B A T H R O O M[バスルーム]

取り替えの手間を省く長尺トイレットペーパー
子供たちが自分でトイレを使うようになってから、トイレットペーパーの減りが加速したというEmiさん宅。取り替え頻度を減らすよう公共トイレを参考に、長尺で芯がなくゴミが出ない仕様になっているアスクルの業務用を導入。おかげで取り替えの手間が激減したそう。

子供も自分で取りやすい歯ブラシホルダー
歯ブラシは扉の中に入れてしまうと取り出すのが面倒、けれど容器に入れて洗面台に置くと掃除が面倒。100均で購入した吸盤で貼り付けるタイプのホルダーを使うようにしたら、問題は解決。洗面台の鏡下の、目立たないところにセットすれば、見た目もうるさくなりません。

バスタオルとしても活用する無地のフェイスタオル
乾燥機にかけても乾ききれていないことも多い大判のバスタオルは使うのをやめ、フェイスタオルで顔も体もふくように。現在はユニクロの無地タオルをまとめ買い。「見た目の統一感もありますが、無地は表裏を気にする必要がないので、洗濯物をたたむストレスも減るんです」

E N T R A N C E[玄関]

子供も使いやすく見た目もかわいい、ちり取り&ほうき
空間がコンパクトで達成感も得やすい玄関掃除は、子供たちの得意な「お手伝い」のひとつ。自主的に楽しみながらやってもらうために、子供でも持ちやすいミニサイズを選び、取り出しやすい場所に置くのがポイント。ほうきは雑貨店、ちり取りはネット通販で購入。

いつの間にか習慣がつく子供の靴置きマーク
「靴を脱いだら、ちゃんとそろえて!」。そんな小言を言わなくても、自然と靴をそろえたくなるものを……と製作した、Gakken×OURHOMEの「くつおきマーク」。シールタイプで、玄関の床に直接貼るだけでOK。にっこり笑顔の絵があるだけで、子供も楽しくできます。

物忘れも防いでくれるアイアンバー&フック
掃除しやすさを考え、玄関には傘立てを置かず、代わりにネット通販で購入したアイアンバーを取り付けて。傘は外から帰ってきたらバーにかけ、乾いたら靴箱内にしまうように。靴べらや掃除道具、明日出す資源ゴミ、友人に手渡したいものなどもさっとかけられるのが便利。


次回はLEE100人隊の自宅で実践! 収納改造で「私がラクする」仕組み作り、をお届けします。

撮影/仲尾知泰 Emi 取材・原文/田中のり子 中沢明子 Emi 本誌編集部
詳しくは2017年5/7発売LEE6月号別冊付録に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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