今の私たちにフィットする、究極エンタメ体験
『あかね噺(ばなし)』で話題沸騰! 落語ってこんなに面白い!

落語の世界に飛び込んだ少女の成長を描いたマンガ『あかね噺』がアニメ化! 漫画人気もあって、注目度が急上昇中の落語は、実は、忙しさやデジタル疲れに悩む今の私たちにこそぴったりのエンタメなんです。そこで、落語家の林家木久彦さんと落語好きの加藤夏希さんに、その魅力を伺いました。
『あかね噺』落語監修 林家木久彦さん × 落語が大好き! 加藤夏希さん 対談
落語って、想像よりずっと身近なんです!

『あかね噺』をきっかけに落語沼にハマってみませんか?
落語好きが高じて、弟子入りを希望していた時期も(笑)
『あかね噺』って?
’22年に『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった本作は、ジャンプでは珍しく女性が主人公で、落語がテーマ。次々にマンガ賞にランクインし話題となった、最旬エンタメです。落語シーンの描写や稽古を重ねてミッションをクリアしてゆく構成が魅力的で、見どころは純粋で応援したくなる主人公の朱音と師匠や兄弟子、ライバルたちとの関係性。芸に真摯だからこそ生まれる緊張感にも引き込まれます。

STORY
子どもの頃から落語家の父・志ん太の落語が大好きだった朱音。しかし、一門の大物から破門を言い渡された志ん太は、落語の道を諦めてしまう。父の落語の価値を証明すると決意した朱音は、志ん太のかつての師匠・志ぐまに稽古をつけてもらい、高校卒業後に入門。兄弟子やライバルと切磋琢磨しながら、落語家の最高位・真打を目指す。
TVアニメ『あかね噺』が4月4日より放送開始!
ジャンプ初の落語マンガがアニメになるというニュースに、世界も興奮。NYとボストンでは世界最速上映イベントが開催されました。オープニング主題歌『人誑し / ひとたらし』は、桑田佳祐さんの書きおろし!

落語監修:林家木久彦さんコメント
「深いところまで専門家が入っていますし、僕をはじめとする落語家たちが昨年2月から声優陣に稽古をつけているので、落語のクオリティも相当なもの。あと、落語番組って画が平面的ですが、原作にはマンガだからこそのすごいアングルがあって、それが動くのでより面白い!」
女性がひとりで楽しむ趣味としてもおすすめ
加藤さんは、かつて柳家喬太郎師匠に弟子入りを希望していたほどの落語好きだとか。目覚めたきっかけは何ですか?
加藤 20年以上前ですが、バラエティ番組のフリートークが苦手で、プロデューサーに相談したところ、「落語を聴いたら? 勉強になるよ」とアドバイスをもらったんです。とはいえ、「伝統芸能だから、敷居が高くてチケットもお高いんでしょ?」「服装はどうすれば?」と足踏みしてしまって。まずは、喬太郎師匠が書いた『落語こてんパン』という本を買ってみたんです。そうしたら、「寄席って来やすい場所だよ」と書かれていたので、ならばと出かけたのが最初です。友達と一緒に行って、「今日はあの噺が面白かったね」とか共感し合うのもいいですが、落語家さんが噺している世界を頭の中で想像するのがとにかく楽しい! 女性ひとりで楽しむ趣味としてもすごくいいと思います。
木久彦 皆さん、落語というとおじさんが多いイメージかもしれませんが、加藤さんのようにひとりでいらっしゃる女性が多い落語会もあります。ちなみに、加藤さんが考える落語の魅力はどんなところですか?
加藤 ひとり何役もこなしているのを聴くうちに、江戸時代にタイムスリップしたような感覚になれますし、人を惹きつける話し方や話の順序立ての勉強にも。学べることは多いと思います。見ていくうちに、落語家さんや一門(師匠を頂点とする、芸の継承組織)の個性が見えてくるのも面白い!
木久彦 僕は気軽さがいいなと思っていて。今はなんでも事前予約が必要ですが、寄席はその日ふらっと行って入れますから。
LEE世代は子育てや仕事の事情で予定の見通しが立ちづらい人も多いので、当日決められるのはありがたいですね!
加藤 私も「ここに空き時間ができたから、ちょっと寄席にでも」って感じで行くことが多いです。だけど、初めて寄席に行ったときは、いい意味で驚きました。お弁当やカップラーメンを食べたり、お酒を飲みながら見ている方がいたりで、親戚の集まりみたいなアットホーム感があって(笑)。

落語の世界を頭の中で想像するのがとにかく楽しい!

デートの行き先として寄席が選ばれるようになるのが目標
加藤 『あかね噺』でも寄席が出てきますが、臨場感がすごいなと思っていて。枕(前振り)から本編の噺に入る絶妙なタイミングで描かれる江戸の情景にも引き込まれますし、落語ファンとしてもくすぐられます。
木久彦 リアリティありますよね。実際の寄席の雰囲気は、僕らとお客さんとの相乗効果で作り上げるもの。ですから僕ら芸人も、その日の客層や天気、前の芸人がどんなネタ(演目)をやったかによって、自分がやるネタを替えているんです。
演じる噺って、当日決めるんですね!? まさにライブですね。ちなみに、おふたりは、特に好きな演目ってありますか?
加藤 私は夢枕獏さんが喬太郎師匠のために書き下ろした新作落語『鬼の背参り』が一番好きで、舞台化もしました。
木久彦 ご自身で舞台をプロデュース?
加藤 はい。
木久彦 本物のマニアですね。
加藤 落語の噺はまた舞台化したいですし、映画化なんていうのも今後の目標です。
木久彦 コントにしやすい噺もありますし、『世にも奇妙な物語』みたいな噺もありますもんね。僕が好きなのは、『唐茄子屋政談』。遊び惚けていたダメな若旦那が、死ぬ気になって頑張る感じが可愛くて。バカバカしくていいなと思うのは『壺算』。『夢の酒』なんかも好きですね。落語は失敗の教科書ですから。
加藤 たしかに。では最後に、師匠の今後の目標もお伺いしていいですか?
木久彦 若い人がデートの選択肢に映画館とかに行く感覚で、「寄席」を挙げるようにすることですかね。特別なことではなく、日常の延長に落語があってほしい。
加藤 いいですね。微力ながら、私も落語界を盛り上げていきたいと思います!

落語は、Tシャツにジーパン、スニーカーで観に行けるほど気軽です

加藤夏希さんと林家木久彦さんが考える 落語の面白さ
加藤さん
- 江戸時代にタイムスリップできる
- 話の構成や機転が学べる
木久彦さん
- その日ふらっと観に行ける気軽さ
- 落語の噺は、失敗の教科書
Staff Credit
撮影/細谷悠美 ヘア&メイク/上野祐実(加藤さん) スタイリスト/門馬ちひろ(加藤さん) 取材・文/山脇麻生
こちらは2026年LEE5月号(4/7発売)「落語ってこんなに面白い!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
LIFEの新着記事
-
話題の「お匙 京都」、由緒深い「大徳寺」など、新緑の京都散策【LEE DAYS club ミワコ】
2026.05.04
-
ほぼ毎日パンツ派に「変わり映え」おしゃれ術が参考になります!LEE5月号の感想をご紹介【LEE100人隊のレビューvol.5・2026】
2026.05.04
-
【「首都圏の公園」4選!】GWの子連れおでかけにも!読者4名のおすすめスポットをご紹介【2026】
2026.05.04
-
【GW番外編】旅上手なLEE読者とトーク! 2泊3日女友達との韓国旅について。
2026.05.03
-
「中国茶器」空間に“景色”を生み出す存在感【石井佳苗さんのインテリア名品】
2026.05.03
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。


















