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「前向きに手放す」生き方

自分の価値観をぶっ壊したい!

【福田麻琴さん】キャリアをいったん手放し、子どもとともにカナダへ移住「”前向きに手放す”生き方」

  • 福田麻琴

2026.04.19

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家事、育児、キャリア、固定観念…抱え込みすぎていませんか?

「前向きに手放す」生き方

「前向きに手放す」生き方/福田麻琴さん

家事に育児、「子育てはこうすべき」といった固定観念、人間関係の悩みなど、ついつい抱え込みがちなLEE世代。しんどくなる前に、罪悪感を感じず〝前向きに手放す〞選択をしてみませんか? 価値観や考え方の転換方法を、賢人たちに教えてもらいました。

Index
  1. 「前向きに手放す」生き方
  2. 前向きに手放したら、なりたい自分に近づけた!
  3. 自分の価値観をぶっ壊したい! キャリアをいったん手放し、子どもとともにカナダへ移住
  4. 福田麻琴さん
  5. 息子の中学受験を手放し、自身も“中年の自分探し”へ
  6. ルーティンのある生活に。地域のボランティア活動も
  7. ファッションに生かせるように英語や色彩の勉強もスタート
  8. 距離をおいて俯瞰することで、やっぱり仕事が好きだと実感できました
  9. 福田さん流の手放し方
    1. ⚫︎50代が目前に迫り、思いきってカナダへの移住を決意
    2. ⚫︎これまでとは異なる地に足のついた生活で、新たな自分を知る
    3. ⚫︎ファッションも受験も“みんなと同じ”から脱する
  10. カナダでの生活は?
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みんなは何を手放してる?

前向きに手放したら、なりたい自分に近づけた!

LEE世代の一歩先行く人たちが、手放すことで手に入れたものとは? 手放す過程と、心境や生活の変化について、じっくりお聞きしました。

キャリアや固定観念を手放した

自分の価値観をぶっ壊したい! キャリアをいったん手放し、子どもとともにカナダへ移住

自分の価値観をぶっ壊したい! キャリアをいったん手放し、子どもとともにカナダへ移住/福田麻琴さん
スタイリスト福田麻琴さん

福田麻琴さん

ふくだ・まこと

スタイリスト

スタイリストとして、LEEをはじめ数多くの女性誌で活躍。LEEマルシェでは、福田麻琴さん×12closetのコラボアイテムが好評。2025年より中学生の息子さんとカナダへ移住。著書に『上品な1色、洗練の2色。 大人のユニクロコーデ』(宝島社)。



息子の中学受験を手放し、自身も“中年の自分探し”へ

昨年、13歳の息子さんとともにカナダへ移住した福田麻琴さん。スタイリストとして第一線で活躍する最中での決断に、周囲からは驚きの声が上がりました。

「最初に海外に目が向いたきっかけは、約3年前に息子が中学受験をやめたことでした。周りが塾に通い出した流れで息子も自然に受験への道を進んでいたのですが、5年生で塾をやめたいと言い出して。『なんで中学受験をしなきゃいけないの?』と聞かれて私も明確な答えを出せなかったので、じゃあやめようと。私は以前から親子留学をしてみたいという気持ちがどこかにあって、受験をやめた今がいいタイミングなのでは?と思い立ち、リサーチや準備を始めました。それと同時に、これまでの自分のキャリアについても考えることが増えて。スタイリストの仕事は、毎日のように違う現場、違う撮影ですごく楽しくて刺激的で、今でも天職だと思っているんです。でも、もう随分と長い間、スタイリストという目線でしか物事を見ていないなと。これがおしゃれだよね、人気だよね、といった私たちの世界での価値観を、一度手放してみたいと思ったんですね。中年の自分探しじゃないけれど(笑)、50代が見えてもう一歩、新しい挑戦をしてみたいと思い、移住を決断しました。今は、リモートでもできる商品のコラボや取材などの仕事を、無理のない範囲で続けています」

新たな一歩を踏み出すことに、不安はなかった?

「不安はたくさんあるけれど、あえて見ない! キャリアに一区切りをつけて、海外で暮らす心配ごとを数え出すと尽きないし、真っ当な考えの持ち主なら行くのをやめようと思うはず(笑)。だからあまり考えないようにして、思えば手帳などにもやりたいことや挑戦したいことはメモしていますが、デメリットは書き出したことがありません。かつて30歳でパリ留学をしたときも、苦い思いや大変なことも含めて、自分にとってプラスにしかなっていないと感じるんですね。今回もそうなるように、前向きに過ごしたいと思っています」

COOKING FRIENDSイラスト

ルーティンのある生活に。地域のボランティア活動も

カナダでの暮らしは、しない東京での生活とは180度異なるのだそう。「不規則な生活を手放した!」と福田さんは言います。

「日本では寝ている子どもに会わずに早朝から撮影に出かけて、1日中リースに駆け回ってと毎日スケジュールが異なる生活でしたが、今はルーティンがほぼ決まっていて。朝同じ時間に起きて息子を送り出してから、レンタルオフィスで仕事をして、息子が帰る前に私も帰宅して……と規則正しい生活を送っています。以前は正直、毎日同じことを続けるなんて退屈なんじゃないかなと思っていたのですが、意外にもこの生活が心地よくて。落ち着いて、地に足がついた生活ができているなと思います。また、カナダではボランティア活動も。近所の公民館でシニアの皆さんが集まる際に、ランチを作るお手伝いをしています。素敵なシニア女性たちと英語で話しながら、メキシコやベトナムなど各国の料理も学べて、すごく楽しくて。こちらは老人ホームや障害者施設などでのボランティアが身近なので、息子も登録をして近々一緒に参加する予定です」

また、主軸であるファッションにも大きな変化が。

「自分のアイデンティティのように思っているシャツやジャケットは持ってきたけれど、革靴やハイブランドのバッグなどは手放しました。あとは、シーズンごとに新しい服を買ったり、流行を追い求めたりすることがなくなって、これがいちばん大きな変化かもしれません。カナダにトレンド感の強い服はあまり似合わないと感じるので、今はこの場所に合ったスタイルを楽しんでいます」

ファッションに生かせるように英語や色彩の勉強もスタート

あらためて、これまでやってきたことを手放す際に、福田さんが心がけていることとは?

「原始的だけれど、直感は大切にしています。選択肢が2つあったら、できる、できないではなくて、ワクワクするほうを選びたいなと! あとは、自分の中で、当たり前になっていることを見直すのは必要かなと思います。それこそ、受験もファッションもそうですが、“みんなと同じ”がいいこともあるし否定はしないけれど、そこから脱したいと思う自分もいて。特に『もう年なんだから、こんな服を着て恥ずかしい』みたいな、ネガティブな考え方には飲み込まれたくない。“これまでの価値観をぶっ壊す”ぐらいの気持ちで、今あるコトや場所を一度手放してみるのは、おもしろいんじゃないかなと思います。一度離れて俯瞰することで、自分が持っていたもののよさを再確認できることも。私は最近、距離をおいたからこそ、やっぱりスタイリストの仕事が好きだなと実感しているところです。今は時間に余裕があって学びのタイミングでもあるので、英語や色彩のことなど勉強をしていて、今後のファッションの仕事にも生かせるといいなと思っています」

距離をおいて俯瞰することで、やっぱり仕事が好きだと実感できました

中学1年生の息子さんと登山へ/福田麻琴さん

中学1年生の息子さんと登山へ。「カナダに来て子どもとの時間は増えたけど、思春期なのでその時間を手放すことも必要だなと、見直しているところです」

福田さん流の手放し方

⚫︎50代が目前に迫り、思いきってカナダへの移住を決意

⚫︎これまでとは異なる地に足のついた生活で、新たな自分を知る

⚫︎ファッションも受験も“みんなと同じ”から脱する

キャリアや固定観念を手放して移住した

カナダでの生活は?

カナダでの定番スタイル。大好きなジャケットは手放さず、カジュアルなアイテムを合わせて。

カナダでの定番スタイル。大好きなジャケットは手放さず、カジュアルなアイテムを合わせて。「実用的ではないけれど、かごバッグを持って気分を上げることも」

ボランティア活動で、現地のスタッフの皆さんと。

ボランティア活動で、現地のスタッフの皆さんと。

色彩検定の勉強中

今年中に新たな著書を出版予定で、その準備もかねて色彩検定の勉強中。次回の帰国時に、試験を受ける予定なのだそう。

Staff Credit

イラストレーション/西田磨由 取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2026年LEE5月号 (4/7発売)「「前向きに手放す」生き方」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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