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「ちびまる子ちゃん」を語ろう

【ちびまる子ちゃん連載40周年記念】浜島直子さんインタビュー「登場人物みんなに弱さやズルさがあるのが愛おしい」WEB限定こぼれ話も!

  • 浜島直子

2026.06.05

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LEE世代の心の友

「ちびまる子ちゃん」を語ろう

「ちびまる子ちゃん」を語ろう/浜島直子さんインタビュー

1986年に少女マンガ雑誌「りぼん」で連載が始まった国民的マンガ『ちびまる子ちゃん』が40周年を迎えました。LEE読者は、まさに少女時代にハマっていた人も多いまる子世代! 浜島直子さんをはじめ、まるちゃん好きが集まり、今もなお愛され続ける作品の魅力にあらためてフォーカスしました。

ちびまる子ちゃん漫画
Index
  1. 「ちびまる子ちゃん」を語ろう
    1. 浜島直子さん
  2. 登場人物みんなに弱さやズルさがあるのが愛おしい
  3. ここからはWEB限定のこぼれ話!
  4. はまじさんの忘れられないシーン
    1. 夏の海といえば、あのビッグウェーブ
    2. 絵を描くことへのまる子の本気に震えた!
    3. 両親が離婚の危機の回で感動!
  5. 40周年記念のイベントやコラボグッズも!

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浜島直子さん(モデル、文筆家)

浜島直子さん

モデル、文筆家

〝はまじ〞の愛称で親しまれる。モデルとして活動しながら、文筆家として書籍も執筆。主な著作に『蝶の粉』(ミルブックス)、『けだま』(大和書房)など。

登場人物みんなに弱さやズルさがあるのが愛おしい

浜島直子さん

浜島直子さん(モデル、文筆家)メインカット
ブラウス¥70400・ジャンプスーツ¥72600/ボウルズ(ハイク) パールイヤーカフ¥35200/エトワライト ゴールドイヤーカフ¥7700/マサナ

 『ちびまる子ちゃん』と浜島さんの出会いは小学生のとき。

「この作品の連載前から『りぼん』を愛読していたので〝恋愛系とは違うおもしろいものが始まったぞ〟と思ったのを覚えています。年上の主人公の作品が多い中で、自分と同じ小学生が主人公なことにも親近感を抱いたのかも。それと、当時好きだった男の子から『ちびまる子ちゃん』を読みたいから『りぼん貸して』と言われてうれしかったのもいい思い出です」

 浜島さんといえば、まる子のクラスメイトと同じ〝はまじ〟が愛称。

「おかげでさくらももこ先生にもお会いできたんです。雑誌『MORE』の連載ページに、さくら先生が〝はまじという名前でご迷惑をかけてないか聞きたい〟と呼んでくださって。心の底から〝はまじでよかった〜!〟と思いました(笑)」

貴重なご縁も運んだ“はまじ”はもちろん、大好きなキャラクターに。

「お調子者で目立つけど、一番どこの学校にもいそうな男の子なところが好きです。大野君と杉山君のようなスター性もなければ、永沢君のように意地悪な雰囲気もなく……。意志を持ってふざけているおちゃらけキャラなところが私のツボ(笑)」

愛着のあるキャラはほかにも!

「どの登場人物にも弱さやズルさがあって、それがチャームポイントになっているところが『ちびまる子ちゃん』の魅力。例えば永沢君は意地悪だけど、どのセリフも〝そうだよね、これが本音だよね〟と思えるんです。建前じゃないからこそ憎めない。それぞれにダメな部分はあるけど、誰も悪役じゃなくて、みんなが愛嬌もあって。自分のダメさもまるっと〝それでいいんだよ〟と肯定してもらえてるような気になれます」

 “ダメな部分の肯定”は、大人になった今も、生きているのだとか。

「ズル休みしたい、やるべきことを後回しにしたい……大人になってもまるちゃんは私の中にいます。そして今、うちの息子の中でも彼女は育ち中(笑)。ダラダラする息子を見て〝早くして〜〟と思いますが、私の中にまるちゃんがいてくれるから〝わかるよ〟と共感してあげることもできるんです。まるちゃんと出会ったからこそ持てた視点。そう考えると『ちびまる子ちゃん』は私の人生の一部。それは私だけじゃなくて、この作品を読んだことのある人全員が同じはず。読者みんなの中に今もまるちゃんは生きているのだと思います」

ここからはWEB限定のこぼれ話!

ちびまる子ちゃん©さくらプロダクション

ちなみに、浜島さんは作者のさくらももこ先生と交流があったのですよね。

はい。雑誌『MORE』に私が出ていた時期にさくら先生が連載を持たれていて。その連載で作ったアロハシャツを着るモデルとして呼んでいただきました。私のあだ名が“はまじ”なこともあって、さくら先生が〝はまじでご迷惑をかけてないか聞きたい〟ということで(笑)。もちろん私はまったく迷惑だなんて思っていなかったですし、むしろそれでさくら先生にお会いすることができて「はまじでよかった〜!」と大喜びでした。

さくら先生に初めてお会いしたときのことは覚えていますか?

もちろんです。イメージしていたよりもいい意味で、めちゃくちゃ普通の方でした。だって私がお会いしたタイミングは2004年ごろで、『ちびまる子ちゃん』は当然、国民的マンガでしたし、エッセイもたくさん執筆なさっていて……大先生じゃないですか。すごくお金持ちな格好なのかなとか想像していたら、とても腰が低くて小動物のような可愛らしい方でした。

アロハシャツを着用する企画の後、同連載で一緒に旅もされていますよね。

そうなんです! 千葉の房総半島へ、しかも1泊2日で(笑)。当時、私が『世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターをやっていたこともあって、初対面のときに世界の沈む島の話でかなり盛り上がったんです。その話の流れで「どっか旅行したいよね」という話になり、「じゃあ次は温泉にでも行きたくない?」ということで実現しました。

初対面から2回目で旅行はすごいです(笑)。さくら先生の人柄もあるのでしょうね。

そうだと思います。相手に変な緊張感を与えない方です。

旅をする中で印象的だった出来事はありますか?

移動の車中で、さくら先生の息子さんから電話がかかってきたことです。確か当時小学4年生だとおっしゃっていたのですが、電話に出たさくら先生が「どうした? おぉ、すごい。聞こえたよ。あ、また聞こえた」と、とても優しくお話しされていて。電話を切った後、さくら先生が笑いながら「今息子が“おならの音、聞こえる?“って言ってきたから“聞こえたよ”って言ってあげた。かわいいなぁ」と教えてくださって、車内は大爆笑でした(笑)

『ちびまる子ちゃん』にも出てきそうなエピソードですね(笑)

ですよね。そのときのさくら先生の表情が本当に穏やかで優しくて。私の息子も小学4年生ぐらいの時に“永遠にゲップができるか”を練習している時期があって(笑)。“空気を飲むようなイメージで……”って真剣に言う息子を見て、あの時のさくら先生を思い出しました。“ここでバカにしてはいけない!”と思って、息子を「すごいじゃ〜〜〜ん!」とホメて見守りました(笑)

ご自身の子育てにも活きているのですね。さくら先生と接する中で、まる子=さくらももこ先生だと思った瞬間はありましたか?

『MORE』の連載の中で、集英社の編集の方と別の出版社の方をお見合いさせるという回があったんです。お二方を招いてホテルの宴会場でパーティもしたのですが、そこに私も参加させていただきました。そこでさくら先生がスタッフを引き連れ笛を吹いて踊りながら、真面目な顔で登場されたんです。シュールなことを全力でやってふざける姿を見て、“大人って子どもが大きくなっただけの生き物なんだな”と思いましたし、まさにさくら先生はまる子そのものだなと感じて、嬉しくなりました。

まる子も、何をするにも本人はつねに本気ですもんね。

はい。そうやってふざけてはいらっしゃるけれど、人の悩みには自分のことのように一生懸命寄り添う姿も印象に残っています。房総半島への旅行で、一緒に朝風呂をしていたときに、私の同級生の男子が今付き合っている彼女と結婚するかどうかですごく悩んでいるという話をさくら先生にしたんです。先生は会ったことない人の話なのに、すごく真剣に考えてくださって。いろんなパターンでシミュレーションしてくれたのを覚えています。

遊び心ある一面と真剣に考える一面は、まる子とも通ずるものがある気がします。

そうですね。人のことをあざわらったり、バカにしたりせず、一緒に悩んだり喜んだりするところも、まる子とさくら先生は似ているなと思います。

たくさんの貴重な思い出を話していただいてありがとうございます。

もうひとつ、さくら先生と息子さんのことで印象に残っていることがあって。さくら先生のご自宅におじゃました際、ドアを開けた瞬間に、ダーっと息子さんが走ってきてさくら先生に飛びついたんです。すごい勢いだったけど、さくら先生はされるがまま「よしよし」としていて。息子さんとの仲睦まじい姿をずっと覚えています。さくら先生はよく「息子がかわいくてかわいくてたまらない」とおっしゃっていました。自分の子どもを堂々と好きだというのは、私の両親も含め、日本ではあまり見慣れない光景だったので、当時の私は、さくら先生の言葉や息子さんとの関係性にとても感銘を受けました。それもあって今、私も息子に対して「大好きだよ」とちゃんと伝えています。さくら先生から学んで今の私の子育てに活きていることがたくさんあるので、お会いできてよかったなと心から思います。“はまじ”というあだ名に大感謝です!

はまじさんの忘れられないシーン

はまじさんの忘れられないシーン

夏の海といえば、あのビッグウェーブ

「朝ごはんを食べすぎて、学校でおなかが痛くなったまるちゃん。腹痛のビッグウェーブに耐え、ようやくトイレに行けてひと安心……。海で波を見るたび〝腹痛も人生も波だわ〞と思い出します」

「夏の海といえば、あのビッグウェーブ」マンガコマ(りぼんマスコットコミックス(以降RMC)7巻 ©さくらプロダクション)
りぼんマスコットコミックス(以降RMC)7巻 ©さくらプロダクション

絵を描くことへのまる子の本気に震えた!

「〝美人は得か?〞という家族との会話で、どんな自分に生まれ変わっても〝絵を描いていたい〞と言ったまるちゃん。彼女の中の小さな炎が感じられて、自分の炎は何だろうと考えさせられました」

「絵を描くことへのまる子の本気に震えた!」マンガコマ(RMC13巻 ©さくらプロダクション)
RMC13巻 ©さくらプロダクション

両親が離婚の危機の回で感動!

「お父さんとお母さんが離婚しそうになる回では、〝ここで感動するとは!〞といい意味で裏切られました。お姉ちゃんと泣きながら〝みんな一緒がいい〞と訴えるシーンは今思い出してもジーン」

「両親が離婚の危機の回で感動!」マンガコマ(RMC7巻 ©さくらプロダクション)
RMC7巻 ©さくらプロダクション


40th ANNIVERSARY

40周年記念のイベントやコラボグッズも!

40周年記念のイベントやコラボグッズも!

⚫︎『さくらももこ ゆめいろ商店』が大阪&東京で開催予定! さくらももこ先生の色彩豊かな原画の世界観を生かしたアイテムがずらり。7/9(木)〜7/20(月・祝)までは大阪髙島屋7階催会場にて、7/17(金)〜8/3(月)までは新宿髙島屋11階催会場にて開催されます。

⚫︎『ちびまる子ちゃん and クレヨンしんちゃん POP UP SHOP おきらく商店』オープン。人気キャラ同士が、奇跡の初コラボ! オリジナル商品を扱う期間限定ショップが、東京ソラマチ®にて6/21(日)まで開催中。

⚫︎『Candy Stripper』との初コラボアイテムが発売中! シュールでポップな名場面やフレーズを使ったTシャツやソックスなど、全9型のアイテムを展開。

Staff Credit

撮影/砂原 文 ヘア&メイク/ナライユミ スタイリスト/石井あすか 取材・文/上村祐子
こちらは2026年LEE7月号(6/5発売)「「ちびまる子ちゃん」を語ろう」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
©さくらプロダクション

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