BEAUTY

お口の悩み撃退で、第一印象美人に!

今日からはじめる"歯の黄ばみ・歯周病"セルフケア

2017.03.27

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ニコッと笑ったときにのぞく美しい歯と歯茎は、第一印象美人の条件。歯が黄ばんでいたり、歯茎の下がり、色の悪さは、見た目の印象をダウンさせてしまいます。

でも大丈夫!実は、透明感のある白い歯やきれいな歯茎のために自分でできるケアがあるんです!

誠敬会クリニック会長・吉野敏明先生と、田北デンタルクリニック(日本歯学センター)院長・田北行宏先生に、毎日のセルフケアや注意点をうかがいました!

 

歯磨きでは落とせない!黄ばみ対策で白い歯をキープ

「白い歯は健康の象徴であるとともに、清潔感、誠実さなどを印象づけるパーツでもあるのです」と吉野先生。

「人間の顔の中で白い部分は白目と歯だけですが、歯は白目よりも面積が大きく目立ちます。そこが黄ばんでいたり色が悪いと、とたんに不潔・不誠実といった印象を与えてしまいます。
黄ばみを防ぐには歯磨きも大事ですが、普段の習慣にもぜひ気をつけて。歯に着色汚れをつけやすい飲み物や食べ物を口にする際などは、特に注意。白い歯をキープするには、自宅でできるホワイトニングもありますが、歯科医院での専門的なホワイトニングが効果大。セルフケアと組み合わせて、定期的に行ってほしいですね」

注意!
実は食いしばりや歯ぎしりによる"細かいひび"も、着色しやすい原因に

「歯ぎしりや食いしばりなど、歯に大きな圧力がかかると、歯のエナメル質に縦の小さなひび割れ=マイクロクラックが入ることが。マイクロクラックには色素が沈着しやすいので要注意。また、そこから虫歯菌が侵入し、歯と歯の間が虫歯になることもあります」(吉野先生)

白い歯キープのために自分でできること

.「綿棒+研磨剤入りの歯磨き粉」で着色が気になる歯の表面をこする

「綿棒に研磨剤の入った歯磨き粉をつけ、歯の表面の着色が気になる部分を縦にこすってください。1分程度こするだけで、きれいに黄ばみが取れますよ。そもそも歯ブラシは、歯と歯の隙間を磨くためのもの。歯の表面を磨いて黄ばみを落とすには、綿棒のほうが適しているのです。歯茎を傷つけることもないので、一石二鳥です」(吉野先生)

 

.歯に着色しやすい食べ物などをチェック!食後は、すぐ水で口をゆすぐこと

「歯の黄ばみを招くのは、コーヒーや紅茶などの色の濃い飲み物や、赤ワインや果物などポリフェノールが入ったもの。これらを食べたときは、早めに口をゆすいで色素を洗い流しましょう。もしくは、食事の合間に水を飲むようにします。タバコも色素沈着の原因になるので、白い歯のためには禁煙をおすすめします」(吉野先生)

着色汚れがつきやすいのはタバコ、コーヒーや紅茶、緑茶などタンニンを含むもの。意外なところでは、野菜や果物も、着色成分が多い食べ物です。

歯茎の下がり・色の悪さが気になったら、今から「歯周病」ケアを!

「歯肉の下がりの多くは、歯周病が原因。若いうちは歯周病は発症しない人が多いですが、40代以降、免疫力が低下してくると発症が増えます。30代はもう予備軍と考えて」と田北先生。

「歯周病は歯と歯肉の境目が歯周病菌に感染し、進行すると歯の土台の組織をまで溶かしてしまいます。予防には、まず毎日の丁寧な歯磨きが基本です」

また、歯茎の色の悪さは、生まれつきの場合と、血流が悪い場合があるそう。

「生まれつきメラニン色素が多いと、歯茎の色が黒っぽい人も。これはレーザー治療などで改善できます。後天的な理由では血流の悪さが一因。歯磨きの際に、歯茎も一緒にブラッシングしてみましょう。血行がよくなれば、明るいピンクの歯茎になりますよ」

 

私って歯周病? セルフチェック

朝起きると口の中がネバネバする
歯茎が赤く腫れている
歯を磨いただけで血が出る
歯茎が下がってきた
歯がグラついている
口臭が強い

1つでも当てはまるものがある人は、軽度であってもすでに歯周病にかかっている可能性が。痛みがないから大丈夫と自己判断せず、歯科できちんと診てもらいましょう。

 

歯周病はこうやって進行していく!

歯肉炎
歯周病菌が歯茎の溝に繁殖
歯周病菌が歯周ポケットに繁殖し、歯石をつくって毒素を出します。この段階ではまだ腫れなどはなく、歯肉炎の状態です。

軽度の歯周病
歯周病菌と免疫細胞がバトル
歯周病菌が強力なバイオフィルムをつくり、免疫細胞がこれをやっつけようとします。炎症を起こして、膿や血が歯肉から出てきます。

重度の歯周病
歯肉グラグラ、抜ける場合も
歯茎が腫れて下がってきたり、歯の土台の骨が溶けて歯がグラグラに。痛みもあり、最悪、歯を抜かなければならない場合も。

歯周病予防のために自分でできること

.歯周病予防の基本は「100%歯磨き」!さらに「歯間ブラシ」をプラスしても

「歯周病予防を強化するには、歯と歯肉の隙間の汚れを落とせる歯間ブラシが有効。歯茎を傷つけないよう、少し細めのものを選んで。深く差し込みすぎないよう薬指を歯茎に固定しながら歯間に入れたら、ブラシの角度を変えながらすべての隙間を磨きましょう。歯磨きの時間がない場合、歯間ブラシだけでもやると歯周病の予防に。マッサージ作用もあり、歯茎の色の改善に効果的です」(田北先生)

 

.歯周病予防に効果的なアイテムを取り入れる

「歯周病予防は毎日のことなので、歯磨き以外にも、簡単に続けられることをプラスして。アメやトローチなど、手軽に歯周病予防できるアイテムが出ているので積極的に取り入れてみては」(田北先生)

 

注意!
歯周病は、早産のリスク増、糖尿病や心臓病にまで影響する!

「歯周病は糖尿病や心臓病の原因にもなり、全身の健康にかかわる大問題。歯周病菌に対抗する免疫細胞が出すサイトカインは、子宮を収縮させる痛み物質プロスタグランジンと似た働きが。そのため妊婦が歯周病にかかると、早産のリスクも高まります。妊娠を考えている人は一度歯科受診を」(田北先生)


「噛み合わせの悪さは頭痛や肩こりにつながりますし、歯周病は多くの病気の引き金に。よく噛めないと筋力が衰え、老化も早まります。寿命をも左右する大切な歯を守るべく、日々の歯磨きや定期検診など"予防歯科"の意識を、もっと高めましょう」(田北先生)

見た目の印象だけでなく、身体の不調そのものにも関わるお口の悩み。自分でできるケアと、クリニックでの専門的なケアを併用して、改善しましょう!

次回は、自分では気づきにくい「口臭」チェックと解消法をご紹介します。

イラストレーション/かくたりかこ 取材・原文/遊佐信子
詳しくは2017年3/7発売LEE4月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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