現在は息子のつむぎくんの塾弁を週に2回、ついでに夫の分も一緒に作っているという、ワタナベマキさん。
「朝は忙しくて時間がないので、私は前日の夕飯のとき、お弁当の準備もしちゃうんです。メインの肉や魚はマリネして冷蔵庫へ。時間の節約になるだけでなく、味がしみておいしくなります。お湯を沸かすのも時間がかかるので、卵や野菜などはゆでておく。
さらに、ごはんにのせるだけでOKの“のっけ弁当”なら盛りつけも悩まないのでラク! おかずを焼いて、和えて、ごはんにのせて……朝は15分もあれば仕上げられます」
前の日の下ごしらえで忙しい朝もラクチン!
梅の酸味とみそのコクがごはんに合う、「豚肉の梅みそ付け焼き弁当」を、盛りつけのコツとともにお届けします。
メインのおかず
豚肉の梅みそ漬け焼き
「みそダレに梅干しの酸味が加わって、食欲をそそる甘辛酸っぱ味に。ごま油でこんがり焼き上げます。最後に七味を振って」
材料・2人分
豚ロース肉(しょうが焼き用)……6枚
梅干し……2個
A みそ、みりん……各大さじ1
酒……大さじ1/2
ごま油、七味唐辛子……各少々
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一晩マリネ |
1 梅干しは種を除き、包丁で叩く。
2 豚肉に①、Aを加えてよくもみ込み、ラップをして冷蔵庫で保存する。
豚肉の両面にまんべんなくみそダレをもみ込む。しっかり味が入るが、白いごはんと食べるとちょうどいい。
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朝は焼くだけ |
3 フライパンにごま油を入れて弱めの中火で熱し、②を入れて両面に焼き色がつくまで、約5分焼く。盛りつけのとき、七味を振る。
調味料にみそが入ると焦げやすいので、弱めの中火で注意しながら焼く。火は中までちゃんと通すように。
サブのおかず1
スナップえんどうとヒジキのごまサラダ
「前の日にヒジキにしょうゆをからめておくのがコツ。味がよくしみてスナップえんどうと合わせると、ちょうどいい味になります」
材料・2人分
スナップえんどう……6本
ヒジキ(乾燥)……5g
しょうゆ……小さじ1/2
ごま油……小さじ1/2
白いりごま……小さじ1
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前の日下ごしらえ |
1 ヒジキはたっぷりの水に8分つけて戻す。沸騰した湯に入れて約1分ゆで、ザルに上げて水気をきる。しょうゆをからめる。
ゆでたヒジキは十分水気をきってしょうゆをからめる。水気があると味がぼけてしまう。
2 スナップえんどうはすじを取り、1分30秒ほどゆでる。
スナップえんどうは、小さな鍋に少なめの湯を沸かしてゆでると、ムダがなくて早い。
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朝は和えるだけ |
3 スナップえんどうを2等分に切り、①、ごま油、ごまと和える。
ヒジキにしょうゆ味がついているので、味つけ不要。ほかの食材を和えるだけで完成!
サブのおかず1
切り干し大根とミニトマトのおかか和え
「切り干し大根は煮物のイメージが強いけれど、やわらかく戻して和え物にすると、また違ったおいしさが楽しめます」
材料・2人分
切り干し大根……15g
ミニトマト……4個
削り節……1袋
ポン酢……小さじ2
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前の日下ごしらえ |
1 切り干し大根は1~2回水を替えてもみ洗いし、水気をぎゅっと絞り、ポン酢を加えてなじませる。
切り干し大根はもみ洗いすると水が濁ってくるので、水を取り替えながら洗う。乾物特有の臭みが取れて、しんなりすればOK。
絞ってポン酢をからめて一晩おくと、完全に戻る
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朝は和えるだけ |
2 ミニトマトは半分に切り、削り節、①と合わせて混ぜる。
切り干し大根にポン酢の味がついているので、ミニトマトとおかかと和えるだけ。味つけがないとラクチン
のっけ弁当盛りつけのコツ
1 ごはんは傾斜をつけて
のっけ弁当のごはんは一部、斜めに傾斜をつけるのがマキさん流。ごはんを詰めない空間も作っておき、おかずの味によって盛り分ける
2 メインはごはんの上に
メインの肉などは、タレの味がごはんにしみるとおいしくなるので、平らに盛られたごはんの上にのせる。汁気が多すぎないように注意して
3 ごはんに合う味は斜面に
傾斜がついた斜面には、ごはんにしみてもいい味つけの副菜を。斜めになった空間は、カップを使わなくてもきれいに盛れるのが利点
4 最後はごはんにのせないもの
酢の物などごはんにしみないほうがいい味のものは、何もない空間に収める。ここではポン酢の入った副菜を、ごはんのない空間に。
次回は「サケのレモン幽庵焼き弁当」です。
撮影/福尾美雪 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子
詳しくは2017年3/7発売LEE4月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら
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