マルチタスク時代の頭の中は忙しい!
私の脳内図
モデルとして活躍後、育児しながら助産師の資格を取った徳澤直子さん。病院勤務を離れて心機一転の今、彼女が考えていることとは? 自分の夢も社会貢献も見据えた広い視野が、頭の中に表れていました!
徳澤直子さん〈モデル〉
フルスロットル状態だった20~30代を経ていったんペースダウン。次なる人生の目標に向かって動き始めています

とくざわ・なおこ●1984年、神奈川県生まれ。2001年に雑誌『SEVENTEEN』でデビューし、モデルとして活躍。’11年に第1子を出産後、’13年に看護大学に入学。’17年に看護師の国家資格を取得し大学院に進学。’17年に第2子を出産。’20年、看護学修士号と助産師資格を取得。
Instagram:tokuzawa.naoko
徳澤直子さんの脳内図
頭の中には常に「今」と「未来」が。「未来」は心配な点まで明確にすると、「今」の集中力がアップするんです

「今は、家族や自分にとって、無理がない暮らし方を考えることが多いですね。ペットの存在も大事。将来については〝やりたいこと〞だけじゃなくて〝心配事〞も明確に。脳内にあるポジティブな夢もネガティブな感情も、ばーっと手帳に書き出すんです。すると、例えば子育てや健康に関する不安もクリアになるし、改善策を考えるきっかけにも。現在と未来を振り分けたうえで、今できることに集中しています」

10代の頃から、雑誌『セブンティーン』をはじめ、人気モデルとして活動してきた徳澤さん。20~30代にかけては、2人のお子さんの出産・育児と同時期に「ずっと学びたかった」医療系の大学・大学院へ進学。助産師となり、3年間の現場勤務も経験。現在は“自分や家族と向き合う、ペースダウンの期間”だと言います。
「コロナ禍をはさんだ病棟勤め、子どもたちの小&中学校のダブル受験と、この数年は仕事も家庭もハードモードで。頑張り続けて息切れしないよう、いったん仕事のペースを落として視界をリセット。日常を楽しみながら、次のステージを模索中です」
昨年の11月に、20年以上所属したモデル事務所から独立し、フリーに。一方で、医療の現場に長くいたことから、また新たな活動へも踏み出しました。
「今の生活の中で、誰かの役に立てる方法は?と考えて、児童養護施設で週1回のボランティアを始めました。体験を重視している施設で、私は子どもたちと料理を作っています。何気ない会話をして『失敗しちゃった~』と笑い合ったり。看護の経験を生かした活動ではなく、ただ一緒に何かをすることで、子どもたちのプラスになれたらいいなと。病院勤務時は産婦人科で働いていたんですが、児童養護施設は不妊治療の先にある養子縁組とかかわったり、家庭環境に恵まれない子どもも生活している場所。また別のベクトルから、生命に向き合っています」
そしてモデルの立場からも、発信していけることがある、とも。
「虐待、性暴力、貧困……と看護の現場で、女性や子どもたちの社会問題を目の当たりにしてきました。まだ具体的に何かできるわけではないですが、女の人がもっと生きやすくなるための知識や、体と性へのリテラシーなども伝えていけたらと思っています」
医療とモデル、どちらの道も真剣に追求し、「いつかはまた病院勤務に復帰したい」という徳澤さん。そんな将来への思いが膨らむ中、今はどんなスケジュールで動いているのでしょうか?
「朝は5時に起床。朝食とお弁当を作って8時過ぎに子どもたちを学校へ送り出し、犬の散歩に行った後が、仕事と自分の時間です。ボランティアへ行く、モデル業のためにジム通いやサウナなどボディメンテナンスも。あとは庭の土いじり。これが今の大きな趣味の一つかも。長男を産んだ後の育休中にガーデニングをしていた時期があって。花やハーブを育てているとホッとすると気づいたんです。睡眠は8時間は欲しいので、夕食をとったら、子どもと一緒に21時には寝てしまいます。その分早起きした朝は、自由時間に。資格の勉強をしていた頃は、この朝の時間を使っていましたね」
そして夫婦の時間も、息抜きに。
「コーヒー好きの夫と一緒に、おいしい一杯を飲むのが心なごむひととき。値頃な焙煎機を買い、ネット動画などで学びながら、自宅のキッチンでコーヒー豆の焙煎も楽しんでいます。これ、難しいことじゃないんですよ。少しの時間と道具と、心意気一つがあれば、できます。60歳になる頃にはカフェを開いてみたいなんて夢も! 知り合いのカフェオーナーさんにお願いし、手伝いをすることもあります」
“今できること”と“今後したいこと”がクリアな理由は?
「モデルの仕事って先が不透明な部分が多くて。その分若い頃から自分の将来について、願望をノートに書き出していました。別に実現しなくてもOK。未来を具体的に想像し、今の感情や事実を理解することでスッキリしていましたね。書き出して整理する習慣は今も継続中。それから私、去年40歳になったんですが、『40歳は人生の正午だ』という話を、どこかで聞いて。それならば10年先、20年先の“午後”に向けてできることはまだあるなと。自分も家族も豊かになれる生き方をイメージし、実行するようにしています」
Staff Credit
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/高取篤史(SPEC) スタイリスト/徳永千夏 イラストレーション/オザキエミ 取材・文/石井絵里
こちらは2025年LEE7月号(6/6発売)「私の脳内図」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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